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87. 大神神社(おおみわじんじゃ) 其の玖 〜奈良県桜井市〜



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其の捌からの続きです。

(御朱印はこちら↓)

狭井神社の手前にあった市杵嶋姫神社から大神神社拝殿の方へ移動しながら磐座神社活日神社と巡って、そこから大神神社祈祷殿にやってきました。
祈祷殿はその名の通り、お祓いや祈願などの祈祷を行うお社です。

こちらにも茅の輪くぐりがありました。

写真では見切れてしまいましたが、祈祷殿の左が儀式殿、右が参集殿の建物となっています。

この日付入りウサちゃんのところで写真を撮りたかったけど、1人なので叶わず…

祈祷殿

祈祷殿の前に立ってふと上を見上げると、大きな杉玉が!

酒蔵でよく飾られてる杉玉がなぜここに??

後から調べてみましたら、そもそも杉玉は酒蔵が発端ではなく、大神神社が元祖でした!(知らんかった!)

「杉玉」とは杉の葉を集めて玉状にしたもので、よく酒蔵の軒先に飾られているものです。
元は若々しい緑色をしています。
2〜3月頃にこれを作って軒先に吊るし、新酒ができたことをお知らせする酒蔵独特の風物詩でもあります。
時間の経過と共に緑色がだんだん茶色に変化し、この写真のような色になります。

その杉玉がなぜ大神神社にあるのか?

前回の記事で活日神社について書きましたが、大神神社の摂社である活日神社の神様は、高橋活日という大神神社にお供えするお酒を作っていた杜氏です。
第十代・崇神天皇の時代に実在していた人物。
この方がお酒の神様として活日神社にお祭りされています。

大神神社では古くから、毎年11月14日に「おいしいお酒ができるように」という願いを込め、杉玉を飾ってきたんだそうです。
これが徐々に酒蔵に広がり、様々な地域で杉玉が作られるようになったようです。

また、杉は三輪山に多く自生していて、神聖な木とされてきました。
更に杉と日本酒は意外にも深い関係にあります。
昔ながらの日本酒の醸造過程では、麹作りに使う麹蓋、日本酒の仕込みの桶、醪などを混ぜる櫂、樽酒の樽など、全て杉の木から作られていました。

つまり、日本酒作りには杉は必要不可欠であり、その酒造のルーツは大神神社にあったということですね。

神社、酒、自然信仰、伝統のあるのもは全てこうして繋がるようにできてるのだなぁ…

現在では少なくなってしまった、環境に敏感なささゆりがこちらで大切に育てられているのですが、時期がちょっとずれていて見ることができませんでした。

ゆりは好きな花なので見たかったな。ちょっと残念。

祈祷殿の左側の「くすり道」からも、先ほどの活日神社へ行けます。

「くすり道」とは反対側の小径を抜けてやってきたのは、知恵の神様を祀る久延彦神社(くえひこじんじゃ)

『久延彦神社(くえひこじんじゃ)』

所在地  奈良県桜井三輪62
御祭神  久延毘古命(くえひこのみこと)
社格   
例祭日  9月1日
鳥居   明神鳥居
社殿様式 

【由緒】
御祭神久延毘古命は「山田の曽富騰(そほど)」と申し、所謂山田の案山子であられます。知恵は世に類なく優れておられ、「足は行かねど天下のことを、尽に知れる」神様です。当社は古くは鳴(なる)宮とも称され、各種受験合格・入学・進学・就職等の安全をお護りくださる、知恵の神様として、広く仰がれています。社頭にはそれぞれの願い事を書いた「願かけ絵馬」が、掛けられています。(大神神社の栞より)

この竹林の中の参道がまた美しいですね。

ふう。
結構階段が長かったです。

お社はそれほど大きくないんですが、境内の作り的に全体を写すのが難しくてこのアングルが精一杯(´ω`)

拝殿の左手から三輪の景色が一望でき、大神神社の大鳥居や大和三山(畝傍山、耳成山、香具山)を確認する事ができます。
下の写真では、大和三山は木々に隠れてしまってちょっとわかりにくいですが…

久延彦神社は知恵の神様だけあって、合格祈願などの絵馬がたくさん掛けられていました。

今になって失敗した〜と感じてるんですが、こちらの絵馬がフクロウになっていて可愛いかったんです。
知恵の神様といえばフクロウですもんね。

ダルマさんバージョンと普通のフクロウバージョンの2種がありました。
下の写真をアップしてもらえれば確認できるかな?

この遥拝所の「神山」とは三輪山のことです。
こちらから三輪山の山頂を望むことができます。

来た道とは反対側から久延彦神社を出て、また先へ進みます。

…進んできたんですけど、獣道のような道ばかりで、若干今これ迷子中です(笑)

道端に現れた謎のストーン…

これはどう扱ったらいいんですか…?

お!あれは神田!
でもここは行き止まり!

引き返してきてはみたものの、なんか変な広場に出てもうて山の中ゆえGoogleマップのGPSがうまく作動しない。
私の頭の中の磁場も狂い始めて方向感覚がわからない…

迷子(笑)

人は全然通らないし、こんな獣道しかないし、脱出できなければこのままここで夜を明かさねばならなくなるぞ…
どうする私…

なんだこの鬱蒼とした道は…一体どこに続いてるんだ…

何度地図を見ても、この謎のエリアからの脱出の仕方がわからない…

しかし、↓

数枚の写真では伝わらないし、このイラストでも伝わらないと思いますが、マジで広すぎるし道がこんな単純じゃないです!
上の地図で見るとすごい狭いエリアに見えますが、かなーーり広いです!広いしGPSと頭の中の磁場が狂います!(笑)
本気でちょっと焦りながらしばらく彷徨い続けました(笑)

次の目的地は”神武天皇が嫁と出会った場所”という伝説がある、神武天皇聖蹟碑
赤い円の左斜め下のところ。

でも忍者の隠れ里的に全然辿り着けないし迷子(笑)

とりあえず獣道を歩き続けた結果、何やらお店らしきものが!
「山の辺の道 花もり」…
よし、ここでスタッフさんに道を聞こう…

…と思ったけど、もぬけの殻かよ!!

ダメだ、もうわからん迷子や…昔の人とかよくこんな場所をうろついてたよな、毎回迷子になるやん、こんなとこ…心細すぎるやん…と思った瞬間、貴船神社現る〜!(イラストの地図上の赤い円の左のお社)
ポジション確認完了!(笑)

貴船神社淤加美神よ、あー助かった〜ホッとしましたわ〜…どーも、どーも…(拝)

こじんまりとしたお社ではありますが、古い記録では大神神社の例祭の折には、お供えとともにここでも祝詞を奏上してまわられたとあります。

昔は今よりも三輪山一帯でたくさんの神様が丁寧にお祀りされていたんでしょうね。

磐座もありました。
雨水を司る淤加美神、その雨水が磐座にじんわり染み渡り潤う、そんな風景が何となく浮かんできました。

自然の中にいると普段感じないことを感じたり、色んな想像が働くから楽しい。
あと、土や緑の香り、足裏の感触、小鳥の囀りや葉が擦れる音、それらを感じてその環境の中にいることが何よりも心地良い。

人は、時々こうして自然の中に身を置く時間が必要だなぁと、いつもそう思うのです。(迷子にならないレベルで)

その拾へ続く…



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