神社・仏閣ランキング
ポチポチしていただけると喜びます
今回は春日大社の摂社である、若宮十五社の第15納札社夫婦大国社の御朱印をご紹介します。
(記事はこちら↓)
春日大社のHPによると、夫婦大国社は日本で唯一、大国主命(おおくにぬしのみこと)と須勢理姫命(すせりひめのみこと)の”夫婦神”でお祀りしている神社だそう。
神璽印は「春日夫婦大国社印」と書いてあります。
大国主命の必須アイテム、打ち出の小槌のハンコも捺されていますね(^-^)
打ち出の小槌は日本において、”振れば小槌から様々なものが出てくる”という富の象徴の宝物。
この小槌は昔話にも登場しますが、恐らく皆さんがイメージするのは七福神の大黒天がこれを持ってる姿ではないでしょうか?
それがなぜ大国主命の象徴として扱われるのか?
『春日大社 其の肆』の「蛭子神」の件(くだり)でも少しだけ触れていていますが、大国主命と大黒天は習合され、日本では同一視されることが多いです。
元々は打ち出の小槌は大黒天の持ち物だった、というのが有力な説のようですが、実際にどのような経緯で打ち出の小槌を持つようになったのか、はっきりしたことはわからないようです。
おもしろいのが室町時代に書かれた『御伽草子』のひとつ、『一寸法師』の中にある記述。
姫を襲った鬼を一寸法師が退治し、その鬼が打ち出の小槌を落としていく。
その打ち出の小槌を姫に「大きくなれ」と振ってもらうとたちまち一寸法師の体が大きくなり、立派な武士となった。
という一説。
一寸法師のモデルは、神様界の中でも「いたずらっ子でヤンチャ神、でも明晰でキレッキレ、見た目はミニマム、頭脳は大人」で有名な少彦名命(すくなひこなのみこと)。
この少彦名命の地上でのお役目は、国を治めてる大国主命のアドバイザー!
国土経営、医薬、酒造、温泉開発までもなんでもござれ!
ここで「あ!」と思った方は多いでしょう。
ええ。私も「あ!」と思いました。
…ひょっとして、大国主命や大黒天の打ち出の小槌ってさぁ…、少彦名命が鬼ちゃんから奪取したブツなんじゃ…??
少彦名命(=一寸法師)が鬼から奪取した打ち出の小槌を大国主命への手土産に持ってきた。
↓
大国主命のフェイバリットアイテムに。
↓
大国主命と同一視される大黒天の姿にも描かれるようになった。
という流れでは!?と…
あ、でもこれは私の個人的な妄想なので鵜呑みにしないでくださいね。
因みに、全国の大国主命をお祀りする神社では、少彦名命も共に祀られていることがよくあって、特に北海道のような近代に開拓された地域では、この二柱が共にお祀りされている神社は多いです。
大国主命=国土、夫婦和合、五穀豊穣等を司る
少彦名命=国土経営・医薬・酒造等を司る
土地開発と、そこに住む人々に欠かせないご利益があるこの二柱。
大国主命の隣に少彦名命の御名がある場合、その土地の繁栄を願って土地開発の際に「どうか良い町になるようにお守りくださいね〜」と勧請されたというパターンがもしかしたら多いんじゃないかな?と思います。
また、大国主命と少彦名命は同一である、という噂もあります。
あくまでも噂ですが、ここの深掘りは今回はしません(面倒臭いから!笑)
というわけで、今回は大国主命の話ついでに少彦名命ネタも書いてみました♪
人気ブログランキング
ポチポチしていただけると喜びます
この記事へのコメントはありません。