神社・仏閣ランキング
ポチポチしていただけると喜びます
札幌市の中心部にほど近い豊平区を代表する豊平神社のご紹介です。
市内を走る幹線道路、36号線沿いにあります。
『豊平神社(とよひらじんじゃ)』
所在地 札幌市豊平区豊平4条13丁目1番18号
御祭神 上毛野田道命(かみつけのたみちのみこと)
大山祇神(おおやまつみのかみ)
倉稲魂命(うがのみたまのみこと)
社格 旧郷社
例祭日 7月15日
鳥居 靖国鳥居
社殿 神明造
【由緒】
主祭神上毛野田道命は、崇神天皇の皇子豊城入彦命より5代目の子孫にして東北地方の守護神として厚く崇敬せられ、特に延暦年間征夷大将軍坂上田村麻呂が奥羽地方平定に向かわれた時、田道命の神霊の御加護によりてこれを平定することができ、後に今の青森県南津軽郡猿賀山に神霊を勧請して社殿を建立したもので、猿賀神社は当神社の本社に当たる。当地域は東北地方移住者多く、それゆえに故郷の氏神様をお祀りしたものである。さらに当豊平地区は開墾の途上で森林遠く連なり、これが伐採に大山祇神を祀り、開墾進み沃野美田の広がり行くにつれて倉稲魂神(稲荷大神)を合祀して豊平地区の氏神様として奉斎され現在に至った。
神社の由緒をちゃんと読むと、その地域の歴史を知ることになります。
地元ながらも、実は知らない歴史がたくさんあるんだなぁ〜と毎回実感します。
豊平神社でお祀りされている神様は、上毛野田道命(かみつけのたみちのみこと)、大山祇神(おおやまつみのかみ)、倉稲魂命(うかのみたまのみこと)の三柱となっています。
どういう経緯でこの三柱の組み合わせ?と思い、由緒を噛み砕いてみました。
まず、上毛野田道命。
この神様は崇神天皇のの皇子・豊城入彦命から数えて5代目の子孫にあたり、東北地方の守護神として崇敬されている神様。
征夷大将軍の坂上田村麻呂(さかのうえたむらまろ)が奥羽地方の平定に向かわれた際に上毛野田道命の御加護によってうまいこと平定できました、と。
後に、青森県南津軽郡猿賀山に神霊を勧請して社殿を建立した猿賀神社は豊平神社の本社になります。
この辺りは東北地方からの移住者多い故に故郷(青森)の氏神様をお祀りされています。
因みに、北海道は東北地方かららの移住者が多く、3~4世代遡るとだいたい東北から入植してきたご先祖様になることが多いです。
次に大山祇神。
大山祇神は木花咲耶姫命(富士山本宮浅間大社の御祭神)の父にあたる神様で、その名の通り山の神です。
「祇」というのは漢字一文字で「土地神」を意味し、また、国津神のことを指します。
大きな山の土地神、まさに山々(大地)の神です。
この札幌市豊平区のあたりは森林が多い土地だったので、開墾する際に大山祗神をお祀りして「すみませんがこれから木をたくさん伐らなきゃいけなくて、どうかお見守りください…」と祈りを捧げ、事業を進めた、ということです。
最後の稲荷神社でお馴染みの倉稲魂命ですが、この神様は五穀豊穣や農業を司る神様です。
商売繁盛や産業興隆などのご利益も謳われますが、商売の基本は食からなので五穀豊穣であることが先に立ちます。
この神社のあたりの人々が、ちゃんと食べていけますように、生活していけますようにという願いを込めての倉稲魂命を合祀したと思われます。
そう言えば、決まった日取りがあるのかどうかわかりませんが、日曜日などに豊平神社の参道を利用した「骨董市」みたいなのをやってるのをたまに見かけます。
食器とかオブジェのようなものも並んでたような気がします。
そういうのがあるとつい寄ってしまうんですよねぇ〜。
両サイドに古い狛犬さんがいました。
阿形の狛犬さんのお顔にかかってる枝が痒そうでした。
気になり出したらずっと気になる…(笑)
ポチポチしていただけると喜びます。
この記事へのコメントはありません。