九州地方

101. 天安河原(あめのやすかわら) 〜宮崎県西臼杵郡〜 


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いよいよ、念願の天安河原へ向かいます。
この日をどれほど待ち望んだことか!
今回の九州旅行の少し前、台風が上陸してこのあたりも被害を被ったそうですが、私がここへきた時には既に綺麗に整備し直されていました。
我ながらツイてるなぁ。

御朱印はこちら↓

天安河原へは、天岩戸神社の奥を抜けて、小道を進んていきます。

案内図もあるし道なりなので、迷うことはありません。

途中にちょっとしたお土産屋さんやカフェあるので、帰りに寄っていこかな。

少し歩くと天岩戸神社から見えた岩戸川がある渓谷に入ります。
道は整備されてるので歩きやすいですが、でもやっぱり女性はヒールやサンダルではなく、スニーカーがオススメかな。

来た道を振り返った風景

この辺まで来ると、あとは岩戸川沿いに川を遡っていくだけ。

近くで岩戸川を見ると、水がガラスのように澄んでいるし、青い色をしていてとても綺麗。
北海道の美瑛町にある「青い池」のような色に見えます。

水の音が心地よい(*´ω`*)

仰慕ヶ窟(ぎょうぼがいわや)」とは、天安河原の別称です。

不純物の少ない透明な水の場合、波長が短い青い色を反射しやすいため人の目には青く見えるんだそうですが、この岩戸川の清流も同じ仕組みかな?

水質はどうなんだろう?
飲めるのかな?(飲めそう)

岩戸川に注ぐ支流にかかる橋を渡ります。

この支流は「土呂久川(とろくがわ)」といい、日本の百名山である祖母山(そぼさん)を源とする川。

山から湧き出る水が集まってこうした流れを作り、他の源流と出会い大きな川となり、大地を潤し生き物を育みながら海に流れ出る。
まさに命の水です。
そう考えると、恵みをもたらす大自然への感謝の気持ちでいっぱいになりますね。

人間は世界の頂点にいる気持ちで偉そうにして胡座をかいているけど、こうした自然の理の上にいることを忘れてはいけません。
医療や科学の発達により、世界を牛耳ってるつもりになっているのはとんだ勘違いです。驕り高ぶる者はいつかは滅びる。
細菌やウイルスなどの微生物を敵視し排除することは、果ては自分を滅ぼすことにもなることを知る必要があります。

世界は様々な者が共生していればこそ、それぞれが存在できる。
山に入ると、そういうこの世の仕組みを肌で感じることができます。
そのことを知っていた古代人は、自然に畏怖の念を抱き、感謝を捧げてきました。
自然信仰(アニミズム)。これが日本の神道の原点で、日本人の心の奥深くに刻み込まれている概念。

「我々は、全にして個、個にして全…」

私が好きな『風の谷のナウシカ』の原作(漫画)で、偉大な王蟲がナウシカに伝えた言葉です。

そんな蘊蓄を並べてるうちに川の流れが少し強くなってきました。

…と、歩いてたら不意に到着!!

いきなり現れた天安河原!(バーン!)

どうしても来たかった、夢にまで見た(見てない)天安河原にやっと来れた!

『天安河原宮(あまのやすがわらぐう)』

所在地  宮崎県西臼杵郡高千穂町大字岩戸
御祭神  思兼神(おもいかねのかみ)
     八百萬神(やおよろずのかみ)
社格   
例祭日  
鳥居   神明鳥居
社殿様式

【由緒】
天照皇大神、天岩戸へ御籠り遊ばれた時に、八百萬神は天安河原へ神集神議りになった事を古事記等に記してありますが、天岩戸神社より500メートル川上の此の天安河原は其の御相談の場所であると伝へます。此の河原の一角に「仰慕窟(ぎょうぼがいわや)」と称し間口40メートル、奥行30メートルの大洞窟があり、全国から願事がかなうとの信仰があります。(天岩戸神社HPより)

なんだか雰囲気に圧巻されて、幻を見てるようでした。

この天安河原、オーブが写るという噂が以前からあるんですが、まぁ水滴とか埃とかがフレームに入るとオーブ的に写ることがあるし、ゴースト(カメラ用語。レンズ内で反射した光が写り込むこと)かもしれないし、きっとそれらのどれかじゃないかなぁと思うのですが、自分が撮った写真を一応注意深く見てみたら…

おわかりいただけただろうか?

大きな丸い半透明な白っぽいものが!Σ( ゚д゚)

でもやっぱり空気中のミクロの水滴とか、ゴーストとかだと思います。(と夢のないことを言うのがこのブログの特徴です)

しめ縄を張られたその洞穴の奥にはきちんとお社もあるので、しっかり手を合わせて…と。

 洞窟から振り返った風景

↑お気に入り写真。
陰影の中に緑が映えて美しい。

直近の台風でこの積み石が崩れたものもあったようですが、それらは綺麗に片付けたようです。

積み石は神道では本来、神を祀る意味があります。
でも現代においてはそれを知ってる人も少ないでしょうし、何か個人的な願いを込めて積んでる人や、ただ何となく真似をして積んだ人が多いのではないかな?と思います。

私はもちろん、そいうのにはあまり乗らないタチなので積んでません(笑)

とはいえ、この積み石が異世界のような雰囲気を醸し出していて、それがこの神聖に感じる空間を作っているのは間違いないです。

何かの道標のような大きな石もありました。

なんとも幻想的な世界。

気になったのが、この石たちはどこにあったものなのか?ということ。
誰かがわざわざ持ち込んだとも考えにくいし、元からあったにせよ、こんなに積みやすそうな石ばかりがあるものかなぁ?
全部河原から拾ったんだろうか?

ともかく、何かがこの場所を他とは一線を画したものにしてるのは間違いないです。
それが人の思念なのか、”神”というものが存在しているならそれなのか、そこはわかりませんが。

神聖に感じるものというのは、人の思いや自然そのものが作り出すもののような気がしますね。
生命の周波数が互いに呼応してるような、そんな感じかな。

岩戸川の上流もまた山の奥へと続いていて、最初の一滴がそこにあります。
それがやがて、海に注ぐ”大海の一滴”となります。
個にして全

あら、ここにも白い丸いのが。

やっぱりゴーストっぽいなぁ。
奥の青っぽい光はレンズフレアです。
下の写真の紫色っぽい光も。
太陽がこの少し上で陽を落としていました。

いずれにしても美しい。

本当に青く澄んだ清流で、美味しそうだったのでちょっと舐めてみました(笑)
微かな苦味を感じたので、これはきっとミネラル豊富やな。知らんけど。

天安河原はなかなか離れ難いぐらい、とても清らかさを感じる場所でした。
これからも穢されることなく、大切な場所であり続けて欲しいです。

この後は、天岩戸神社東本宮へと向かいます。



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