月読宮

神社

72. 月読宮(つきよみのみや) 〜三重県伊勢市〜



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伊勢神宮巡りの旅、最終日です。
う〜〜ん…寂しい…
行きそびれたところも結構あるし心残り…ですがそれはまた伊勢に来る口実になるので、また近々…コロナウイルスが終息したら、有り難く無事でしたという報告をしに来よう…

往路は伊勢湾をフェリーで突っ切って津市に降り立ちましたが、復路はせっかくなので名古屋の熱田神宮へ寄って行こうと思い陸路を選びました。
フライトの時間は遅めにとってあるので最終日も充実した時間を過ごせました。

本来は熱田神宮だけをゆっくり参拝して帰ろうと思ってたのですが、伊勢から離れるのも名残惜しかったし、やっぱりどうしても寄りたい!と感じた内宮の別宮である月読宮に早朝に行くことにしました。

外宮の別宮にも同じく月読尊(つきよみのみこと)をお祀りする月夜見宮(つきよみのみや)がありますが、そのお宮とはまた違った感じ…というか、とても不思議な感じを憶えました。

因みに、伊勢神宮巡りでは、参拝順序としては内宮の別宮が一番最後となります。

二見興玉神社→外宮[正宮]→(外宮の別宮)→内宮[正宮]→(内宮の別宮)

これから伊勢神宮へ行かれるという方、是非お忘れなきように(^-^)

御朱印はコチラ→ 御朱印 月読宮(つきよみのみや)

『月読宮(つきよみのみや)』

所在地  三重県伊勢市中村町742-1
御祭神  月読尊(つきよみのみこと)
     月読尊荒御魂(つきよみのみことのあらみたま)
     伊弉諾尊(いざなぎのみこと)
     伊弉冉尊(いざなみのみこと)
社格   旧式内社
     皇大神宮別宮
例祭日  伊勢神宮HP参照
鳥居   伊勢鳥居
社殿様式 神明造

【由緒】
月読尊は『古事記』、『日本書紀』よると、伊弉諾尊、伊弉冉尊の二柱の御親神(みおやがみ)が、天照大御神をお生みになられ、次に月読尊をお生みになられ夜之食国(よるのおすくに)をお治めになるようにご委任になられたと記されています。

内宮の荒祭宮に天照大御神の荒御魂(あらみたま)がまつられ、外宮の多賀宮に豊受大御神の荒御魂が祀られているように、月読宮に並んで、月読尊荒御魂が祀られています。荒御魂とは、神様の御魂のおだやかな働きを「和御魂(にぎみたま)」と申し上げるのに対して、格別に顕著なご神威をあらわされる御魂の働きを「荒御魂」とたたえます。

伊佐奈岐宮、伊佐奈弥宮にお祀りする伊弉諾尊、伊弉冉尊は、日本の国土及び山川草木をお生みになられた後、天照大御神をお生みになり、つづいて月読尊をお生みになられた二柱の御親神です。

月読宮以下四別宮は、『皇太神宮儀式帳(こうたいじんぐうぎしきちょう)』に「月読宮一院、正殿四区」と記され、一囲いの瑞垣内(みずがき)に祀られていました。すなわち四宮あわせて月読宮と呼ばれており、伊佐奈岐宮、伊佐奈弥宮に宮号が宣下されたのは、第56代清和(せいわ)天皇の貞観9年(867)8月のことです。 第60代醍醐(だいご)天皇の延長5年(927)に、古代の法律体系である『延喜太神宮式(えんぎだいじんぐうしき)』が上奏されました。これによりますと、伊佐奈岐宮、伊佐奈弥宮が瑞垣をめぐらした一院をなし、月読宮、月読荒御魂宮が一院を形成していました。現在のように、四宮それぞれが瑞垣をめぐらしたお姿になったのは、明治6年からです。

まだ夜が明けきれぬ時間に起床。
伊勢神宮巡りの間は台風の隙間を縫って太陽がずっと照らしてくれていました。
札幌へ帰る日も、こんな綺麗な朝の風景が見れてこの数日間の感謝を感じずにはいられませんでした。

上弦の月もまだ高い位置に残ってくれていました。

この景色だけでもう満足感に溢れます。

空がグラデーションに染まる夜明けの時間帯って本当に神々しくて好き。
太陽が姿を現しました。

空や月や太陽や星の写真って何枚あってもいいなっていつも思います。

こうして昇ってくる太陽を見てると、そこに”神”を感じた昔の人の気持ちがわかるような気がします。
万物を照らす太陽。
地球上の全ての生きとし生けるものは太陽の光なしには生きていけません。
太陽の光を浴びて生きるものを私達は口にし、自分のエネルギーとして取り入れる。

私達は太陽のエネルギーを間接的に体内に取り入れ、生きている。

虫も動物も太陽のエネルギーを蓄えた植物を自分の体内に取り入れる。
食物連鎖は太陽の連鎖。

私達は太陽(天照大御神)の子供、光なのかもしれない。

太陽が育んだものを潤す雨、種子を飛ばす風、再生を促す火、全ての揺りかごの大地、これらの営みを神業という以外に適切な言葉がないくらい。

……なんていう叙事詩的なことを思ったり思わなかったり。

この看板も暫く見れなくなるな。
と、見納めにパチリ。
そして向かった先は…

月読宮

月読宮
行きたい、どうしよう、行きたい、でもどうしよう、やっぱり行きたい!と来た月読宮。
やっぱり来て正解でした。

社号標

参道の2本の線は私のトランクの後です(笑)
せっかく綺麗にならした参道を汚すまいと重いのを耐えてヨイショ、ヨイショと地面から浮かせて歩いていたんですが、ちょうどその参道を竹箒でならしてる方に鉢合わせ!
ますます地面に着けれないな…と思って歩いていたら、

「引きずってもいいんですよ」

と優しいお言葉。
「でもせっかく綺麗にしてらっしゃるので…」と返したら、

「それをまた綺麗にするのが私達の仕事なので、遠慮しないで引きずってください」

と。
え〜〜〜こんなに綺麗にしてるのに本当にいいのかな…って思いながら腕も限界だったので「では、お言葉に甘えて…ありがとうございます」と言ってそこから引きずりました(笑)
写真は参拝から戻ってきた時に撮りました。

こうやってお宮を綺麗に保ってくれてる方がいるおかげで私達は気持ちよく参拝することができるので、とても有り難く感じます。

月読宮へ来て感じたこと…それは…

朝なのに、夜の気配がすること…

朝陽が照り輝く晴天でも参道へ入った瞬間から感じる”夜”の気配。

外とは別次元のようなフワフワした空間。

うまく言い表せないですが、魔法にかかったようなそんな雰囲気を感じました。

太陽のはずなのに月があるように感じるんです。

レンズフレア起きまくり(笑)

よく、「緑の光は龍神」という説がありますが、カメラに映る大抵の緑の光や虹色っぽいのはレンズフレアです。
小さなライトでもこの現象が起こります。
なので意図的にそういう写真にすることもできます。(私はあまりそういう方法は好みません)
夢を壊すようでアレですが…何でも”ソッチ系”に繋げるのは良くないので、軽くお伝えしておきたかったので、ちょっとした小噺程度に受け止めてください。

もちろん!
何か写ってる場合もあるかもしれないですけどね(^-^)
私もこれだけ写真を撮ってるので、完全にコレは!!というのが写ったり、逆に良くないものがハッキリと写ったり、カメラ機能が急におかしくなったり、そんな経験もあるので。
これはアカン感じがするな…というようなマズそうなものはまず撮りませんが…

で、レンズフレアを抑えつつ撮りましたが、やっぱり何となく「朝なのに夜」感。
不思議です。

正面にあるのは手水舎です。
手水舎の右手に参道と鳥居がありました…

一応写真に納めて本殿の方へ向かったんですが、
……え!?ひょっとして本来の入り口ってそっちちゃう!?
って後から気付きました!(笑)
またやらかした!(笑)
下鴨神社の悪夢再び(笑)
しかもそっち方に内宮の末社である葭原神社(あしはらじんじゃ)もあったんですよ〜(*_*)
いや、まあ、これもまた来るための口実ってことで…(笑)

手水舎

手と口を清めます。
手水舎向かって左が本殿の方です。

手水舎から本殿の風景

本殿が正面、右にある建物は宿衛屋(しゅくえいや)ですが、こちらでお札、お守り、御朱印等をいただけます。

わかりますか?
「朝なのに夜」感。
しつこいか。

こちらのお宮にはお社が4基。
御祭神のところにも記載していますが、月読尊月読尊の荒御魂、月読尊のご両親にあたる伊弉諾尊(父)伊弉冉尊(母)、それぞれのお社が横並びに建立されています。
月読尊ファミリーです。

更に参拝順序があって、この立札通りに手を合わせます。

月読宮(月読尊)→②月読荒御魂宮(月読尊荒御魂)→③伊佐奈岐宮(オトン)→④伊佐奈彌宮(オカン)

の順です。
お社は左から、伊佐奈彌宮(オカン)、伊佐奈岐宮(オトン)、月読宮(月読尊)、月読荒御魂宮(月読尊荒御魂)、の順で並んでいます。

何だか暖かさの中にも凛とした空気感が漂っていていすごく緊張していました。
”神聖”ってこういうことを言うんでしょうか。

伊佐奈岐宮(左)と月読宮(右)

正面には伊佐奈岐宮と月読宮が建立されています。
月読宮が他のお社に比べて本の少し大きな作りになっています。
順番通りに参拝。

月読宮
月読荒御魂宮

早朝なので誰もいない静寂の中、とても厳かで温かな気持ちです。

伊佐奈岐宮
伊佐奈彌宮

静かに静かに手を合わせる。

他の伊勢神宮のお宮とはまた違った雰囲気を纏っていて、本当に別の世界にいる感じ。
キラキラスピとかじゃなくて、これはもう実際に行ってみて欲しい。
すごーーーーく居心地が良くてなかなか離れ難かったです。

月読宮(左)と月読荒御魂宮(右)
伊佐奈彌宮(左)と伊佐奈岐宮(右)

やっぱり「朝なのに夜」…もういいですか(笑)

祓戸
拝殿から参道の風景

この静かで厳かで、でも月光のように優しい、格別の雰囲気を湛える月読宮の感じ、写真から皆さんに伝わったらいいなと思います。

そして色んなことが終息したら、是非訪れてみてほしいなと思います(^-^)
きっと好きになること請け合い!

そして恒例の帰り際に案内板見ちゃうシリーズ。

あのコンビニの方から入るのが正解だったのね。
国道23号線のね。
けどタクシーの運転手さんがこの後移動する名古屋行きのJRの駅が近いとこに停めてくれたしね、「JRの駅はここから歩いてすぐのあそこだから!絶対迷わないから!」って親切に教えてくれたしね、コンビニの方まで行ったら遠回りでタクシー料金嵩むしね、ほら、何より降りたところが「御幸道路」って言う縁起の良い道だからいいじゃない!

神のお導きさ!(笑)

(次回は国道23号線側から行ってみます…)

さ、次は今回の旅のラスト、三種の神器が納められているという熱田神宮です!
写真もいっぱいありすぎてまた長い記事になっちゃうなぁ〜…



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