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今回の奈良旅でどうしても参拝したかったのは、大神神社、石上神宮、橿原神宮、そして今回の春日大社です。
春日大社に隣接して奈良公園があるのかと思ってたんですが、そうではなくて奈良公園の中に春日大社があるんですね。東大寺も、春日山も、若草山も。(というか奈良公園ってどんだけ広いんだ?)
ちょっと驚いたのは、バスに乗り奈良公園の周りの手前を走る県道754号線を進んでいると、視界に何か動くものがあって、そこへ目をやると道路の中央分離帯で鹿が普通に草を食べてたこと!(笑)
もちろん県道なので中央分離帯の両サイドは普通に車が走ってるのですが、神鹿だしそのままにしておくしかないんだろうけど、事故に遭わないか心配になりました(^-^;)
どの車もゆっくり走ってたけども。
バスで行くと境内の「春日大社本殿」というところまで運んでくれます。
下の地図で「国宝殿」がある場所。
うっかりしてたんですが、ここからだと一の鳥居をくぐれないんですよね(笑)
まぁ、降りてしまったし仕方なし。
まずは基本情報。
『春日大社(かすがたいしゃ)』
所在地 奈良県奈良市春日野町160
御祭神 春日神(かすがのかみ)
ー 武甕槌命(たけみかづちのみこと)
ー 経津主命(ふつぬしのみこと)
ー 天児屋根命(あめのこやねのみこと)
ー 比売神(ひめかみ)
社格 式内社
二十二社
旧官幣大社
例祭日 3月13日
鳥居 明神鳥居
社殿様式 春日造
【由緒】
武甕槌命、 経津主命、天児屋根命、比売神の四柱を本宮に、天押雲根命を若宮に祀り、その創立は八世紀初頭平城遷都のころに遡る。古来藤原氏の氏神とされ、朝野の崇敬きわめて厚く広い。境内三千に近い諸灯筥もこれを如実に物語っている。本宮の御例祭は猿祭と称して三月十三日、若宮例祭をおん祭と称して十二月十七日執行され、ともに古都の印象的祭礼である。
(御朱印はこちら↓)
てことで、まずは本殿から参拝。
早速鹿さんのお出まし!
ご存じの方も多いと思いますが、奈良では鹿は”神の使い”として「神鹿(しんろく)」と呼ばれます。
その歴史は意外に長く、春日大社の由緒を記した『古社記』で、768年時点で「白い鹿」にまつわる伝説が残されています。今から約1250年前のこと。
また、日本最古の歌集『万葉集』(600年頃~760年頃の作品を収録)でも、奈良に鹿がいたことが分かる和歌が詠まれています。
ただ、それ以前はいつ頃から奈良に鹿が生息し始めたのか、正確な時期は不明だそうです。
子鹿が可愛い(о´∀`о)
奥には大きな角のおとーちゃんっぽい鹿が座っています。
動物に出会うとどうしてもお相手して欲しくなっちゃって、つい長居してしまう…
先へ向かわねば…
でも鹿…
いやいや行かねば…
鹿…
おとーちゃんっぽい鹿が目の前にきました。
鹿せんべいは持ってないのよ、ごめんよ。
あ、こんなに懐っこい奈良の神鹿ですが、基本的には野生動物で国の天然記念物です。
そしてもちろん生き物です。
怖がらせたり怪我をさせたりせず、優しく接してくださいね。(乱暴をすると逆に自分が怪我を負うこともあるようですよ!絶対にいじめないでね!)
また鹿せんべいは米ヌカと小麦粉でできていて、砂糖も塩も入っていない鹿にとって安全な食べ物になっています。
鹿せんべい以外の食べ物を与えると、虫歯や中毒などの病気になり死んでしまうこともあり、冗談では済まされなくなります。
決して人が食べるような草加せんべいとかはあげないでくださいね!(笑)
そもそもは奈良公園に生えているシバや木の実などの植物が鹿さんたちの主食でだそうです。
奈良公園の鹿は1000頭以上いて、グループによって決まった寝ぐらや休み場、餌場があるらしい。
このご一行はここが寝ぐらなんでしょうね。
神鹿についてはこちらの東大寺<大仏殿> 〜奈良県奈良市〜の記事で少し詳しく書いてるので、良かったら読んでみてください。
さぁさ、先を急がねば日が暮れてしまう!
時期的なことや天気もあってか、春日大社もあまり人がおらず、貸切率89%ぐらいな感じでした。(サイコー!)
小雨が降っていて、景色が煙ってそれがまた幻想的な雰囲気を醸し出していました。
緑が水を得て濃くなっています。
春日大社の鳥居は二の鳥居まで。
全国にある約3000社の春日神社の総本社である春日大社は、背後にある神山を含み世界遺産に指定されています。
古都奈良の文化財の一つ。
他は、東大寺・興福寺・春日山原始林・元興寺・平城宮跡・薬師寺・唐招提寺。
全部で8遺産です。
狛犬が凛としていてカッコよかった!
バスで下車したところから本殿までの、ちょうど中間あたりまできました。
世界がしっとりと静かで、とても居心地が良いです。
苔好きとしてはこの燈籠の苔がたまらん。
春日大社は参道の両サイドにとても多くの燈籠があり、それぞれが歴史を刻んでいて日常とは違う空間を感じさせます。
伏鹿手水所で手と口を清めて、祓戸神社でお祓いします。
神鹿の像が咥えてるのは巻物かな?
苔。
もふもふしています。
どんな方々がこれらの燈籠を奉納したんだろう…
到着殿の裏側に細い道があり、そこに一風変わった鳥居が。
あれ?鳥居かと思ってよく見たら、実は木の幹!
その幹を支えるように柱を立てていて、そのせいで鳥居に見えたんですね。
自然の造形美だなぁ(о´∀`о)
参道に戻ります。
ここにもたくさんの燈籠が佇んでいました。
到着殿の向かいに「白藤滝茶屋」があり、その奥に白藤滝があります。(行かなかったけど)
本殿の瑞垣が左手に。
緑の中の朱色はとても映えます。
朱色(赤)って魔除けの色とされてるんですよねぇ。
あの先の階段を登り切った左手に本殿があります。
と、そこへ神鹿が階段を降りてきました。
本殿へ行く前に摂社・榎本神社を先に…(本当は本殿参拝の後の方が良いですが)
こちらも一応手水なのかな?
榎本神社は春日大社本殿の瑞垣に埋め込まれるように建てられています。
摂社でさえこんなに立派な佇まい!
お祀りされてるのは、道案内の神様・猿田彦命。
天鈿女命の旦那さんで、見た目は赤ら顔に高い鼻の天狗テイストとされています。
因みに、伊勢神宮がある三重県伊勢市の猿田彦神社が、全国の猿田彦神社の総本社になります。
また、三重県鈴鹿市の椿大神社が総本社という説もあり、どちら神社の宮司も猿田彦命の子孫と自称していて、どちらが実際の子孫なのかははっきりしていません。
または元は同じ血縁だったのがどこかで枝分かれしたものなのか…?
暖簾分けをして「こっちが元祖だ!」とモメるラーメン屋さん的な…あ、猿田彦神社と椿大神社は別にモメてはいませんが(笑)
例えば『古事記』を参考にすると、天照大御神の孫にあたる瓊瓊杵尊の天孫降臨の際に道案内をした猿田彦命ですから、場所的に天照大御神のお側に在る伊勢の方が…と思うのは安直でしょうが、この辺の謎を考察してみるのも歴史の面白さではありますよね♪
榎本神社から瑞垣に沿って行けば数秒で春日大社の南門に着きますが、敢えて参道からきちんと参りたいので来た道をUターン。
ここにも奉納された灯籠がたくさんで、春日大社が創建された西暦768年から今日まで、多くの方の篤い信仰を受けてきたことがわかります。
今回はここまで。
次回は本殿を参拝です!
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