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前回の続きです。
今回はいよいよ本殿に参拝!
神門手前のところに「若宮御造替」との横断幕が。
若宮とは春日大社の摂社の中でもとりわけ大きな神社、若宮神社のことで、重要文化財でもあります。
私が訪れた時は、ちょうどこの若宮神社の二十年に一度の式年造替のタイミングでした。
若宮神社にお祀りされているのは、天押雲根命(あめのおしくもねのみこと)。
天押雲根命は春日大社本殿にお祀りされる四柱のうちの天児屋命(あめのこやねのみこと)の皇子で、中臣氏、藤原氏の祖神ともされています。
若宮神社について、詳しくはまた後ほど記述しますね。
さて、春日大社本殿の神門に辿り着きました。
本当にどこもかしこも燈篭だらけで別世界感。
この立派な神門も重要文化財だそうです。
なるほどー。
春日大社に複数ある神門は、元は鳥居だったんだそうな。
ふむふむ、「若宮十五社めぐり」というのと、「水谷九社めぐり」というのがあるんですね。
後で巡ろう。
春日大社の四柱の神様は、第一殿〜第四殿のお社でそれぞれお祀りされています。
ん!?
神門の前に何かある!
「出現石」というもの。
若宮神社にお祀りされる天押雲根命の荒魂が出現したという”磐座(いわくら)”。
また、奈良時代に雷で落下した社額をここに埋納してるそうで、そういったことからも有り難がられてる神石だそうです。
願掛けとかがお好きな方は、立て札の手順でチャレンジしてみてください。
転ばないように気をつけて!
神門をくぐり抜けた正面に幣殿があります。
幣殿とは、幣帛をする(神饌以外の物を献上する)ところです。
あ、特別参拝を受け付けている!!
これは是非申し込まねば。
春日大社を訪れたなら、ぜひ特別参拝の申し込みをしてくださいね!
本殿近くで参拝できるのはもちろん、他にもとても素敵なものを見ることができるので♪
神門の左手には授与所や「砂ずりの藤」があります。
特別参拝の申し込みをして、奥の方へお邪魔します。
特別参拝受付の後ろに末社が幾つかあるので、そちらから。
この一帯にあるのは、井栗神社、穴栗神社、辛榊神社、青榊神社の全部で四社。
そう、全部で四社なんですが、青榊神社を撮り忘れていたもよう…
ああ、あの先に見えるのは夢にまで見た春日大社中門!
2015年の札幌雪まつりの大雪像のプロジェクションマッピングで、この春日大社の中門を見て以来、ずっと実物を見たかったんです!
やっと来れた♪(結構テンション上がってた)
特別参拝では燈籠が並ぶ回廊や御蓋山浮雲峰遙拝所など、中門前までにある様々なものを拝観することができます。
立派で朱の色が美しい中門。
中門前の広場は「林檎の庭」という名が付けられています。
「林檎の庭」にはその名の通り林檎の樹が植えられていて、この樹にどれぐらいの実が成るかでその年の農作物の豊凶を占っていたそうです。
古来から続いてきたことだそうですが、元の林檎の木は悲しいかな枯れてしまい、現在ある樹は昭和23年に献木されたものということです。
樹齢800年〜1000年の大杉。
めちゃくちゃ大きな杉なんですが、写真じゃ伝わらないなぁ…
やっぱり大きさを比較するためにタバコの箱を持ち歩くべきか…(非喫煙者)
意外と木の根を見るのが好きです。
うにょうにょうにょ〜っと四方八方に腕を伸ばし、すごく生命エネルギーに満ちている感じがするので!
「林檎の庭」をひととおり回ったら中門の回廊へ。
中門の右には手力雄・飛来天神社遥拝所があります。
手力雄神社には、天岩戸隠れで天照大御神が岩戸をちょっと開けて外の様子を伺った時に、天照大御神が二度と岩屋引きこもられないように、その隙を見計らって岩戸を下界へぶん投げた(笑)、天手力雄命がお祀りされています。(引きこもり部屋から無理やり引っ張り出された天照大御神笑)
飛来天神社の御祭神は、造化三神の一柱である天之御中主神です。
この回廊は重要文化財に指定されていて、吊り燈籠の数がとにかく凄い!!
ではしばしその釣り燈籠をお楽しみください。
金色と青緑色の吊り燈籠がありますが、燈籠は銅製が多く、青緑色の吊り燈籠は時間の経過とともにこの変色していったようで、金色のは近年奉納されたもののようです。
春日大社の吊り燈籠は約1000基、石燈籠は約2000基、合わせて約3000基の燈籠。
この数を鑑みるに、春日大社は古来から篤く信仰されてきたことがわかります。
毎年2月の節分には、この約3000基の燈籠に火を灯す「節分万燈籠(せつぶんまんとうろう)」が行われます。
凍てつく夜、幻想的に燈篭が灯る様子を見てみたいですね。
中門中央から国宝でもある春日大社本殿を参拝できます。
住吉大神がこちらにも勧請されていました。
結構人気。
二十年に一度の若宮御造替のため、若宮神社にお祀りされる雨押雲根命はこちらの移殿にお遷りに。
元々、若宮神社は御祭神の雨押雲根命の父にあたる天児屋命をお祀りする春日大社本殿の第三殿、そして経津主命をお祀りする第二殿の間にあった”獅子の間”にお祀りされていましたが、鳥羽上皇と関白の藤原忠通によって1134年に現在地に造営されました。
なので、若宮御造替の間は”里帰り”といった感じでしょうか。
移殿では普段よりも近くで参拝ができるので、またこれも特別な機会でした。
この記事を書いている2022年11月初旬には既に若宮神社の造替が完了してるはずなので、次回参拝にあがる時は雨押雲根命の新居ということになりますね♪
移殿も重要文化財に指定されています。
本殿の左側のエリアにも摂末社があちこちに立ち並んでいます。
風宮神社は伊勢神宮の内宮にある風日祈宮と同一です。
外宮にも同じく風宮があります。
風宮の横に七本の種類の違う木が植っています。
これは「七種寄木」。
風宮神社の神様(級長津彦命、級長戸辺命)が、カゴノキ、ツバキ、ナンテン、ニワトコ、フジ、カエデ、サクラの種をここに運んできた、と伝えられています。
風に乗せて7つの種を運んできたなんて、なんとなく可愛らしい話(*^ω^*)
真ん中の幹が一番太いのがカゴノキですね。
これに寄り添うように他の木が育っていました。
吊り燈籠がここにもありました。
こんな裏路地みたいなところにも。
本殿の回廊の西側に後殿御門というのがあります。
明治維新からずっと閉ざされていたところ、平成28年(2016年)の第60次式年造替を機に開門となりました。
およそ140年ぶりの開門だそうです。
この門の向こうには春日神の四柱の他、災難厄除けの神々がお鎮まりになっています。
中には入ることができないので、こちらで手を合わせます。
角度的に死角にあるため写真には写っていませんが、手前から、佐軍神社、杉本神社、海本神社、栗柄神社、と並んでいます。
上の写真の真ん中に写ってるのが八雷神社で、このお庭の中にある末社の中で一番大きな神社です。
社名だけ見ても何かいかつくて強そうな感じですね(=´∀`)
おや、何か幟がたくさんありますね。
「藤浪之屋(ふじなみのや)」って何カシラ?と…
もちろん私はこれが何かは知っていますが、いったい何なのか?は次回!
とても素敵なものをご紹介しますのでお楽しみに♪(^-^)
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