北海道

松前藩屋敷 〜北海道松前郡〜



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江差・松前の旅の〆は松前藩屋敷

こちらは、江戸時代の松前藩を再現したテーマパーク。
海の関所とも言われた沖之口奉行所、松前藩士が暮らした武家屋敷、ニシン漁の番屋旅籠など、14棟の建物があります。

北前船で歴史に名を残した高田屋嘉兵衛が松前を行き来していた頃、ちょうどこんな感じだったんじゃないかな。
司馬遼太郎の「菜の花の沖」を読んでからここを訪れると、また感じるものが違ってくると思います。

松前藩屋敷へは、松前城の奥にある道を15分ほどひた歩きます。
途中、お寺がいくつかありますが、時間の関係で中まで入るのは断念しました。

法源寺(ほうげんじ) 山門

法源寺山門は、北海道の寺社建築としては現存する最古のもの(法源寺がこの位置に移ったのは1619年)で、国の重要文化財に指定されています。

小径を北へ進むと今度は左手に法幢寺が現れます。

法幢寺(ほうどうじ)

法幢寺は松前家の菩提寺。
松前家歴代藩主のお位牌を収めた御霊屋があり、北海道最古の庭園を持つお寺です。

室町時代に創建された寺院で戦災によって消失しましたが、1546年に現在地に再建されました。

松前藩の大欅

この欅は、松前家7代目(第3代藩主)の公広(きんひろ)が、この先にある墓所を開設した際に植えられた、と考えられているそうで、北海道では一番大きな欅とされています。

欅は北海道には本来は生えていない樹木。
当時の人が本州以南から持ち込んだものと思われます。

松前藩主松前家墓所

こちらが松前家の墓所。

19代にわたる歴代藩主や妻子のお墓が、全部で55基並んでいます。
石のお家のようになっていて、なんとも静寂で荘厳な空気感がある場所。

日本遺産「荒波を越えた男たちの夢が紡いだ異空間 〜北前船寄港地・船主集落〜」構成文化財にも選定されているそうです。

故人が眠っているところを邪魔してはいけないと、そ〜っと遠目に見るだけにしました。

更に道なりに北へ進みます。
この小径が本当に趣が良くて、気分まで良くなりました。

松前藩屋敷に到着〜!

松前藩屋敷

入場料金は大人360円、小人240円。
松前城資料館との共通券や、団体割り(10名以上)などもあります。

規模はそれほど大きくはないです。
全部を見て回るのに1時間もかからなかったかな?

特にイベントとかもなく、ただ建物と中にいる人(人形)が当時の風景を再現しているのみで、ある意味その素朴な感じが当時にタイムスリップしたような印象を与えます。

松前藩 沖之口奉行所

悪いことをしたらここにしょっ引かれます。
気を付けましょう。

月島奴振り立道具

月島奴振りという、松前藩の奥方が登城した時の”奴振り”(武家の供揃えに由来する民俗芸能の一種)に使う道具。
月島奴振り松前町指定無形民俗文化財になっています。

詰所で働くおじさんたち。

艶やかな着物と帯ですね。
着物は好きなので、こんな素敵なのを着てみたい。

京や江戸から運んだお下がりの着物を再現しているのかな?

近江商家

当時のままの旅籠に泊まってみたいなぁ。

旅籠

他に、髪結い武家屋敷民家などもあったけど写真を撮ってませんでした…(困)

漁家では漁を終えた男たちが一杯やっています。
今日も一日お疲れ様!( ^ ^ )/□

一際目立つ大きな枝垂れ桜。

唐橋の両側に紅白で咲いていました。

風情がありますね。

松前藩屋敷内にあさみ商店という手作り松前漬け屋さんがあるのですが、失敗したな〜と思うのは、ここで松前漬けを買っておけば良かったということ!
全て見終わってから城下町で買おうと思っていたのですが、案外お店が少なかったりで買い物に困りました。

あさみ商店名物お母さんがいて、味の評判も良さそうなので、松前漬けを買うならこちらのあさみ商店がおすすめです。(多分)

松前藩屋敷からの帰りは別のルートで。

光善寺(こうぜんじ)

血脈桜で知られる1533年創建の光善寺
第108代・後水尾天皇から山号と法衣を賜ったとされるお寺だそう。

血脈桜の伝説については、こちらで知ることができます。

龍雲院(りゅううんいん)

1625年創建で、箱館戦争で焼失を免れた唯一のお寺。
国指定重要文化財に定められていて、境内には名木の「蝦夷霞桜」もあります。

城下町(だった地域)。
建物の趣が当時の雰囲気を意識したものになっていて、保険会社や信用金庫まで江戸様式。
街並みを楽しむことができます。

これにて江差・松前の旅は終了!
なかなか楽しめた(=´∀`)
さて、札幌へ戻る前に腹拵えをば…

アルフォンス・ミュシャの「夢想」が大きく描かれ、至る所ミュシャまみれのお店…

ここは一体どこかというと…

道民なら大体の人が知っている、「ラッキーピエロ北斗飯生店」!(通称ミュシャ館)
函館といえば「ラッキーピエロ」でしょってぐらい有名なハンバーガー屋さんです。
本店のある函館まで行くと遠回りになるので、北海道新幹線の駅がある北斗市の店舗に寄りました。

北斗飯生店はミュシャがテーマの店内ですが、店舗それぞれのテーマがあって、サンドロ・ボッティチェリやグスタフ・クリムトなど著名な画家だったり、オードリー・ヘップバーンやプレスリーだったり、森や花や遊園地がテーマのアミューズメント的な店舗があったりと、かなりバラエティに富んでいます。

「ラッキーピエロ」は、土産コーナーもオリジナル製品の食品や雑貨、コスメなどの種類が豊富。
私が興味を持ったのはコレ!

「函館特産がごめ石鹸」!

成分表示の写真を撮り忘れてしまっていますが、原料は天然油脂と天然がごめという、余計なものが入ってない仕様。(だったはず)
石鹸素地にがごめ昆布を練り込んだもので、余計な人工着色料や人工香料は不使用の枠練り石鹸です。
普段から基礎化粧品は無添加のものを使ってるので、どんなもんかなー?と思い買ってみたのですが…これ、なかなかバカにしたもんじゃなかったです!
洗い上がりが思ったよりしっとり!それでいて、ちゃんと洗った感もあり。

がごめ昆布とは、函館東海岸に生育している大変珍しい昆布の一種で、保湿性にとても優れている海藻。
その保湿性を活かした良質な石鹸でした。

気になった方は、こちらの函館ラッキーピエロネットショップでもお買い求めできますが、やっぱり店舗へ訪れて直接購入して欲しいところ。(店舗によって品揃えが違うかも)
ということで、店舗一覧はこちらからご確認ください。

そんなこんなで函館へ行った際には「ラッキーピエロ」にもぜひお立ち寄りくださいねー!

……
…………違うわ。
ラッピの宣伝で終わったらダメだわ(笑)

改めて…
江差町と松前町、1泊2日の弾丸の旅でしたが、思ったよりもディープで楽しめました。
北海道はいわゆる”和人”が開拓をしてから、たかだか150年少々。
そういった意味での歴史は浅いのですが(アイヌ民族の歴史は古い)、そんな中でも道南は歴史の舞台にもなった場所が多く、北海道に住んでいながら多くの人が見過ごしがちなのが勿体無いと思いました。
今後もまたこんな風に、自分が住む地域のことをお伝えしていこうと思います。

次回からは、一気に南下して九州です!
(ネタが多すぎて全て書ききる前に正月を迎えそう)



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