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年を跨いで其の捌までやってきました!
いやこれひょっとしたらまだまだネタがあるから、大神神社だけで2022年ずっと引っ張れそうな勢い(笑)
いやでもあと数回で大神神社を離脱します。
前回の狭井神社の鳥居の辺りにあるのが、末社の市杵嶋姫神社(いちきしまひめじんじゃ)。
御祭神は、市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)です。
この市杵島姫命は、桜井市茅原に鎮座されている富士・厳島社から勧請された神様です。
例祭日は11月10日。
市杵島姫命は、広島県の厳島神社や福岡県の宗像大社の御祭神として有名ですよね。
素戔嗚命の娘となる市杵島姫命は海や水の神様で、芸能や財宝をつかさどる弁財天としても親しまれています。
弁財天は、琵琶を持った絶世の美女として描かれる、七福神の中で唯一の女神として有名ですが、元はインドの古代神話に登場する水の神様で、中国経由で日本に伝わり現在の弁財天となりました。
もっとも、伝来元のインドのでは絶世の美女ではなく、武装して恐ろしい表情をした像がつくられていたようです。
市杵島姫命は瀬織津姫命同様になぜか女性に人気があるんですよねぇ。
「とても美しい女神!」とした、昨今のスピリチュアルブームによるイメージのアレだと思いますが。
「ブサイクです!」と言うよりは美女の方が盛り上がるでしょうし(笑)
いつか厳島神社か宗像大社に行った際に、市杵島姫命についてまた詳しく解説したいと思います。
もっと近くで手を合わせたかったんですが順番待ちされてる方が多く、日が暮れるまでに摂末社をまわらねばならないタイムリミットがあるので諦め。
緑に朱塗りが映えますね♪
お社の背後には「鎮女池」があります。
文字だけ見ると、女を沈めたんか!?というように早とちりしそうですが、「鎮」には「神霊が鎮座する」とか「平穏になる」とか「静かになる」とかの意味があります。
つまり、そのものズバリ、海や水の神である女神(おんながみ)、”市杵島姫命が鎮座してる池”という解釈になります。
ネットで「鎮女池」を検索すると、「幾つかの顔が浮いたり沈んだりしている池」(どういうこと?)、「女を沈めた池」(漢字が違う)、などと書かれてるようですが…根拠のない作り話ですね(笑)
まだ黄色Tの人いるなぁ…
こんなポップな黄色のTシャツを着てますが、上の写真で下駄を履いているし頭の感じからしてお坊さんぽい。
「鎮女池」には鯉がいるそうですが、参拝エリアへ入れてないので確認できていません(._.)
次にやってきたのは磐座神社です。
こちらの神社はお社はなく、磐座がご神座となっています。
大神神社の自然信仰(アニミズム)、そのままですね。
御祭神は少彦名命(すくなひこなのみこと)で、「神農さん」とも呼ばれる薬の神様です。
大阪では、薬屋さんの横に少彦名神を祀る神社があったりするのをよく見かけていました。
少彦名命はとても小さくて、一寸法師のモデルとも言われています。
古事記では、大国主命(=大物主命)と少彦名命はニコイチで一緒に国造りをしていました。
続きまして、摂社の活日神社(いくひじんじゃ)。
御祭神は高橋活日命(たかはしのいくひのみこと)です。
高橋活日命は第十代・崇神天皇に召された杜氏の祖先神で(つまり実在の人物)、大神神社の神様にお供えする酒を造っていた方だそうです。
酒造関係者から篤く信仰されています。
由緒書きに『一夜にして美味しい酒を造ったことから、古くは「一夜酒社(ひとよさけのやしろ)」とも呼ばれていた』とあります。
美味しいお酒をしかも一夜で!?
一夜っていうのは盛ってるのかもですが、どんな美味しいお酒だったのかとても気になります(ジュルリ…)
日本書紀で以下のように高橋活日命の記述があります。
第十代・崇神天皇の時代、国中で疫病が大流行した時に夢の中で大物主命が「天皇の子孫である大田田根子(おおたたねこ)を祭主にし酒を奉納せよ」というお告げがあった。
そこで、杜氏の高橋活日命を呼び立て一夜で酒造りし奉納すると、疫病は消え去り国が栄えた。
その際高橋活日命が、「此の神酒は 我が神酒ならず 倭なす 大物主の 醸みし神酒 幾久幾久」と詠んだ歌が残されています。
考えてみたら、8世紀に編纂された日本最古でもある歴史書、記紀(古事記・日本書紀)に記されているものをこうして実際に見たり触れたりできることって凄くないですか!?
記紀に書かれてるということは、それよりも前に存在していたということになります。
崇神天皇がいた時代は、紀元前148年〜 紀元前30年。
つまり活日神社は2100年前頃から在り、大神神社(三輪山)はそれ以前から在るということになります。
同時に、日本はその頃から今までずっと日本なんですよね。
もっといえば、初代・神武天皇が建国した時から今日までを数えると、なんと2681年!
これほど長く、一つの皇統(天皇の血筋)が続いてる国は他に類を見ません。
意外と知らない方が多いんですが、現在、世界で「エンペラー」と呼ばれているのは日本の天皇のみなのです。
世界の偉い人たちに順位をつけると、下の図のように、
天皇(皇帝) > 王(女王) > 大統領 > 首相
というようになります。
ローマ法皇(Pope)は皇帝とほぼ同じ立ち位置になりますが、「エンペラー」は世界で唯一、我が国の天皇しかいません。
世界で唯一ですよ!?
故に、今上天皇の即位礼正殿の義で各国からあれだけの元首や王族、それに三権の長たる首相や各界の代表など、約2,000人も参列したのです。
そのことは、日本の天皇は世界に「エンペラー」として認められてる証左でもあります。
これって凄いことなんですが、知らない人が多いのが本当に残念(*_*)
「皇帝」を検索すると、帝国の世襲の君主、王の中の王、君主国の君主の称号、と出てきます。
天皇の他には、フランス皇帝ナポレオンやローマ皇帝、中国にも皇帝がいましたが、みんな消滅してしまいました。
それが今は世界にたった1人、日本の天皇だけです。
そういうことを考える度に、日本って紆余曲折ありつつも唯一無二で歴史ある素晴らしい国だなぁと感じるし、日本人である自分に誇りを感じます。
大切に守り続けていきたいですね。
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