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奈良県天理市の天理駅から石上神宮までの道のりに、石上神宮の境外末社があります。
別のルートから行くと見逃してしまうのでお気をつけを。
上の写真のように、石垣で底上げされた小さなスペースに、ちょこんと佇んでいました。
『石上神宮(いそのかみじんぐう)』
所在地 奈良県天理市布留町246
御祭神 事代主命(ことしろぬしのみこと)
社格
例祭日 3月23日
鳥居 春日鳥居
社殿様式 春日造
【由緒】
御鎮座は不詳。古くより「布留のえびすさん」といわれ商売繁盛・家内安全の守護神として広く人々の尊崇を集めている。
細かいことは不明ですが、記録によると江戸時代の元禄の頃が最も古いようです。
なので、建立されてから300年以上は確実に経過していますね。
お祀りされてるのは大国主命の子とされる、事代主命。
古事記では葦原中国平定の国譲りのシーンで、建御雷尊が大国主命に対して国譲りを迫った際に、「息子の事代主命と建御名方命二人に任せるから聞きに行って〜」と返します。
建御雷尊は、美保ヶ崎で釣りをしてた事代主命のところへ行き、国譲りの交渉をしました。
「承知した」とあっさり承諾して事代主命は乗っていた船の端を踏んで傾け、青柴垣(あおしばがき。青葉のついた柴の垣。 神籬(ひもろき)の類で神の宿る所)に変えて引きこもってしまいました。(拗ねたのかな?)
その後、建御雷尊は事代主命の弟の建御名方命の所に向かい交渉しますが、抵抗されたのでモメちゃいます。
最終的には建御名方命が負けて、国を譲ることになりました。…
(当ブログでは天津神と国津神を区別するため、天津神には”尊”、国津神には”命”をつけています。尚、由緒などではその神社の書き方に合わせています)
上記の描写にあるように、事代主命は釣り好きで、その様が七福神の恵比寿様と被るため、事代主命と恵比寿様は同一視されたりしています。
故の『恵比寿神社』なわけです。
お社は小さくて可愛いです。
紙垂が真っ白で綺麗なので、きちんとお世話をされてることがわかります。
国譲りの話に出てくる美保ヶ崎は実在する場所で、大国主命がお祀りされている出雲大社がある島根県の、松江市美保関町にあります。
現在は「地蔵崎」と呼ばれています。
この美保関町には事代主命をお祀りする美保神社という神社があり、恵比寿様の総本宮となっています。
事代主命が好きな海に面した場所に建てられた神社で、ここもかなり立派なので出雲方面を巡った時に必ず訪れたいところ。
『明治二十八年十二月 丹波市町』
と書かれています。
調べてみたら、この恵比寿神社がある布留町は、1954年まで丹波市町と呼ばれていました。
丹波市町はこの辺りの中心地で、山辺郡(1880年にに行政区画として発足した当時の郡域)の郡役所の所在地でもあったようです。
丹波市町の方々みんなで寄贈したものかな?
こちらの石碑は何やら漢文でズラズラズラ〜っと…
すみません。素直に、読む気になれませんでした(謝罪)
この恵比寿神社に纏わる一番古い記録が江戸時代ということですから、恐らくその時代の人々が商売繁盛と家内安全を祈願して、この郡域の中心地に事代主命を勧請し、町の繁栄を願い建立したのでしょう。
活気があって華やかな江戸時代の奈良の風景、その中で日夜参拝に訪れる人の様子が想像されますね♪
さぁ、次は橿原神宮へ!
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