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前回の記事はこちら。
いよいよ纏向(まきむく)遺跡ツアーの締めくくり、ドルチェはメクリ1号墳!
…メクリ1号墳はこの場所のハズなんだけど…どこや…
と、早速少し困惑。
古墳っぽいのが確認できない…

なんか建物があると思ったらトイレか。
あれ、メクリ1号墳はもしかしてこの広い原っぱでしょうか!?

場所はあってるので、ここのようです。ドルチェ(メクリ1号墳)は。(ちょっと期待してたんと違った)
なんか看板があるので中へ入ってみようと思いましたが、「無断立入禁止」の立て札が。
こうはっきり書かれてしまっては足を踏み入れることはできないので、調査不能!
陽も落ちてきたし、お腹減ったし、これにて撤退するか…
(疲労もあり、諦めるまでの時間が早かった)

後で調べてわかったんですが、最初の写真のトイレのあっち側に小さな古墳があったようです。
”小さな古墳”とは書きましたが、後世の削平があって規模が小さくなってしまったようで、埴輪や葺石はありませんが元は全長約28mほどもあったようです。
埋葬施設は確認できなかったものの、幅約4mの周濠からは土器なども多く出土されている前方後”方”墳でした。
築造時期は3世紀後半とのこと。
前方後円墳がフィーバーしてる3世紀に、後に東日本で流行する前方後方墳が築造された、というのがポイント!
古墳でいう「方」は「四角」を意味します。
前方後円墳は、前の方が四角(といっても角は2ヶ所)、後ろの部分が円形という意味です。
前方後方墳は、前も後ろも四角。
写真は福島県の前方後方墳である大安場古墳です。(上部が”前”、下部が後ろになります。)

こんな風に逆さまにした台形と、正方形をくっつけたような形の古墳が、メクリ1号墳にあったんですね。
今回は後ろが円いのばっかり見てきたので、四角いのも見たかったなぁ( ^ω^ )
現在メクリ1号墳は、この遺跡を維持するため、原っぱ…市民が休憩できるような広場にしてあるそうです。
帰り道、駅へ向かう地図をGoogleマップで確認していたら、飛鳥時代の歌人、柿本人麻呂(かきのもとのひとまろ)のお屋敷跡があったので寄ってみることにしました。
柿本人麻呂の経歴が記載された文献は少なく、不明なところが多い人物ですが、第40代・天武天皇の時代に官職となり、第41代・持統天皇の時代に歌人として活躍した人物です。
当時、身分に関係なく誰でも歌を嗜むことができ、これは!という歌は載せてもらえることができた『万葉集』に、彼の歌も多く載せられています。
さて、そんな柿本人麻呂はいったいどんな場所に住んでいたんでしょう?…
おお!
ここがかの有名な歌人、柿本人麻呂が住んでいた屋敷か!

これが!
さすが、柿本人麻呂殿ぐらいになると、2階建てのお屋敷で…

違う!これじゃない!!
これJAならけん纒向支店!!
かろうじて、石柱によってここにお屋敷があったんだなーとわかる状態でした。
ふむ。ずーーーっと何百年も著名人の生家を保存し続けるのも大変ですし、歴史に出てくるような人物全員に対して縁のものを遺すとなると、管理も大変だし費用もかかるし、次の世代の人々が住む土地もなくなってしまいますからね。
当時の様子を見れないのは残念ですが、これも自然淘汰ということかなぁ…
柿本人麻呂は三輪山に抱かれれながら歌を詠んでいたいんですね♪
その歌が今の時代の人々にも詠まれるなんて、当時の彼は思ってなかったでしょうね( ^ω^ )
ぼちぼち帰路に着こうと、JR巻向駅から宿泊ホテルがあるJR奈良駅まで移動。
駅構内に燕の巣があるのに気付きました!

黄色の幅広な嘴が3つ見えますか?
この後ろにもう1羽いて、全部で4羽の雛がいました♪
燕の繁殖は年に一度と思われがちですが、実は春に早めに産卵した雌が、夏頃にもう一度産卵することがあります。
なので恐らく、この雛たちはきっと2ndですねっ。
もう今頃成鳥になって(この時は2021年7月、現在は2022年6月。記事にするまで約一年経過…笑)、自由に飛び回り、またこの子達が子孫を残していくんでしょうね。
てかこれスピーカーの上に巣作りしてたんだけど、うるさくないのかなぁ?(笑)

JR奈良駅を出てすぐ側にあるこの建物は、奈良市総合観光案内所。
中には、奈良を知ることができる多種多様なリーフレットのほか、ゆるキャラのしかまろくんや、一世風靡したあのせんとくん(笑)などのグッズも扱っています。
その奈良市総合観光案内所の広間の向こうに石灯籠と「平城京大極殿跡是ヨリ西乾二十丁」と書かれた石碑がありますが、ここが平城京大極殿跡ということではなく、石碑をこの場所に移転保存したようです。

信号待ちで夏の陽射し避けとして、この石碑の影は不可欠だそうです(笑)
宿泊ホテルに戻る前に晩御飯をば。
この日はかなり歩いたので、手っ取り早く駅近のこのお店にしました。
「やまと庵」さんです。

「手っ取り早く」とは言いましたが、十分に満足できるお店でした☆
駅近にあって有難かった♪
(地元の方が居酒屋感覚で利用してるお店っぽかったです)
今回はちょっと食レポも軽く掲載。
いつも旅行の際は、その土地の郷土料理、格好よく言うとソウルフードを食すようにしています。
奈良では三輪そうめんに始まり、幾つか食べてみたい郷土料理をリストアップしていた中の一つがこのお店にあったので、それもお店選びのポイントになりました。
メインのそれが出てくるまでの間に、前菜で「泉州水茄子の浅漬け」を。
(手前の水菜のサラダはお通し)

やっぱ水茄子は美味しい( ^ω^ )
奈良産ではなく大阪の州産ですが、こうして旅先でその地のものをその地でいただくのはちょっとした楽しみ。
たまに水茄子を買って、切って盛り付けオリーブオイルと岩塩だけを振りかけて生のままいただいたりします。
水茄子はアクが少なく、瑞々しいのが特徴。
余談ですが、野菜は基本的に生食が好き。
つまみ程度に頼んだ「子持ちししゃもの塩焼き」も出てきました。

ししゃもと言えば北海道。
つい道民の癖が出てしまい、わざわざ奈良で食べなくてもいいのに体が欲してしまった。
仕方あるまい、これは本能だ。(カプッ)
これも慣れ親しんだ味で普通に美味しかったです(笑)
そして目的のコレ!茶粥!!なかなかメニューに置いてるお店がないんですが、このお店であり付けました。
「奈良の都の焼茶粥(お漬物のせ)」カモン!

左の大きな器には奈良付けが乗せられた焼きおにぎり、鉄瓶にはほうじ茶、真ん中の小さな器には粕漬け(奈良漬)、右の小さな黒い器にはお塩(お好みで振りかける用)。

アラレと白髪ネギもトッピングされていて、見た目がキレイですね☆
「茶粥」というと、ほうじ茶で炊いたお粥のことをいうんですが、こちらは焼きおにぎりが入ったお椀にほうじ茶をかけ回すスタイル。
それは”粥”ではないのでは?…そうかもしれません。
が、お米の方はほんのり色がついていたように見えたので、炊飯の際にお水の代わりにほうじ茶を入れて炊いてあったのかもしれません。(お店の方に確認してません。勝手にそう思っただけ。)
とりあえず食す!
ほうじ茶をかけて…

色を見てわかるように、ほうじ茶は結構濃いめに淹れられてています。
お茶の良い香りが漂う…さてお味は?

おお!
焼きおにぎりの香ばしさとほうじ茶の香ばしさが相まって、これは…香ばしい+香ばしいになっていて、香ばしさが極まってる!!(なんのこっちゃ)
あ、普通に美味しかったです(笑)
濃いめのほうじ茶の渋みもちょうど良い風味となっていて、トッピングされていた奈良漬けがアクセントになって、全体の味を軽くキュッと引き締めています。
はぁ〜(о´∀`о)
これは疲れた体に優しい一品♪
全て完食!
ご馳走様でした(#^.^#)
纏向遺跡ツアーはこれで終わり。
次回はまたいつもの神社ネタに戻って、日本最古の神社とも言われる石上神宮へ!
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