戯言

祝日の意味と由来とウンチクと <8月(山の日)>



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前回の記事。↓

若い時は、海海海〜!うぇーい!と言ってたのに歳を重ねてくると何故か山に惹かれるんです…何故?(笑)
「歳を取ったから」というコメントはわかる。
しかしそこじゃなくて、私が疑問に思うのは「歳を取ると何故山に惹かれるのか?」だ。

高いところから下界を見下ろしてちょっと神様の気持ちになる的な神様プレイができるから?
年齢に抗い「まだまだ全然体力あるし!」という確認作業?
なんか修行してる気持ちになってちょっと高徳な人に近づける気がするから?

上記の3つは全部私のことです(笑)

真面目に言いますと、若い時は単純に山の良さに気が付かなかっただけな気がします。
やっぱり海でキャッキャしたかったから(笑)

でも、神社に触れるようになって、木々が生き生きとしてる土地に行くことも増えて、早朝の土と緑の香りだとか、響き渡る小鳥の可愛い囀りなどを聞いていると、緑の中にいるのもいいもんだなぁと感じるようになりました。
それまでは殆どそんな風にして過ごしたことがなかったと思います。だから知らなかった。
今ではリスなどの小動物に遭遇することもあって、凄く楽しいです。

そんな経緯で最近”山”に興味が湧いてきました。
今年の夏(2020年時点)に、思いつきで地元の小さな山で子供の時以来の登山をしてみたんですが、頂上に着いた時は凄く達成感があって眺めも素晴らしいし、とにかく爽快でした!

誰か知らんけど有名な登山家が「なぜ、山を登るのか?」と問いかけられ、

「そこに山があるから」

と言った人の気持ちがわか……るまでには至ってませんが、イヤどっちかと言うとわかんないけど、登山も良いものだな〜と感じたのは確かです。

最近思うのは、山ってその姿全体で「ひとつ」という数え方をしますが、山の中に入ってみると、バクテリア、植物、大小の虫や動物たちで成り立ってるんだな〜ということ。

山はたくさんの生命の集合体が”形”になっているんだと。

ある時、ハッとしてそのことに気が付いたのでした。
私が好きな映画「風の谷のナウシカ」で、ナウシカが王蟲から森について教えてもらう言葉に、

個にして全、全にして個

というフレーズがあります。
森は”個の集合体である”ということを示唆するんですが、これや!となりました。
語源は仏教にあるようですが、この言葉は森羅万象を指すようにも感じます。
また、

「精神の偉大さは苦悩の深さによって決まるんです。粘菌の変異体にすら心があります。生命はどんなに小さくとも外なる宇宙を内なる宇宙に持つのです。」

と、ナウシカはいいます。

生命はどんなに小さくとも外なる宇宙を内なる宇宙に持つ

なんて素敵な言葉なのか…
同時にフラクタル構造を思い描きます。

ちょっと話がそれましたが、「えー、ナウシカにそんなシーンあったっけ?」と思った方もいるでしょうか?

はい、ないです。映画の方には。

実は「風の谷のナウシカ」は原作が昭和57年(1982)に漫画で出版されています。7巻セット。
映画とはまたちょっとストーリーも違って、とてつもなく深いし現代にも通じる内容になっているので、これをあの時代に描いた宮崎駿さんはやはり天才。
ぜひオススメしたい作品です。

いうても、私も最近買って読んだんですけどね(笑)

あ、山の日の話を書かなければ…

山の日 (8月11日)

意義:山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する。

そう言えば「山の日」っていつからあったんだっけ?昔はなかったよな…と記憶を辿るも”昔はなかった”ことぐらいしかわからず…という方は私だけではないはず。(巻き込み)
実は、施行されたのは2016年(平成28年)です。めちゃめちゃ最近!
この国民の祝日ができたきっかけは、

どうして海の日があるのに山の日がないんだ

という声からです。
…え?そんな理由??って思いますが、これホント(笑)

や、それよりもこんなことで祝日ができちゃうの?って感じです(笑)
川の日とか丘の日とかもゴネたら作れそう(笑)

まぁ〜、海幸彦・山幸彦の話もありますから、海があったら山も作ってバランス取りたいみたいなことが、もしかしたら日本人のDNAには刻まれているかもしれません。(知らんけど)

しかし、一応この祝日を制定するにあたっては、日本山岳協会を中心とした山岳関係者の団体によって結成された山の日制定協議会でちゃーんと話し合われています。

山梨県など複数の府県で「海の日があるなら山の日も!」ということで祝日になる前の山の日が作られ、それを祝日にしようという構想が湧き上がったようです。

当初は、お盆前とも絡めやすいので8月12日案が出ていましたが、この日は御巣鷹山での大きな飛行機事故、日航機墜落事故(1985年)があった日と同日のため、一日ずらして8月11日に制定されました。

山の日の過ごし方

山の日」の過ごし方について調べてみました。

山の日

古くからある節句などと違い、国民によって最近作られた祝日ですから風習などはありませんが、意義にあるように山に親しみ恩恵に感謝するイベントなどが各地で行われます。

多くは登山が多いと思いますが、気軽に参加できるハイキングなどもあるようです。
この日をきっかけに登山デビューっていうのもアリだと思いますが、自分の足で登らなくても車で行けるところまで行って、またはロープウェイなどを利用して、展望台からの景色を楽しんだり森林の空気を味わったりと、いくらでも楽しめそうな気がします。

ご子さんがいる方は、山の麓などで昆虫や小動物を探したりも楽しそうですね!

日本は生命の揺りかごである海に囲まれた島国ですが、同時に生き物の息吹を感じられる山々が連なる国です。
なんと、国土のおよそ6~7割が山地なんですよ!
山は生き物を育み、水を濾過してくれたり私たちの住む家の材料となる木々を育ててくれたり、実は日々たくさんの恵みを受け取っていますよね。

春には梅や桜が咲き、夏には青々と繁り、秋には燃えるような紅葉が、冬には白銀の世界を織りなす。(雪国だけ)
そんなことを考えると、山って日本らしさそのものが映し出されてるようですね。

昔から日本人は、自然を”神”として崇めてきた民族です。
山にも海にも川にも森にも岩にも、自然界のあらゆるものに”神”の姿を映し、自然に対して驕ることなく、恵みに感謝しながら生活をしてきました。
現代では何でも簡単に手に入ってしまうので、山や海からの恵みがあるから自分たちは生きることができるんだ、ということが忘れがちになってしまいます。

せっかく制定された「山の日」。
そんなことに思いを馳せて過ごすのも悪くないと思います。

もちろん、ゴロゴロしたい人はゴロゴロするがいいさ(笑)



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