神社・仏閣ランキング
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巷では今日からゴールデンウィークですね。
いやいや、明日からです!
いやいやいや、ゴールデンウィークって何?美味しいの?
という方々もいると思いますが、世間ではどうやら今日からのようです。
そこで!
というか、以前から懸念してたことを今回はお伝えしたいなと思います。
この時期は旅行される方も増えるし、寺社巡りを楽しむ方もたくさん見える時期なんですが、近年盛んになってる「御朱印集め」について。
このこと自体は、神社やお寺という日本の元となるような文化に触れる機会にもなるし、参拝客が減って継続困難かもという不安を抱えている寺社さんにとっては希望を持てることだと思います。
私も神社をあちこち巡って様々な状態を見てきたので、小さな神社に参拝客が戻るのは個人的にも嬉しく思うことです。
寂れた神社に活気を戻そうとしても、私にできることはせいぜいブログでご紹介することぐらいなので、いわゆる(私が嫌いな)”パワスポブーム”や”御朱印ブーム”などの「ブーム」に乗っかるのも一つのキッカケになるから悪くもないのかも・・・と最近は思うようになりました。
「御朱印ガール」なんて言葉もありますね。「ガール」って何歳までなのか(笑)
ただ、人が増えればその分悪い部分が見えてくるのも当然ですが、ごく一部の参拝客にマナーが悪い方もいます。
中でも御朱印に関しては最近は酷いクレーマーが増えているようです。
ここが私が懸念していた部分なんですが・・・
例えば去年か一昨年に話題になった件。
白虎隊が戊辰戦争時に自刃したことでも知られる、福島県会津若松市にある飯盛山。
ここで、白虎隊墓守五代目の方が御朱印を書いていたそうなんですが、現在は御朱印帳への記入が停止されています。
何故?
理由は、「段取りが悪い」「遅い」「一人に何分かけてんだ」と参拝客からクレームが入ったこと。
それが原因で、「逆に時間を掛けて不愉快な思いをさせるなら書かない方がいい。正直、そこまで言われ続けてまで書く気持ちになれない」と感じたこの方は御朱印を書くのをやめてしまいました。
この方の書く御朱印を画像で見たことがありましたが、とてもとても素晴らしいもので一筆一筆丁寧に書かれた様子が伺える気持ちのこもったものでした。
適当にヤッツケで御朱印を書きなぐってるならまだしも、こんなに美しく書いてくれるものに対して「段取りが悪い」「遅い」「一人に何分かけてんだ」と文句をつける人間の気持ちが私には分からないです。
また、数回同じ寺社で御朱印をいただいた際、書き手の方が常にいつも同じ方ではないこともあるのですが(特に大きい寺社さんの場合)、そこにまで「書体が違う!」「下手くそ!」とかクレームを付ける方もいるそうです。
聞いててとても切ない・・・
私は同じ神社でも違う方が書いてくれるとちょっと嬉しくなりますよ。
それぞれ個性があってそれも御朱印のご賞味の一つです。
中にはあまり上手とは言えないかな・・・というものがあったとしても、きっと心を込めて丁寧に書いてくれてるはずです。
だって、誰だって文字を書いて「下手くそ」なんて言われたくないじゃないですか。
書き手の方も「筆ってめっちゃ苦手なんだよなぁ・・・」って思いながらも一生懸命に書いてくれてるはずです。
小さな神社などはお務めしてる神職の方が少ないし、下手をしたら1人の場合もあります。
今までは御朱印を書くことは滅多になかったでしょうに、この御朱印ブームのお陰で苦手でも書かなくてはいけなくなったんです。
それでも内心「苦手だな、下手くそって思われないかな・・・」って思いながらも書いてくれてる姿を想像してみてください・・・・・・なんて健気(泣)
例えおぼつかない仕上がりであっても、それは紛れもなく、あなたの為だけにゆっくりゆっくり間違わないように細心の注意を払って書いてくれたモノです。
そもそも何のために御朱印を?
御朱印とは、元は寺社などに経写を納めた際の受付印であり、これが転じて参拝した証として御朱印をいただくという風習が残りました。
ですので、御朱印とはあくまでも「参拝した証」であり、参拝なしに御朱印だけをいただくというのは根本が違っています。
昨今は御朱印がメインになりがちですが、神社・お寺は参拝をする場所であり神聖で厳粛な場所であります。
参拝もきちんとせずに御朱印だけ集めてる方もいますが、スタンプラリーか何かと勘違いされてるようで。
御朱印は、全部集めても別にミラクルは起こらないし、御朱印をいただいてもそれ自体にご利益はありません!(キッパリ)
それは、あなたが参拝をしたという”ただの”証であり、思い出です。
そしてその御朱印を改めて見た時に「有難いなぁ」「あの神社は居心地が良かったなぁ」「心を込めてこんなに素敵に書いてくれて嬉しいなぁ」と心を優しく解きほぐしてくれるものです。
ましてや転売など言語同断。
買う方も買う方です。
白虎隊の件に話を戻しますが、白虎隊が悲劇の最期を迎えた飯盛山には白虎隊の墓があります。
若き有志たちが静かに眠る場所で、善意で御朱印を書いてくださった方にクレームを付けるその無礼さに憤りを覚えました。
その方々はキチンとお墓にお参りしたんでしょうか?・・・
今日からの10連休。(長い方でね)
神社・お寺で御朱印をお願いする方に私からのお願いです。
大きな寺社では社務所なども混み合うと思いますし、御朱印をいただくかたがズラリと並んでいらっしゃるかもしれません。
その際には時間がかかることもあると思います。
もちろん、その場で待ってることがダメではないですが、是非、御朱印帳を預けてからぐる〜と境内や敷地内を散策していただけたらと思います。
隅々まで散策すると結構面白いモノに出会えます(^-^)
書いていただいてる間に参拝を済ませるのも良いと思います。
戻る頃には御朱印も完成している頃でしょう。
連休中は皆さん計画立てて行動されると思うので、陽が暮れる前にあっちのお寺も!こっちの神社も!という気持ちもあって「早くして〜!」と思うかもしれませんが、どうかイライラせずに心に余裕を持ってゆっくりゆっくり過ごしてください。
書いてくださる方も人間です。
皆さんと同じで、嫌なことを言われたら嫌な気持ちになります。
そんな心境で書かれた御朱印よりも、優しい気持ちで書いてくださったものの方が良いはずです。
寺社で参拝客をお迎えしてくれる方、参拝する方、お互いに優しい気持ちで関われたらいいなって、そして日本の文化に深く触れていただけたらいいなって切に願っています。
戯言を最後までお読みいただきありがとうございました。
皆さんにとりまして素敵なゴールデンウィークになりますように(^-^)
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