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7月にもなると、北海道地方では「やっと夜でもジャケット脱げるわ〜!」と僅かに短い夏の到来に浮かれたような台詞が聞こえてきます。(最北端の稚内市と道南の函館市では気温はだいぶ違いますが)
今回は「海の日」について調べてみました。
最近できた祝日というイメージが強いですが、意外とずっしりとした経緯がありました。
海の日 (7月の第3月曜日)
意義:海の恩恵に感謝するとともに、海洋国日本の繁栄を願う。
「海の日」は1995年(平成7年)に法改正され翌年に制定されました。
元々は7月20日でしたが、祝日法の改変でハッピーマンデー制度が導入されたことにより、2002年(平成14年)から毎年7月第3月曜日が「海の日」ということになります。
「海の日」のと呼ばれる前は「海の記念日」という”記念日”でした。
それには明治天皇が関係しています。
明治天皇は、1876年(明治9年)に東北地方を巡幸されていますが、この時に初めて船に乗られたそうです。
東北地方を視察後、青森から出発して函館へ、そして本州へ折り返して7月20日に横浜に帰着。
この帰着された日を記念日として「海の記念日」と名付けられました。
明治天皇というのは日本の時代の転換期を過ごされた天皇でもあります。
そう!転換期とは皆さんご存知、坂本龍馬の物語などで舞台になる幕末〜明治のことです。
旧幕府軍と新政府軍が対立を極め、最終的に日本が新たな道を進むこととなった時代。
長い戦いの最後、函館で新撰組の通称・鬼の副長、土方歳三が倒れ、旧幕府軍は新政府軍に破れ(戊辰戦争)、函館の亀田八幡宮(銃弾の跡が今でも残されています)で降伏します。
…そして、新たな明治時代の幕開けとなりました。
そんな、今まさに生まれ変わろうとする日本の歴史の瞬間に在位していたのが明治天皇です。
明治政府が国を治めるようになっても東北や北海道ではまだ制度改革に馴染めず、不満を募らせる民が多く、明治政府に反発している地域もありました。
そんな中、明治天皇は「このままでは国がバラバラになってしまう」と思ったがどうかは知らんけど、いや多分思ったと思いますが(笑)、自らその地へ赴いて国民の生活ぶりなどを視察しに行くことを決断されます。
明治政府の人たちからすれば、そんな危険なことやめてくれなはれ!といった具合でしょうね。
反感の多い地域だからもしかしたら暴徒に遭うかもしれないし…
しかし、「朕、自ら赴くことに意義がある!」と言ったかどうかは知らんけど(笑)、明治天皇は長い航海にお出になりました。
都に残った人々は、明治天皇が無事にお帰りになるまで心配でしかたなかったでしょうね。
反発の多い地域に行くことも然りですが、航海も危険がいっぱい…(当時は函館から横浜まで何日ほどかかったんだろ?)
明治天皇は船での行幸から無事に戻られ、それを祝して、その日を「海の記念日」としました。
「海の記念日」がただの記念日ではなく祝日になったのは、海の仕事に従事している関係者の間で「海の記念日」を祝日にしようという運動が起こったのがきっかけです。
「7月は祝日がないよね〜」「夏だし、夏と言えば海でしょ?」ということで、明治天皇の「海の記念日」にあやかり、「海の恩恵に感謝し海洋国日本の繁栄を願う日」として祝日にしよう!となったそうです。
元は祝日がなかった7月に新たに祝日が組み込まれたのは、海関連のお仕事をされてる方々のお陰です。
有難し(*´∀`*)
海の日の過ごし方
「海の日」の過ごし方について調べてみました。
「海の日」近年できた祝日ということもあり、イベントもそれほど多くは行われてないようですが、国土交通省が中心となって7月1日〜31日を「海の月間」と定め、「海フェスタ」というものを催しているようです。
「海の日」の「海の恩恵に感謝するとともに、海洋国日本の繁栄を願う。」という意義に沿ったイベント内容で、国内の主要港湾都市で開催されるそうですが、その年によって場所が変わるようです。また、一箇所の時もあれば複数箇所で開催されたりもするようです。
イベントの具体的な内容は、マリンスポーツやコンサート、船に乗って様々な体験ができたりと、ちょっと興味が湧くイベント。(船を操縦してみたい!)
また毎年皇族の方のご出席もあるそうです。(明治天皇にまつわるイベントだからかな)
他は、各地で子供向けの船の体験やシンポジウムなども行われていたり、海浜清掃なども行われているようです。
親子で楽しめるイベントもありそうですね!
海に囲まれた島国、日本。
ここまで日本が繁栄できたのも、地形的に海洋資源が豊かな国だからではないでしょうか。
せっかくですから、「海の日」は生物の揺りかごである海を讃え、そしてその恵みに感謝をして過ごしたいですね。(ちょっと豪華な海鮮丼とか食べたり…)
浜辺のゴミ拾いもいいですね(^-^)
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