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原爆ドーム 〜広島県広島市〜


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始まりました、広島シリーズ!
相変わらずの牛歩更新で、今回も約一年前のことを記事にしようとしております。
時が経てば経つほど記憶が薄れていくので、広島へ訪れた時のことを思い出せるのか自信がありません…

とにかくね、札幌から広島へ行くのって交通の便が悪い上に、現在、千歳空港から広島空港への直行便だと行きは夕方着、帰りは朝出発の便しかなく、フライト時間は2時間と最短だけど移動日の時間のロスが酷いので、それ以外のどのルートで行こうかすごく悩みました。

例えばこんなルート。

  • 千歳空港→羽田空港→広島空港(乗り継ぎ便)…約4時間
  • 千歳空港→大阪の3空港のいずれか→新幹線で新大阪から広島…約4時間
  • 千歳空港→思い切って福岡空港→新幹線で博多から広島…約4時間

結局どれもあまり時間が変わらないなら、ストレートに羽田乗り継ぎ便で!と決めたのはいいけど、後から考えたら広島空港から広島市へはリムジンバス利用でプラス約1時間かかるんですよね。
呉市も行く予定だったので、1日目を呉市にしたらどうかと調べてみましたが、やっぱり呉市へも空港から約1時間。千歳空港から移動だけで計5時間!長い!(笑)
それを踏まえると、思い切って福岡空港ルートの方が時間的には最適でしたね。
これも勉強!次回は福岡から広島へ入ろう。

でことで、JALさんお世話になりまーす。

はい到着。

午後に着いてホテルに荷物を置き、早速お出かけ。

いつも事前にアバウトに行きたいところをピックアップして、途中でここに寄れそうだなぁ〜ってのをいくつかチェックして、日取りは天候もあるから特に決めずに…みたいなプランがあるようでないような感じの旅をしています。
今回は昼過ぎに広島市へ入るから、暗くなる前に目的地へ行くならあまり遠出はできないな…てことで、ホテルから近い原爆ドーム広島平和記念史料館へ行こうかなーとフワッと予定組み。

ホテルからは広電(広島電鉄の略覚えた!)一本で到着。
ていうか、広電は市内を巡るのにめっちゃ便利で使い倒して大好きになりました!
広電サイコー!

原爆ドームは外国人の観光客も多くて、写真を撮ろうとするとこんな風に私が撮影係をやってる感じになります。

原爆ドーム北側

これは原爆ドームの北側で、この右の方に広島湾に注ぐ元安川が流れていおり、そちらが正面となります。

(石板の文字が見えにくいけど)原爆ドーム核兵器の惨禍を伝える建築物として世界遺産に登録されています。

1996年12月、第20回世界遺産委員会において登録審議が行われた際、アメリカはこの登録に強く反対をした上に、「世界で初めて使用された核兵器」という調査報告書にあった文言を削除させたといいます。
日本の軍人を戦犯とし虐、裁き、広島・長崎への原爆の投下、そして東京大空襲などの民間大虐殺を行った国が、「世界で初めて使用された核兵器」という事実を削除させる…
なんだかモヤッとしますね…

この戦争については、終結させるために原爆が必要だったという解釈もありますが、戦争による死者にとってはそんな議論は無意味で、在るのは日本が行ったこと、アメリカが行ったこと、その他の国が行ったこと、それらの事実だけです。
「世界で初めて使用された核兵器」である広島への原爆投下は、直後に14万人(推定)、その後も含めて約20万人もの方が亡くなったということも、その事実の一つです。

夕方前のこの時間だからこその穏やかな空間…

原爆ドームの東側(背面)はこんな感じ。

原爆ドーム東側

骨格を見るだけでも美しい作りで、被爆する前の景観を見てみたかったなぁと思わされます。

原爆ドーム南側

原爆ドームは、元は広島県のさまざまな物産を展示するための広島県物産陳列館(物産展みたいな感じかな?)として在り、戦時〜原爆投下でこのような無惨な姿になるまでは、広島県産業奨励館と呼称を改められていました。

原爆ドーム西側(正面)

原爆は広島市中心部の上空600メートルの位置で爆発し、刹那のうちに多くの建物と人々が消滅しました…

原爆ドームの外壁などが破壊されずに残っているのは、ほぼ垂直に建物の上部から爆風と熱線が当たり、天井の銅板が溶け、爆風が抜けたことによって逆に全壊を免れたため、とされています。
ただ、建物自体は全焼し、中にいた職員は全員即死でした…

それであっても今日までこの形を留めているのは凄い。
もちろん後世にこの悲しい出来事を伝えていきたいという広島市や市民の方々、遺族の方々の尽力がそこにあってこそ。

この姿を見て、「戦争とは何か」を考えない人はいないと思います。
79年経った今でも、その宿題を原爆ドームは私たちにもたらしています。

中を覗くと瓦礫がそのままにしてあって、とても生々しい。
それが周囲の穏やかな世界観と妙にマッチしていて、不謹慎かもしれませんが美しく、神々しくも思えて、祈りの感情を抱かずにはいられませんでした。

ここを訪れる人々が残す思念がそうさせるのかもしれません。

ここにはどんな部屋があって、職員の方はどんな風に過ごしていたのでしょうか…

現在でもここで亡くなった職員の方々のために、お花や水が手向けられています。

安らかにお眠りください、と、ただもうその気持ちでいっぱいになります。

ここで不思議な植物を発見!
直径30cm〜40cmぐらいありそうな真ん中の栗みたいな形のボサボサのコレは何!?
と写真だけ撮っておいて後から調べてみましたが…

ソテツの花

これはソテツという植物で、真ん中の栗みたいなボサボサはソテツの花でした。
なんと、10年に一度咲くと言われている!
そんな貴重なものを見れて幸運でした(*´∀`*)
ただこれは初期の段階で、この後、この枝葉みたいのが開いてくるそうです。

写真の花は雌花で、雄花は巨大なマツボックリやトウモロコシのような形をしているそうです。

更に調べると、ソテツは本来は九州南方から南西諸島までが自生地で、そちらでは毎年咲いているらしい(笑)
そんな珍しいものでもなかった(笑)

九州以北だとソテツにとっては気温が低く、開花するのは7〜10年に一度となるようです。

なんかソテツに興味でてきて育てたくなった…
買おうかな。
いやでも植物いっぱいいるからこれ以上買うと更にジャングル化するな…ちょっと一旦、社の方に持ち帰ります。

鈴木三重吉さんという明治の児童文学者の像。

鈴木三重吉さんの碑は、平和への願いを込めて、昭和39年に広島の復興のシンボルとして建てられました。

動員学徒慰霊碑

動員学徒慰霊碑の裏面には全国戦没学徒の出身校名と動員学徒悼歌が記されています。
祈りを込めて折られた千羽鶴が碑の周囲を鮮やかに彩っていました。

元安橋

元安橋を渡った先に広島平和記念資料館があります。

むむ…これは…
嫌な予感…

広島平和記念資料館の入り口まで行ってみましたが、なんか凄い混んでるし別の日にしようってなりました!

こちらは時期によって開館時間が異なり、更に時間帯によってはWEBによる事前予約が必要だったりします。
私が訪れた時期の開館時間は7:30〜19:00で、一般は17:30まで、WEB予約済みの方のみ17:30〜18:30入館可ということで、行き当たりばったりの私なので17:30以降は入れず、逆に今から入ろうにも人が多いのでどれぐらい待つか不明だし、入れてもゆっくり見れなさそうってことでこの日は諦め。

今日は入館しない代わりに平和記念公園を散策して帰ります。

この山形のものは、広島平和都市記念碑(原爆死没者慰霊碑)

広島平和都市記念碑(原爆死没者慰霊碑)

遠目には気が付かなかったのですが、この向こう側にちょうど原爆ドームが見えるようになっているんですね。
その中間には平和の灯(原子爆弾の犠牲者の追悼碑)があります。

ちょうど、平和の象徴の鳩が2羽飛んできてとまりました。

平和の灯は両掌を模しているのかな?
中央には灯が湛えられています。

平和の灯

この池の名は平和の池

平和や戦没者の安眠を祈る像や碑が数多くあって全て撮ってはいませんが、平和記念公園を巡っているとたくさんの思いが交差して、あの悲惨な状態からよくぞここまで復興したなぁと、先人の弛まぬ努力と苦労を感じます。

元安川を挟んで原爆ドームの正面へ。

原爆ドームは建物の上部がドーム状になってることから、戦後にこのような名前で呼ばれるようになりました。

昭和20年(1945)8月6日の8時15分、そこで時が止まったままの建物が近代化した中に在って、後世を生きる私たちに平和への願いを託しているようでした。

原爆ドーム西側(正面)

陽もだいぶ傾いてきました。

昭和7年に架けられたこの相生橋は、珍しいT字型をしています。
それが故にかはわかりませんが、原爆投下の目標になったとの記述もありました。

原子爆弾の風圧によって橋はバネのようになり、コンクリートは宙に舞い上がりましたが、幸い橋自体の崩落は免れたので、修理・補強し35年間利用されてきました。
老朽化に伴い昭和58年に架け替えられたとあります。

当時の方が今の広島を見たら涙するかな、よくここまで復興させたねって。

太陽にかかった雲が黄金色に輝いて、水面をキラキラさせていました。

この川にもたくさんの方が水を求めて飛び込んだんだろうな…
当時、川は熱線にさられた人々で埋め尽くされていたといいます。
こうして穏やかな1日を日々日々過ごせることに感謝せずにはいられませんね。

原爆ドームのすぐ東側にあるのはおりづるタワーです。
1Fにはお土産屋さんが入っているので、ここで先にお土産を買っておきました。

自分土産はこちら2点!

「宮島珈琲」と「八朔Tea」

お茶・コーヒー好きなのでご当地のお茶やコーヒーは必ず買う私。
今回仕入れたのは、ハマゴウ入りの宮島珈琲と八朔入りの八朔Tea
どちらも美味しかったです!

八朔Teaはパッケージがまた可愛くて、ところどころに猫さんがいてそれを見つけるのも楽しかったです♪
また、こちらの商品は尾道商業高校の生徒さんたちのアイデアをもとに作られたもの。

尾道商業高校のみんなー!見てるー?✌︎(‘ω’)✌︎
八朔Tea、美味しくいただいたよー!(о´∀`о)/

「海人の藻塩」

「海人の藻塩」はまだ開けていません!
私はあちこちの旅先で塩を買ってくる癖があるので、他のをまだ消費できておらず…(笑)
味わうのが楽しみですな(*´ω`*)

この青いゲートを抜けると屋上の展望台へ行けます。

夕暮れ時にはとても綺麗な景色が見れるロケーション。
ですが、だいぶ歩き倒して疲れてきたしお腹も減ってきたので展望台へは登らず、夕食をとって帰路へ向かうことにしました。

この日の夕食は、飛行機の中で出会った広島市住まいの女性に強くおすすめされた広島風お好み焼き屋さん、「お好み焼きみっちゃん」で。

広島へ向かうフライト中、その「みっちゃん」推しの女性との間に座っていた外国人男性(現在はハワイに住んでると言ってた)に広島のことを質問され、「申し訳ないことに、私は広島の住人じゃないからよくわらかん」と拙い英語で答えていたところ、その女性が広島市住まいだということで、代わりに英語でスマートに対応してくださったのだ。
それから降機までの間ずっと3人で会話が続き、終いにはその外国人男性に宗教に勧誘されるというオチ付き(笑)
それ目的で話しかけてきたんかい!となりました(笑)
ハワイから国外へ布教する活動をしてるって言ってましたが、こりゃハワイ住みってのも怪しいなって思った次第(笑)

そんなこんなでやってきました、「お好み焼きみっちゃん」の総本店。

カウンターに座って目の前で焼いてもらいました。(ていうか一人だからカウンターにしか案内されない笑)

せっかくなので、瀬戸内レモンを使ったレモンスカッシュと、広島産牡蠣のマリネも。

初日からお腹いっぱい!
あとあなご飯も食べたいし、これは肥えて帰りそうだけど皆様へのグルメレポートも重要な仕事なので仕方がない!(笑)

街の雰囲気を味わいたいので、ホテルまでは歩いて帰りました。

この向こうは繁華街、流川町。

旅行では基本的にお酒は飲まないので、繁華街の雰囲気だけを遠目に味わいつつ。

明日は念願の厳島神社へ!



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