戯言

占い師をしていた経験から思うこと 〜本編 其の参〜

<前回の記事→ 占い師をしていた経験から思うこと 〜本編 其の弐〜>

※これから書く事は、あくまでも個人的な価値観に基づくもので、私の発言が全てに於いて必ずしも正ではありません。予めご了承ください。

このブログは神社専門ブログなので、スピリチュアル(あ〜違和感)とかそういうことに関しての私の捉え方とか、自分の過去の一部とか、そういう記事は必要ないな〜と思いながら、淡々と神社に関することのみを2014年から約6年間(意外と長いな)綴ってきました。

しかしながら内心では、神社=スピリチュアル(キラキラキラ〜)みたいなイメージを、なんかもっとこう払拭したいというか、神社って憧れとかそういうフワフワしたものじゃなくて、もっと身近で日本の文化に溶け込んだものだよっていう事も伝えたくて、一見、神社や神様から離れたようなこんな内容を、ここ数回は若干衝動的に書いています。

「神様なんかいないよ〜」

と言いながら、元旦には何となく神社へ行って、一年を占うように御神籤を引いて、「やったー!大吉!!」とか「小吉!中途半端!」とか盛り上がる日本人。

私からすると矛盾していてそこそこ不思議な光景ではありますが、子供の頃から家族で初詣に行ってたり、 テレビやネットなどでも正月は神社にまつわる放送、報道があったりして、なんとなく「お正月は神社に行くもの」とDNAに刻まれてるかの如く(知らんけど)皆さん神社へ行きますよね。

そして御神籤を引く。

または、普段は神社仏閣に興味はないけど、自分が厄年だと知るとお祓いに行く人。

周囲の人達を見てると前厄・本厄・後厄の3年間の未来を案じて、本当に災厄に遭うかどうか分からないけど、”とりあえず行っとく”スタイルの方が多い気がします。

また、その期間に何か良くないことがあると「厄年だからか…」「厄祓いに行ってないからか…」と言ってみたり、自分の周囲の人に良くないことがあると「自分が厄年だからこの人に厄が飛んだか…」とか言ったりする…
けど、「神様は信じない!」とか矛盾したような事も言ったりする…

その期間に悪いことがあるとだいたい厄年のせい。
良いことも悪いことも毎年あるんだけど、悪いことっていうのは自分と切り離したい、という心理があるのかな?

神様の存在は信じる・信じないはどちらでもよくて、詰まるところ、多くの人がまだ起きてもいない未来の災厄を不安がるという性質を持っているようです。(新コロにも精通する思考回路かも)

人間の心理ってなかなか面白いなぁ〜と感じます。

札幌伏見稲荷神社

未来を知りたいという欲望

未来って誰しも多かれ少なかれ気になるものです。
中には”今”がよければいいっていう方もいると思います。
「占いとか霊的なものとか全然信じない!」みたいな人もいるし、私は全然それでいいとも思います。
むしろ、そっちの方がいいかも?

理由は、まだ来ぬ未来に不安を抱いて過ごすというのは、自らを不安に駆り立てるようなもので、時間がもったいないと感じるからです。

生きとし生けるものの全ては、いずれは最期が来るわけですが(スピリチュアル以上に確実に言えること)、過ぎてしまえばあっという間のその限られた時間を、「この先どうなるんだろう…」と不安を抱えて未来を占いながら一喜一憂して過ごすよりも、「今この瞬間が大事!」って思って生きる方が前向きで、生きることが楽になるし、何よりも”生きている”という実感があるように思います。

また、女性に多いのが恋愛の悩みですが、「占い師をしていた経験から思うこと 〜本編 其の弐〜」で書いたように、「あの人こうこうこうでこうだから別れたいんだよね〜」の相談の裏には「でも別れたくない」という気持ちが潜んでいます。

”別れたいけど、どうしたらいいか”を占いに来る。

本気で「別れたい」と思ってるなら、占いなんかの結果に頼らずとっくに別れてるハズ。
なんだけど、その決めきれない気持ちを確認する作業のような気がします。(「別れなくていい」という確認)

もしそれが友達なら、「別れたいなら別れなよ」って言っちゃいたい(笑)

他には、”好きな人が自分の事をどう思ってるか”、”恋愛成就するのか”、”復縁できるか”などが多いですが、例えばこれらを占った結果が「NO」だった場合、相手を好きな気持ちを捨てて諦めるのか?というと、そうじゃない。

やっぱりどうしても成就させたくて諦めたくないので、自分が希望する答えをもらえなかった占い師については「あの人は当たらない」として、他の占い師の元へ…そして「YES」の結果が出るまで占いジプシーしちゃうわけです。

もしそれが友達なら、「あなたに必要なのは、占いの結果じゃなくて自分磨きだよ」って言っちゃいたい(笑)

極端な事を言うと、相手の気持ちを知りたいなら、行動心理学を学んだ方が早いです(笑)

人の感情や思考って必ず本人が意識してようがしてまいが言動に出るので、占い師に相手の気持ちをわざわざ聞きに行くよりも、行動心理学を元に相手を捉えた方がずっとずっと的確だし、時間的にも早いし、お金がかからないです(笑)
あと、自分の糧になる。

だし、相談者も薄々気がついてるはずです。
「あれ?私、彼からあまり好意を持たれてないかも?」って。
だから「そうじゃないよ!」って言って欲しくて占い師に占ってもらいに行く。
期待を込めて…(笑)

私が扱っていたマヤ暦占いでは、恋愛対象に関わらず、対人なら誰であっても相性を診断することができます。
また、その人の性質、顕在意識や潜在意識なども読み解くので、例えば異性との場合は結婚したらどんな感じか?とか、職場環境での嫌な上司の本当の人柄とか、自分と誰かとのバランス関係とかも診断できます。

また、本人の表と裏、魂(エネルギー)の強さなどの性質から始まり、得意分野、適職、何をしたらパワーが出るか(元気になれるか)、など多方面から診断することができます。

故に、相談に来る方は、もちろん興味本位の場合もありますが、自分自身を知りたい、好きな人との相性が知りたい、伴侶とうまくいってなくて先が見えないのでどうすべきか知りたい、というケースが多かった気がします。
そしてやっぱり圧倒的に女性が多かったかな。

占いの館的な(笑)、家賃や登録料が発生するようなところにわざわざ所属する必要もないと思ったのでそういうやり方はせず、クチコミみたいな感じで周りの人が紹介してくれたり、飲食店のイベントみたいな感じでブースを設けていただいたり、そんな感じでやっていましたが、私ごときの占いなので、料金は¥500(笑)

1項目につき¥500/30分とか言ってたけど、結局めんどくさくなって項目も時間も無制限で¥500ってなってました。

いや、ホント私ごときなので無料でもいいかなって言ってたんですが(目的がお金儲けってより誰かの役に立てたらいいな〜ぐらいなファジーな感じだったので)、全く¥0というのは逆に価値がない、と周りに言われて「じゃ〜ワンコインで」ってテキトーに決めました(笑)

どうしてその”占い師”を辞めたのか、というのは詳しくは次の記事で書きますが、未来って「知ったら変わる」とか聞いたことありませんか?

実際どうなんでしょうね?

もし変わるんだとしたら、未来を占うことって意味があるのかな?
…とか思ったりしませんか?
私は…思います(笑)

逆に、その占いをすることによって変わる未来も想定済みの運命にある、とかってスピ好きなら言いそうなセリフですが、究極を言えば、未来を占っても占わなくても人生の道すじは決められてるってことになるんじゃないのかな。

未来を知ったら運命が変わるという運命にある。
未来を知らなくてもそのままの運命がある。

これ、どっちも言えるんだと思います。

じゃあ、そもそも”運命”っていうのはあるのか?

この問いにも疑問が湧いてきます。
本でもネットでも、色々視えますって言ってる人などが「運命は決められている」と表現をしてても、何を以ってして「正解」と言えるのかという、その”基準”自体が不確かなんですよね。

だけど「(自分が信じている)あの人が言うからそうに違いない」という結論へと脳は無意識に結びつけていくので、その人にとってはそれが真実になる。

未来を占うことについても、例えば好きな人との未来を複数の占い師に占ってもらい、良し悪しのバラ付きがあった場合、どちらの結果を信じるかはその人次第であり、更に”占って答えを得た”という部分に満足をして終わるのが常です…(多分ね)

結局、一般に視えないって言われる世界未来の実態は、信じ込んだモン勝ちなのかもしれません。

そして未来とは、常に不確かであり、どんなに占ったり霊視したりしても全て読み解けるものではない、というものなのかな、と思います。

<其の肆へ続く>



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