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93. 長山稲荷社(ながやまいなりしゃ) 〜奈良県橿原市〜



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今回は少し戻って、橿原神宮の末社である長山稲荷社のご紹介です。

(橿原神宮の記事はこちら↓)

長山稲荷社は、橿原神宮の表参道突き当たりの左にある深田池のほとりにあります。

案内板があるので迷子になりません。

深田池

この深田池は瓢箪のように真ん中にくびれのある池で、そのくびれ部分に橋がかかっていて向こう側へ渡ることができます。

橿原神宮が創建される以前からある池で、橿原神宮の境内で人が造営したものでは最古のもの。
古墳時代〜奈良時代には既にこの池があったようです。

東側には参拝者休憩所があり、休むことができますよ。

長山稲荷社この深田池の北側に面しています。
連なる朱色の鳥居が目印。

『長山稲荷社(ながやまいなりしゃ)』

所在地  奈良県橿原市久米町934
御祭神  宇迦能御魂神(うかのみたまのかみ)
     豊受気神(とようけのかみ)
     大宮能売神(おおみやのめのかみ)
社格   
例祭日  5月2日
鳥居   明神鳥居
社殿様式 春日造

【由緒】
当神宮の末社である長山稲荷社は、橿原神宮御鎮座以前より境内深田池畔近く長山の山中に祀られ、地主神として「開運厄除・五穀豊穣・家内安全」を御神徳とする霊験あらたかな社として崇敬されていました。
昭和8年(1933)に大阪市在住の篤志家の寄進により現在の地に奉遷され、鎮座した5月2日を例祭日とし現在に至ります。
また、昭和15年(1940)の紀元2600年の橿原神宮境内拡張造営においては、地主神としてこの大事業を守護され、無事に事業が完遂したことに感謝して、当時の関係者が稲荷社の拝所や鳥居などを奉献しました。
以来、造営整備が行われ、平成22年(2010)には橿原神宮御鎮座120年記念事業に伴い社殿に覆屋と拝殿並び玉垣が建造されました。
現在、長山稲荷社は県内をはじめ全国各地の方に崇敬され、参道には多くの奉納鳥居が建立されています。

由緒に、「橿原神宮御鎮座以前より境内深田池畔近く長山の山中に祀られ…」とありますが、”長山”という地名は今はないのか、元はどこにあったのか確認ができませんでした。

戦前に、大阪市に住んでいた志の篤い方によってこの場所に奉遷されたようですが、一体どんな方なのか気になりますねぇ〜。
調べたけど、それらしき情報は見つけられませんでした。

稲荷神社は鳥居が連なってることが多くて、こういう景色に日本人って弱いですよね(о´∀`о)
私も例外なくそうですが、懐かしい感じがするような、不思議と惹かれる何かがあります。
最近は外国人もこういう景色を見にくる方も多いですね。
素敵な景色を見て、日本と日本の文化を好きになって欲しいなぁ〜。

あ、鳥居の数を数えるのを忘れてしまった。

そういえばこの日、どこかの大学(かな?)のサークルなのか何か知らんけど、学生さんっぽい子達が写生をしにきていました。

邪魔にならないようにしつつ、私の写真にその子達が写らないようにするため、構図の取り方を考えながら撮影。

絵をちょっと拝見させてもらいたかったけど、いきなり知らない人が食いついてきたら気持ち悪いだろうな〜と思って控えました(笑)

拝殿

鳥居の先にある拝殿は、柱と屋根だけの小ざっぱりした造り。
ちょっと遠くて見にくいですが、絵馬がハート型ですね♪

本殿

宇迦能御魂神豊受気神(豊受大神)と共にお祀りされてる大宮能売神とは、宮殿の平安をお守りする神で、平安時代の宮中の八神殿(天皇守護の八柱を祀る神殿)にも祀られている神。
大宮能売神記紀には出てきていませんが、古代の氏族である斎部(いんべ)氏の由緒を記した歴史書である『古語拾遺(こごしゅうい)』(大同2年(807年)編纂)で、天岩戸から出てきた天照大御神が移り住む宮殿に仕えていた、と語られています。

八神殿」は後に「神殿」と改称し、現在でも宮中三殿の一つとして継続されています。

上記にある斎部氏について。
大和朝廷中臣氏と共に祭祀を司った一族、ということですが、元は「忌部(いんべ)」という名前で、祭具作製・宮殿造営を担った氏族です。

記紀において天岩戸神話で現れる天太玉命を祖とする一族で、橿原神宮の近く、北西に位置する忌部町周辺を根拠地としていました。

奈良時代に中臣氏の勢力に押されてしまい、仕事にも就けないような事態の中、平安時代前期に氏を「忌部」から「斎部」に改め、『古語拾遺』を編纂してみたものの形勢逆転とはいかず、祭祀氏族は中臣氏・大中臣氏に占有され、斎部氏はその後、歴史からフェイドアウトしてしまいました。

今も昔も権力争いはあるものだなぁ。

元号を変えるように氏の漢字を変える、というのは験担ぎっぽくて如何にも日本らしいな〜と感じますよね。
結果は残念でしたが…

”歴史”とは勝者の歴史」とよく言いますが、敢えて”勝者の歴史”には描かれていない裏歴史とも言える”敗者の歴史”を紐解いてみるのも面白いですし、それもまた”歴史”のご賞味とも言えると思います。

次回はいよいよ春日大社に参拝!



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