二見興玉神社

神社

67. 二見興玉神社(ふたみおきたまじんじゃ)・夫婦岩(めおといわ) 〜三重県伊勢市〜

引き続き伊勢ツアーです。

まずちょっと必要なご説明を。
伊勢神宮参拝には順序があります
外宮を参拝してから内宮を参拝という順序で参拝しますが、正式にはこちらの二見興玉神社で禊をしてからというのが昔からの習わしだそうです。
本来は神事の際にも二見浦の浜で沐浴していましたが、現代はこの神社でお祓をしてから伊勢神宮へ向かうことになっています。

また、内宮より先に外宮を先に参拝する理由は、

・外宮の土地に、先に別の土地神様が鎮座していたため(前回の記事の渡会氏の氏神様のことと思われます)
・天照大御神が「外宮へ先に参るように」という御神託をした

ということによります。
実際に現在でも神事や祭事は「外宮先祭(げくうせんさい)」と言って外宮から先に執り行われることが殆どなんです。
大昔の習わしを現代でも忠実に守ってきているんですね。

ということで、私たちもそれに習ってお伊勢参りは、

二見興玉神社→外宮[正宮]→(外宮の別宮)→内宮[正宮]→(内宮の別宮)

の順で参拝しましょう。
そういったことを踏まえると、一番最初に参拝する神社に道案内の神様である猿田彦大神がここにお祀りされているのも頷けますよね。
では、二見興玉神社をご紹介していきます。

御朱印はコチラ→ 御朱印 二見興玉神社(ふたみおきたまじんじゃ)

『二見興玉神社(ふたみおきたまじんじゃ)』

所在地  三重県伊勢市二見町江575
御祭神  猿田彦大神(さるたひこのおおかみ)
     宇迦御魂大神(うがのみたまのおおかみ)
社格   旧村社
例祭日  7月15日
鳥居   伊勢鳥居
社殿様式  

【由緒】
垂仁天皇の御代皇女倭姫命 天照皇大神の神霊を奉載して此の二見浦に御船を停め神縁深き猿田彦大神出現の神跡である海上の興玉神石を敬拝し給う
即ち夫婦岩に注連縄を張り拝所を設けたが其后天平年間僧行基興玉社を創建す
明治に至り宇迦御魂大神を合祀して二見興玉神社と称する
古来日の出の名所としてまた伊勢参宮の禊所として有名で ある

前回の記事の世木神社を後にし、伊勢市駅からJR参宮線に揺られ「二見浦」駅で下車。
駅の出口にこんな可愛らしい装飾が!

カラフルな丸いのがたくさん!
わぁ〜!!o(^o^)oってなりました。
鞠のモチーフかな?
伊勢木綿を使ってるのかと思ったけど、特徴的なシマシマとか格子柄ではないから、ちりめんとかかな?
因みに伊勢木綿は素敵ですよ!藍染が綺麗な松坂木綿も!
どちらもうっとりしちゃうもので着物や小物が欲しくなります。
お土産にも◎!

にしてもこんなにたくさんの可愛いボンボリたち、どなたが作ったんでしょう??
駅員さんに聞けばよかった…
奥の垂れ幕には「よう来てくれたなぁ 二見を楽しんでってな」と書いてあります。
とにかく可愛くて、こんな温かいお出迎えをされたら嬉しくなっちゃいますね!

駅から出ると正面に大きめの鳥居があって(すみません、撮影し忘れ)、その鳥居を抜けて道なりにまっすぐ進みます。

風情のある細道を歩いていきますが、お饅頭屋さんやかき氷屋さんなどのいわゆる”茶屋”がちょこちょこある中、ちょっと気になったのが「旭家 酒素饅頭製造本舗」さん。
グルメブログではないので写真はありませんが(撮らなかっただけ)、看板の、

「お酒や酒粕を使わず糀を100%使用した生地」
「北海道十勝 帯広産(品種エリモ)小豆100%使用 自家製餡」

(ネットで正しい文言を確認しました)

という文字を見て、糀で??道産小豆??帯広の?二見浦で北海道贔屓してくれてるお店に出会うと思わなかったわ〜!とつい気を良くしてしまったのです。
つまり購入に至りました。
「○○の原材料を100%使ってます」とか「自家製」とか言われると弱い…
バラ売りもしてくれていて、ひとつ100円しないぐらいだったと思います。
甘いのは嫌いじゃないけど、あまりクドイのはちょっと…という私ですが、なんと上品なお味!
糀の風味もふんわり香しく。
ぜひ出来立てをご賞味いただきたいです!
(写真撮っておけば良かった)

気になるお店がもう一箇所ありました。
「五十鈴勢語庵(いすずせいごあん)」さん。

五十鈴勢語庵

こちらのお店は塩羊羹屋さんで、塩羊羹に使われてる塩は、伊勢神宮に納める塩を使っているんだそうです。
でもさっきお饅頭食べたし寄り道ばかりしてたら時間がなくなるし…なので次回に見送りました。

このお店の向かいにカエルが目印の石標があります。
上にちょこんと乗ってるカエルさん。
なぜカエルさんがいるのかは後でわかります。

石標にある「賓日館」というのは二見興玉神社への道すがらにある、国の重要文化財に指定されている建物です。
以前は歴代の天皇や皇族の方々、各界の要人などの賓客の休憩・宿泊施設として利用されていた建物です。
「賓日館」については別の記事で掲載しますが、優れた技術で創り上げられた内装や立派な日本庭園に日本の素晴らしい建築様式を垣間見ることができます。

現在の天皇陛下がお若い頃に愛用していた椅子と当時の天皇陛下の写真などもあって、改元のタイミングにそういった場所に来れたことを嬉しく思いました。

見学もできるので、建築マニアや重文フェチの方に是非おすすめしたいです。
もちろんそうでない方にも。

表参道をそのまま歩いていくと海岸へ出ます。

灯籠がずっと遠くまで立ち並んでいます。
そして灯籠の左の防波堤の向こうが海。

ちょうど前日の午後には台風が通り過ぎていってくれて、このお天気。
まさに台風一過。
日付がちょっとでも前にや後ろにズレてたら被害にあっていたと思います。
後になってとても有り難く感じました。

二見興玉神社に到着です!

社号標

本当に良い天気に恵まれて幸先良い感じ。
鳥居の彼方は海!

後ろの黒Tシャツのお兄さんとの遠近感で吽形の狛犬さんが超巨大に見える(笑)

二見興玉神社は見所が幾つかあって、その1つがこちらです。

夫婦岩!!
写真はありません。

嘘です。あります。
ご存知の方はパッとあの岩の姿が頭に浮かぶと思うのですが、その沖合に興玉神石(おきたましんせき)という岩があることはご存知でしょうか。
この興玉神石は普段は海中にあって普段は見ることは叶いません。(チリ地震の時に水位が下がって一瞬目にすることができたそうです)

邪悪を浄め祓い天孫(天照大御神の孫にあたる)瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)を先導し道案内をした猿田彦大神が降り立った霊石、それが興玉神石です。
夫婦岩の沖合700mの位置に鎮まっているそうです。
GoogleアースやGoogleマップで探してみましたがその位置に岩礁っぽい影は見えませんでした。残念。
潜らないとダメですね。

興玉神石はこちらの遥拝所から手を合わせます。
(ここにもカエルさんが数匹いますね!)
この鳥居の正面に夫婦岩、そしてその沖の方に興玉神石が直線状に鎮まっています。
(夫婦岩の写真はまだ勿体ぶります)

毎年5月21日には興玉神石から生えた甘藻を掬い取る「藻刈神事(もがりしんじ)」という神事があります。
白装束の神職さん達が小舟で興玉神石の真上の神域へ向かい、海にお神酒と儀式を捧げた後に甘藻を柄杓で掬い取ります。
神様からの授かり物ということで、少量だけいただくそうです。

掬い取った甘藻は「無垢鹽草(むくしおくさ)」といい、いただくことができます。(数に限りがあります)
甘藻は綺麗な海岸でしか育たないそうで、この海がどれほど清浄なのかを表していることにもなります。
「藻」とは言っても藻類ではなく、花や種も付けるけどずっと海中に住んでるんだそうです。
不思議ですよね。

先に夫婦岩のウンチクを述べてしまいました。
巻き戻して、一の鳥居を抜けるとこんな景色です!

綺麗!浄い!清々しい!

ここでお祓いするのもわかるわ〜。
私も入水して清まりたい!
しかもこの天気!
何度もいいますが前日までは台風の影響が色濃く残ってましたからね。
神の御加護を感じずにいられませんね…本当にありがたいです。

参道へ目を向けます。

こんな風に、海岸沿いに道が続いているんです。
ここに来て清められない人なんているのかな?いるなら会ってみたいわ。ってぐらい美しい景色に心から癒されます。

二見興玉神社へ来ると誰もが気付くこと。

カエル。

ここにもカエル。しかも子連れ。

手水舎まで!

えっと、なになに?…

こちらのカエルさん達は二見蛙と呼ばれているんですね。
御神祭の猿田彦大神の御使いで、境内のカエルさん達は、無事に航海や長旅などから帰って来たり貸した物が帰って来たりというご利益を受けられた方々の献納だそうです。

なるほど、それで表参道の石標にカエルが乗ってたんだ!
と、ここで分かったワケです。(相変わらず下調べがヌルい)

アップで。
足元にちょこんと小さいのがいました。

半身浴してて気持ちよさそう(^-^)
手水舎の横にも。

「海王大和国」〜!
カエルの王国ですね♪
上部にもカエルがたくさん!

色んなカエル達を見てるだけで楽しいです。
カエルファンにはたまらないスポット!(カエルのピクルスが結構好きです…笑)

参道の途中に銅でできた大きめのカエルさんがいたんですが、ご家族か何か分からないけど数名で何十分も連れて来たぬいぐるみと撮影してる方がいて、帰りに写真を撮ろうと思ったらまだいて…諦めました(+_+)
悲しい…

なので、ご覧になりたい方は是非実際に訪れてみてください!(ぶん投げ)

さて、拝殿です。
あ、左奥にもカエル!
そして夫婦岩が見えますね。

早い時間に行ったのにこの列でした!
神紋は花菱紋
因みに伊勢神宮の神紋はこの花菱紋と十六菊花紋の二つです。

いよいよ夫婦岩をご覧にいれましょう。

夫婦岩

鳥居の上に鳥。
横からもどうぞ。

鳥居の上に鳥ね。

大きな岩が男岩(おいわ)、小さな岩が(めいわ)。
この注連縄は一年に3度張り替えるそうです。

更に、夏至にはこの2つの岩のちょうど真ん中から太陽が昇る様子が見れるそうで、「夏至祭」という神事も執り行われます。
5月〜7月の間はその神々しい朝日が見れるのとともに、天気がよければ富士山まで岩の間に現れるそうですよ!
なんとも神聖な感じがしますね。
因みに岩の間から昇る月も見れます。
どっちも見たい(^-^)

拝殿から参道の風景

本当に清々しい風景です。

天の岩屋

全国に天照大御神がお隠れになった天岩戸(あまのいわと)と呼ばれるところは数カ所ありますが、こちらもそのひとつ。
ただ、呼び名が岩戸ではなく岩屋とされています。
岩屋だからって深い意味はないと思いますが、昔の呼び方なんだと思います。

横の石像は招霊(おがたま)の木の枝を持って踊る天鈿女尊(あめのうずめのみこと)
天鈿女尊は、神話でも有名な一節ですが、ちょっと天照大御神弟の素戔嗚尊の悪事に嫌気がさしちゃって岩窟に引きこもってた時にダンスで周囲を盛り上げ岩窟から誘き出した、というあの神様です。
また同じく神話で、天孫降臨の際に瓊瓊杵尊を先導していた天鈿女尊は、行き道に立ちはだかる風態の怪しい謎の男(猿田彦大神)に出会います。

「(…え、なんか無言でこっち見て立ってる人がいる…鼻がやたら高いし顔赤いし何なの…)あなた誰?何者?私達の行進の邪魔しないでくれる?」
「あ、いやいや、私は天孫がこちらの世界に参られると伺って道案内をさせていただこうと此処でお待ちていたのです。なんかスミマセン」
「え?そうなの?じゃお願い」

というやり取りがあり、またこれが二人の馴れ初めで夫婦になったのでした。(雑な説明)
なので、ニコイチということで猿田彦大神がお祀りされている神社にはだいたい天鈿女尊もお祀りされてることが多いです。

日本神話って面白いですよ(^-^)

奥に鳥居が見えますね。
天照大御神が入れそうにないサイズ感ですがそこは気にしない。

遥拝所からの風景

あの夫婦岩の注連縄が掛けられてる向こうに興玉神石富士山、そして夏至には太陽ロイヤルストレートフラッシュ的な強いカード勢揃い!

にしても本当に良い天気に良い景色!
ここへ来て身を清め伊勢神宮へ向かう、そういうことが悠久の時の中で繰り返されてきたんだなぁとボ〜っと考えながら潮風に吹かれ…てもいられない!
外宮へ向かわなければ!
と、ちょっと急ぎつつ「賽日館」に立ち寄りました。(寄り道)
それはまた後日、別の記事で。



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