史跡巡り

東大寺<大仏殿> 〜奈良県奈良市〜



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奈良巡り、初日。

ホテルに着いてトランクを部屋にぶん投げて、そそくさと向かった先は祇園社八坂神社
というか、東大寺が本題の目的地で、その途中で見つけただけですが(笑)
この時点で16時頃だったでしょうか。

「時間がまだまだあるな…」

と思ったのは、東大寺にある二月堂の夜の風景をひと目見たかったからです!

「夜まで長い…」

時に、なぜ二月堂か?
そのワケを今回の記事でレポート…と思ったのですが、時系列で記事を書くのが私の趣味であることと、情報量が多くなりすぎてしまうため、二月堂は次回…いやそのまた次回にすることにしました。
幻想的で素敵な写真がたくさん撮れたので、ぜひ見ていただきたいなと思っています。
関西といえば大阪や京都へ行きがちですが、「奈良も良いなぁ」と思わせてくれる風景がありました。

さて、 祇園社八坂神社からはこんなルートで東大寺の境内へ入りました。

の前に、何時まで拝観できるかを東大寺に電話で確認したところ、大仏殿以外は16時で閉じてしまうけど、大仏殿は17時半まで拝観できるということだったので、徒歩で大仏殿に直行。

というか、改めて地図を見たら東大寺広すぎん!?(笑)
ディズ○ーランドとかU○Jとかぐらいあるんちゃう!?知らんけど。

とりあえず東大寺中御門跡がある通りをgo ahead。

間もなく右手に現れたのは…

御拝壇

「御拝壇」と書いてあります。

ちょっと調べましたら、どうやら前回の記事でもちょっと触れた第45代・聖武天皇が、この壇の南の小高い丘で大仏を御拝されていたという記録が東大寺要録に残っているそうです。
更に、都が平安京に移ってからは、第72代・白河天皇とその孫の第74代・鳥羽天皇が上皇になった際に、東大寺を参拝された時はまずここで御拝されていた、という場所だそうです。

上の写真で確認すると、御拝壇の後ろ(南方向にあたります)にある竹林がこんもり盛り上がってるのがわかります。
この丘のように盛り上がっていたところで大仏に手を合わせていたということですね。
遥拝所みたいな感じでしょうか?

同時にこの丘とされるところは、祇園社八坂神社の背後にある竹林の一帯と交差する場所になります。

祇園社八坂神社

因みに現在の御拝壇は、その記述に倣い、江戸時代に作られたものだそうです。

ちょっとした石舞台かと思ったら、こんなエピソードがあったのでした。
そして思いの外、尺をとってしまいなかなか本題に入れないといういつものパターンに陥る。

御拝壇の次に現れたのは戒壇院北門

戒壇院 北門

これだけで風情があって奈良っぽくて「なんかイイ!」ってなります(笑)

この時は閉門してましたが、扉の先には千手観音立像が納められている戒壇院千手堂があります。

あのぅ…東大寺の境内って市街との境目に門とかはなくてどこからでも出入り自由なんですが、どうしてここにだけ門が設置されてるんでしょうか。
別のルートから全然余裕で戒壇院千手堂に到達できるんですが…

いや、あまり細かいことを考えてはいけないな。きっと。
なんか門があった方が良かったんでしょうね(´∀`)

そんなことを考えながら歩いてたら、第一鹿発見!

奈良へ来て初鹿です。

「おお、これがあの天然記念物”奈良のシカ”か!」

…とそこまでの感情は湧きませんが、ひたすらカワイイ!(*≧∀≦*)
動物は好きなので、見かけるとストーキングしてしまう癖があります。

真面目な話、いわゆる”奈良のシカ”文化遺産データベースに登録されている、歴とした天然記念物であります。

「古来神鹿として愛護されて来たものであって、春日神社境内、奈良公園及びその周辺に群棲する。苑地に群れ遊んで人に与える餌をもとめる様は奈良の風光のなごやかな点景をなしている。よく馴致され都市の近くでもその生態を観察することができる野生動物の群集として類の少いものである。」(文化遺産データベースより抜粋)

生息地域を細かく定めず、「奈良市一円」の鹿が天然記念物とされています。
当然、野生動物であります。

この鹿たちが天然記念物になった由来は、

「その春日大社の祭神、武甕槌命(タケミカヅチノミコト)は鹿島神社(現在の茨城県)から神鹿に乗ってってやってきた」

という春日大社の社伝によります。
以来、鹿は神の使いとして古くから手厚く保護されてきたというわけです。

奈良公園のあたりとかは、普通に車道の中央分離帯のところで鹿が草を食べてたりしていて、初めてその光景を目にした時はちょっとビックリしました(笑)
普通にその辺にいるのね…(笑)

そして私は大仏殿へ向かうわけですが、また鹿!
いや、ちょっとイイ画が撮れました。

挨拶しにきてくれました♪(多分、鹿せんべいを持ってるかどうかの確認)

鹿にばっかり気を取られて全然歩みが進んでいません(笑)

やっと東大寺の中枢っぽい場所へやってきました。
写真は大仏殿の周りの回廊で、右側の背が高い屋根が大仏殿中門です。

大仏殿 中門

中に入り、拝観料を支払っていざ行かん…ってデカッ!!

大仏殿

え!?大仏殿って高校の修学旅行以来だけど、こんなにデカかった!?

でか!!!
見てアレ!人のサイズ!笑けるぐらい大きいんですけど大仏殿(笑)

やっぱでかっ!!!!

普段は神社ばっかりでお寺はあまり訪れることはないんですが、これはちょっと、改めてお寺凄いなー!ってなりました。

金銅八角灯籠

この高さ4.6mの金銅八角灯籠は奈良時代の東大寺創建当初からあるもので、国宝に指定されているものです。

八角なので、全部で8面ありますが、そのうち4面に獅子が、残りの4面にはそれぞれ音声菩薩が彫られています。
この4つの音声菩薩は一つ一つ手に持っているものが異なります。
全面の写真は撮らなかったので(そこ大事)、実際に確かめに行ってください!(笑)

金銅八角灯籠はとても貴重なものですが、大仏殿に圧倒されて素通りしちゃってる人が多かったです(笑)

また、この金銅八角灯籠は灯籠としては日本最大であり、日本最古なのだそうです。

下の写真は大仏殿の門。

動画を撮ったので、ぜひその大きさを感じてください。

サイズ感、伝わりましたでしょうか?

もうね、「荘厳」の代名詞みたい。
昔の人はよくこんなの造ったなぁ〜!って思うし、その佇まいがまた圧巻で…

では中へ…

かの有名な、奈良の大仏です。

こう見るとこれまたサイズ感がイマイチ伝わりにくいですね…
タバコとか置いたら良かったかな(タバコは4年ほど前にやめたクチなので所持していませんでした)

世界最大の金銅仏である奈良の大仏の正式名称は、盧遮那仏(るしゃなぶつ)と言います。
この大仏造立に力を入れたのは奈良時代の天皇、第45代・聖武天皇(701年〜756年)。

政変や反乱などが止まない社会不安の解消を願って作られたのでした。

東大寺にも正式名称がありまして、金光明四天王護国之寺(きんこうみょうしてんのうごこくのてら)といいます。
もちろん、聖武天皇が国力を尽くして建立したお寺です。

本堂には他に4体の仏像が納められていました。

虚空菩薩
如意輪菩薩
広目天

多聞天

金色の菩薩像はそれぞれ、人に現世・来世の利益を授けるとされる虚空菩薩、生きとし生けるものを救済する如意輪菩薩
木製の2体は四天王のうちの西を守護する広目天と、北を守護する多聞天(毘沙門天)。

ちょっと仏教については詳しくないので、説明はこれぐらいですみません(謝罪)。

さらっとだけ触れるとすれば…

仏教が伝来したのは飛鳥時代に百済の聖明王が日本の朝廷に釈迦像と経典を献上したのがきっかけ、とされています。
当時は朝廷内で仏教の布教を許すか許さないか、という結構激しい論争になったようです。

飛鳥時代とは、7世紀頃に飛鳥地方飛鳥文化が栄えた時代のことを指し、飛鳥地方とは、現在の奈良県高市郡明日香村だけではなく、大和平野の東南にあたる丘陵地一帯と橿原市、桜井市の一部を含む地域を指します。

その飛鳥地方に遣隋使や渡来人などによって、中国、朝鮮、ギリシャ、インドなどの文化と同時に仏教も日本に伝えられました。

賛否両論あった仏教ですが、最終的に第31代・用明天皇の第二皇子である聖徳太子の仏教推しによって広がり、この頃から古墳にかわって寺院が建設されるようになりました。

8世紀は奈良時代に移りかわりますが、この頃に神仏習合という思想も生まれ、神社とお寺が同じ境内に造られるようになり、それは江戸時代後期まで続きます。

東大寺も例外ではなく、境内の中に神社が複数あります。

長い時間を過ごす中で「やっぱ神と仏が一緒ってのはまずいよね」となったんでしょうね。

とはいえ、神仏習合が盛んだった時代に創建された寺院は今もその形を留めたままで、その姿を見るたびに「これも歴史の一部だよなぁ…」なんて悠久の時に思いを馳せるのでした。

最後に、奈良の大仏のバックショットをお見せしますね!
次回はその東大寺の境内にある神社について書きます♪



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