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87. 大神神社(おおみわじんじゃ) 其の拾 〜奈良県桜井市〜



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前回の続きです。
大神神社の摂末社巡りもそろそろ大詰め!
久延彦神社からちょっと迷子になりながら辿り着いた貴船神社の後は、お腹が空いたので一度大神神社の二の鳥居まで戻ることに。

途中、大直禰子神社(若宮神社)へ寄りました。

大直禰子神社(おおたたねこじんじゃ)』

所在地  奈良県桜井三輪177
御祭神  大直禰子命(おおたたねこのみこと)
配祀神  少彦名命(すくなひこなのみこと)
     活玉依姫命(いくたまよりひめのみこと)
社格   
例祭日  4月9日
鳥居   明神鳥居
社殿様式 入母屋造

【由緒】
御祭神の大直禰子命(オオタタネコ)は大物主大神(オオモノヌシ)のご子孫です。
第10代崇神天皇の御代に疫病が大流行し、国難が起こった時、天皇の御夢に現れた大物主大神の神託によって、茅渟県陶邑(ちぬのあがたすえむら、現在の堺市)に大直禰子命を見出され、大神を祀る神主にされると疫病は治まり国が平和に栄えたとされます。
また、御祭神が大物主大神の ご子孫であることから若宮社とも呼ばれ、春の大神祭では若宮の御分霊が神輿に遷され、三輪の町を巡幸されます。
神仏習合の時代は大神寺、後に大御輪寺として永らく大直禰子命の御神像と十一面観音(国宝・現在は聖林寺に奉安)があわせ祀られてきました。本殿には奈良時代の大神寺創建当初の部材が残っており、貴重な神宮寺の遺構として国の重要文化財にしていされています。

由緒にあるように、御祭神の大直禰子命は、大神神社の御祭神である大物主神の子孫で、大神氏始祖にあたる方です。
第10代・崇神天皇の御代に神託によって大神神社初代神主となりました。

大直禰子神社の創建は不明ですが、神仏習合の時代には大御輪寺として既にあったようで、由緒を見る限り、奈良時代には既に建立されてたようですね。
そして、この大御輪寺は明治の神仏分離令により、大直禰子神社(若宮神社)となった、と。

神仏習合神仏分離令については前にどっかで書いたと思うので、今回はそれらの説明は割愛します。(面倒臭いだけ)

鳥居の両脇にある狛犬さんは見るからに結構な年季が入ってる感じ。

寄贈された年月日を確認すれば良かったけど、結構な疲労と空腹でこの時の私には多分そこまでの余裕がなかったと思われます(笑)

建築様式が入母屋造ゆえ、やはりお社のぱっと見の雰囲気はお寺のお堂感がありますね〜。
この屋根の形が入母屋造の特徴です。

個人的には唐の雰囲気を湛えてるように感じました。

お社の左に橘の木、右に桜の木が奉献されています。

第11代・垂仁天皇田道間守(たじまもり)という人に常世の国(中国南部からインド方面)の不老不死の理想郷に行って「ときじくのかぐのこのみ(非時香具菓=橘)」をもらってきて欲しいんだよね〜とお願いしたそうです。
田道間守は9年を費やし、やっと橘の実を持って帰ったのですが、既に垂仁天皇は崩御。
田道間守はおおいに嘆き悲しみ、垂仁天皇の御陵へ行き墓前に橘を捧げ、その場で絶食を続けそのまま亡くなった…というエピソードが記紀にあります。

この大直禰子神社に植えられている橘は、昭和40年にその田道間守のエピソードに倣って献木されたものだそうです。

また、桜については、7世紀ごろに実在していた修験道の開祖である役小角が、当時の律令制度のため苦しんでいる民衆を救済しようと蔵王権現像を吉野山の桜の木に刻みました。
このことから、吉野山の桜が御神木として扱われるようになりました。

吉野桜は有名ですよね!
ネットで画像検索すると、その素晴らしさを知ることができます。
桜の時期に行って肉眼で吉野桜を眺めてみたいけど、混むだろうし旅費も高くつくよなぁ…悩ましい。
何しろ人混みは人酔いするし苦手なんだよなぁ…ブツブツ…

こちらは御饌石
久延彦神社の遥拝所です。
この石の上に久延彦神社にお供えする御饌をあげて遥拝します。

寝そべることができそうな大きな石でした。(寝そべってはいけません)

御饌石

開けた境内。

拝殿から参道の眺め

蓮が生育する池の方から「ブォーーン、ブォーン」と、東大寺の手向山八幡宮で聞いたあのモーター音が!

これはヤツの鳴き声…
そう、ウシガエル!

すぐに逃亡されてしまってカメラで捉えることができませんでしたが、数匹が蓮の葉の上にいました。

琴平社では大物主神をお祀りしています。

琴平社
御誕生所社

御誕生所社には鴨津見美良姫命(かもつみのみらひめ)がお祀りされており、お社はなく、磐座のみがあります。

はい!と、ここでお昼ご飯!
せっかくだから、本場の三輪そうめんを食す!
入ったお店は大神神社の二の鳥居の右手にある三輪そうめんのお店、「福神堂」さん。

かき氷も惹かれる〜!
けど、しっかりご飯を食べよう!

三輪そうめんはマストだけど、どれにしようか…

迷った結果、暑い中散々歩き倒したから体を冷やしたいってとで、冷たい三輪そうめんと柿の葉寿司(これも奈良のソウルフード!)のセットにしました♪

下調べなしにふらりと「福神堂」さんに入ったけど、アタリ!!
三輪そうめんはコシがあってとても美味しいかったです〜(*´꒳`*)
柿の葉寿司も程よい〆具合に、柿の葉の香りが相まって◎
竹の器も素敵です。

「食べたいワー」って方のために、地図を載せておきますね。


本当は柿の葉寿司は、紅葉の柿の葉で包んだ「山の辺」さんの”紅葉柿の葉寿司”をお土産に買いたかったんですが、販売期間が秋〜初冬に限られているので今回は断念。

紅葉した柿の葉で包んだもので、見た目がとても綺麗なんです!

気になる方はこちらでチェック↓
奈良旅ネット 柿の葉寿司すし 山の辺

さて、大神神社シリーズ、いよいよ次回で終焉を迎えられそうかな!?
大神神社を離脱した後は卑弥呼の古墳という説もある箸墓古墳などの古墳群と、同じく卑弥呼がいた場所では?という説のある纏向遺跡を巡り、その翌日は、こちらも行きたくて仕方なかった石上神宮へ参拝します!

石上神宮大神神社同様に日本最古と言われている神社です。
ここの神職さんとも得意のダベリに興じて(笑)、貴重なお話を伺うことができました♪
特別な体験もさせていただいたんですが、これはブログへの投稿はしないお約束をしたので、残念ですが非公開!(私1人で楽しみます笑)

また次回もウンチクにお付き合いいただけたら嬉しいです。



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