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春になると椿の花が咲き誇る玉列神社の御朱印をご紹介します。
(記事はこちら↓)

ちょっと薄くて見えにくいですが、御神紋は桐紋です。
桐の木は「鳳凰の止まる木」と言われおり、古来より神聖な木とされてきました。
桐と言えば、昔は嫁入り道具としての桐箪笥を思い浮かべますが、洋式の家屋が主流の現在はクローゼットが普通に備え付けられているので、箪笥そのものを買うことも少なくなりました。
桐の木は日本の木材の中で最も軽く、優美である上に防湿性があり腐りにくいのが特徴で、桐箪笥ほど優れた箪笥はありません。(高級品です!)
また、音響効果を高めるなどの理由から琴の材料にも使われたりしています。
桐紋にも様々あって、玉列神社の御神紋はその中でも「五七桐紋(ごしちきりもん)」というものになります。

”五七”というのは花の数を表していて、3本の茎からそれぞれに5輪、7輪、5輪と咲いてるものを「五七桐紋」と言います。
バリエーション豊富な桐紋の幾つかを例に挙げてみました。
左から、「五三桐紋」、「下がり花桐紋」、「浮線桐紋」。



五三桐紋は花札にもある絵柄ですね。
五七桐紋は日本国政府の紋章としても使われていますが、本来は皇室専用でした。
現在、皇室では菊花紋章(十六八重菊)を使用しています。
菊花紋章(十六八重菊)を使用し始めたのは平安時代からで、五七桐紋が使われるようになったのは後醍醐天皇(1288年〜)の時代から。
また、五七桐紋は豊臣秀吉の家紋としても有名です。
後醍醐天皇との関わりが深かった足利尊氏が後醍醐天皇から五七桐紋の使用を許可され、足利尊氏が織田信長へ使用を許可、そして信長から秀吉へと下賜されたんだそう。
更に秀吉は自分の家臣たちへも桐紋の使用を許すのですが、この時に五七桐紋だけではなく五三桐紋も使用されるようになったようです。
ちょっとここで自分語りですが、我が家の家紋(父方)も五三桐紋です。
実は私の父方の御先祖様に、名前は伏せますが戦国武将(マイナーです笑)がいて、その人物は秀吉の家臣でした。
また千利休の高弟である”利休七哲”の1人としても名のある茶人でもあります。(そこそこ凄い)
家紋を受け継いでることで、歴史上の人物とも関わりがあったことを自覚できるっていうのは日本ならではだなぁと感じます。
自分の御先祖様にそういう人がいたということを、家紋がちゃんと裏付けしてくれているんですねー。
家紋というのは自分の姓のルーツや、御先祖様との関わりを教えてくれる大切なアイテムなんだなぁ。
秀吉は桐紋を自分用にアレンジして、「太閤桐」という家紋を作ったりしています。

うーん、個人的にはアレンジ前の方が好きだな(笑)
あ、そうそう、500円硬貨の表面にも桐が描かれていますよ!

因みに裏面は、竹(上部)と橘(左右)。
硬貨の絵柄ってよく見ると日本らしくて美しいんですよね。
御朱印の話からだいぶ飛躍してしまいましたが、神社には必ず御神紋が定められています。
御神紋を紐解いていくと歴史の側面が見えたり、新たな発見があってなかなか面白いですよ!
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