九州地方

105. 太宰府天満宮(だざいふてんまんぐう) 其の壱 〜福岡県太宰府市〜


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やっと神社に関する記事です。

あれもこれも詰め込むと一体なんのブログなのかわからなくなるので、ブログ開設当初は神社以外の記事は殆ど控えめにしていたのですが、せっかくなら訪れた先の神社以外の魅力もお伝えしたい…と、お城や史跡、その土地の名産・名所なども書き出したら神社が遠のき気味に…

でも日本にはまだまだこんな魅力があるよってのを伝えたいし、このブログを見て「ここ行ってみたいな」「それも味わいたいな」とか思ってもらえたら嬉しいし、それによりその地域への恩返しになればとも思うので、今後も神社以外の記事を多すぎない程度にちょいちょい挟みつつ書いていこうと思います。

で、ここからは暫く神社ネタです!
というか九州シリーズの最後まで神社ネタ!
太宰府天満宮の後は天開稲荷社筥崎宮(筑前国一の宮)、宗像大社宮地嶽神社櫛田神社の5社ぶっ通し!
ちなみに筑後国一の宮である高良大社は、九州に到着したその日に宮崎へ移動がてら寄りました。
ご興味のある方は、そちらも合わせてご覧ください。(野生のノラ猪を初めて見て焦った)

さて、では太宰府天満宮へ凸!

『太宰府天満宮(だざいふてんまんぐう)』

所在地  福岡県太宰府市宰府4丁目7
御祭神  菅原道真公(すがわらのみちざねこう)
社格   旧官幣中社
例祭日  9月25日
鳥居   明神鳥居
社殿様式 五間社流造檜皮葺

【由緒】
菅原道真公は承和十二年六月二十五日京都の菅原院にて御生誕 国家の隆盛と文化の発展に尽くされ 延喜三年二月二十五日 配所榎寺において清明の一生を終えられ現在の御本殿の地に葬り 菅聖廟安楽寺天満宮と称えて奉祀す 誠道守護 学業成就 除災招福等の信仰厚く全国天満宮の総本社とも仰がれる御社であります

御朱印はこちら↓

早朝に起きて朝食も食べて出発。
前日、宿泊ホテルの近くで出会った宇宙服を身に纏った猫さん、夜はなんだか威圧感があったけど朝見るとまた違った感じ。
顔も光ってないし、心なしか爽やかですわ。

ホテルから車で30分もかからないぐらいで太宰府天満宮へ到着。(高速道路利用)
朝早めから行動してるので今日は色々行けるぞ!

最寄りの駐車場を探して車を置いて参道へ向かいます。

太宰府館

途中、「太宰府館」という建物がありました。
ここは地域活性化複合施設になっていて、観光案内やお土産コーナーもあるようなので、太宰府天満宮へ参拝して次どうしよっかなーって迷ったら、この施設をご利用するといいかも。
ちょっと館内が気になりましたが、この日のプランは私にしては珍しく夕方まで決めてあるので今回はスルー。

その「太宰府館」の玄関の真ん前に小鳥居小路(ことりいしょうじ)と幸ノ元(さやのもと)・溝尻(みぞしり)水路というのがありました。

小鳥居小路と幸ノ元・溝尻水路

小鳥居小路とはこの通りの名前で、この東側に小鳥居家という太宰府天満宮社家のおうちがあったそうな。
小鳥居」というのは苗字なんですね(珍しいしちょっとカワイイ)。しかも「小路」って「こうじ」とは読まず「しょうじ」なんですね。

社家というのは身分の一つで、特定神社の奉祀を代々受け継いできた家のことです。
明治維新で1871年に社家は廃止されるも、一部は華族となって今でも世襲していることも多いそうです。
知り合いの神社の神主もやっぱり代々宮司を務めていますが、その名残だったんですねー。(初めて知ったわ)

この水路は、太宰府の北の山間より出る御笠川から太宰府の町に引かれていて、南にある溝尻川へ通してありました。
いつからあるのかは調べられませんでしたが、案内板に「古来より存在し」とあるので、恐らくここに太宰府が置かれた7世紀後半頃に作られたのかもしれません。

佐世保バーガー…じゃなくて太宰府バーガー!

あれ、コレってあのチョコレートの…手につかないやつの…

ずっと腕を上げてて、こんなおどけた顔をしてるけど本当はツラそう。

小鳥居小路から、このお店を過ぎた路地の交差点が参道との合流地点。
左にはドンピシャで二の鳥居。

二の鳥居

右は一の鳥居の方面。

一の鳥居へ向かう参道

朝早い時間なので、参道に立ち並ぶ店舗の多くはまだ開店準備をしている最中。

仕入れ業社さんの車から荷物を下ろしたり、店前に水を撒いたりと、今日も一日始まる。

三の鳥居

それにしても天気が凄く良い!
快晴で、10月なのに半袖でも十分なぐらいに気温が上昇してきました。
福岡ではこれぐらいが普通なのでしょうけど、地元北海道札幌では10月なんてジャケットや羽織ものがないと鼻水が出ますよ(笑)

青空に映える石造鳥居。

太宰府天満宮には全部で6基の鳥居がありますが(今まで参拝した神社で一番鳥居の数が多い気がするぅー)、全て石造で、このうち2基は福岡藩四代藩主の黒田綱政公から寄進されたもので、江戸期からあるようです。
また、五の鳥居は南北朝時代の1300年頃に建てられたもので、九州最古の鳥居だそうな。
筑後有坂城(久留米市田主丸)城主の新田大炊介(にったおおいのすけ)の寄進で、指定重要文化財になっています。

太宰府天満宮の参道にはちょっと有名なスターバックスがあります。

こちら。

スターバックス 太宰府天満宮表参道店

この太宰府天満宮表参道店は、建築家の隈研吾氏によって、「自然素材による伝統と現代の融合」というコンセプトのもとに設計された店舗。

中は見てないけど、店内の天井と壁にもこの木組みが続いてるようです。

なかなか面白い構造ですよね。
木材ってだけでなんとなく柔らかな雰囲気が漂います。

参道の入り口を振り返った風景

太宰府天満宮の参道の長さは約400m。
まあまあ長いです。伊勢神宮には敵わないけど。

少しずつ活気ができたかな。
参拝から戻る頃には、各店舗も開店してこの参道も賑わってることでしょう。

四の鳥居

参道が四の鳥居から左に折れる形になっています。

この参道から外れて南へしばらく行った先は、1273年建立の福岡県指定名勝・枯山水庭園が美しい光明禅寺と、東南の方面には九州国立博物館。

太宰府天満宮の案内所もここにあります。

太宰府天満宮 案内所

中ではお土産も売られていますし、お手洗いも借りることができます。

案内所から参道を振り返った風景

浮殿は御神輿がお休みすることろ。

太宰府天満宮境内社 浮殿

そして太宰府天満宮といえば、コレですね!

牛くん!

御神牛(ごしんぎゅう)

なぜ牛なのかというと、ひとつには、太宰府天満宮の御祭神である菅原道真公の、「(自分の)遺骸を牛車にのせて人にひかせず、牛の赴くところにとどめよ」という遺言により、牛に牽かせて歩かせてみるとこの場所で伏して動かなかくなったので、ここを墓地として埋葬し、太宰府天満宮を造営したという理由、そしてもうひとつには、菅原道真公は丑年生まれで牛を大変可愛がっていたということもあり、太宰府天満宮では牛を神(菅原道真公)の使いとして敬うようになりました。
また、太宰府天満宮御神牛がみんな伏して(座って)いるのはこの由来からです。(まぁでもだいたいどこの御神牛も伏してるか)

牛は農耕においては重要な働き手でもあることもあり、神の使いとして信仰が篤くなっていきました。

御神牛は「撫で牛」などとも言われ、撫でることでご利益が得られるという話もあり、撫でられに撫でられ過ぎてテカテカになってる牛くんもいますね!

延寿王院(えんじゅおういん) 山門

延寿王院は日本の歴史が動いた拠点。

延寿王院は1865年(慶応元)、朝廷を追われ京から落ち延びてきた尊王攘夷派の三条実美三条西季知東久世通禧四条隆謌壬生基修の五卿が3年間滞在した場所で、太宰府天満宮安楽寺天満宮と呼ばれていたときの宿坊。
滞在の間、西郷隆盛高杉晋作中岡慎太郎大山巌伊藤博文木戸孝允などが出入りしていて、この延寿王院明治維新の策源地となったと言われています。
なかなかアツい場所だな!

この建物の塀に白い線が入ってるのが確認できますが、線が多いほど高位の人が住まう場所の印で、格式の高さにより3本、4本、5本と分けられ、5本が最高位の象徴。
延寿王院も5本なのでとても格式の高い人物が住んでいたことが伺えますね。
というのも、現在このお屋敷に住んでるのは太宰府天満宮宮司西高辻(にしたかつじ)氏で、前述したように太宰府天満宮宮司も世襲で成り立っているため、代々の宮司さんが住んでいたことになります。
尚、現在の宮司は40代目です。

実は今歩いてきた参道の両脇には薩長土(薩摩藩長州藩土佐藩)の定宿があって、その向かいに薩長土を監視するために旧幕府が建てた定宿もあります。
薩摩藩定宿は現在の「松屋」さん、長州藩定宿(大野屋)は現在の「まめや」さん、土佐藩定宿(泉屋)は現在の「梅園」さん、そして旧幕府定宿(日田屋)が現在の「石ころ館」さん。
太宰府天満宮には、神社参拝だけじゃなくこういった見どころもあります。

左に直角に曲がる参道。
ここを入ると、さっきまでとはまたガラリと変わった風景になります。
其の弍へ続く!



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