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前回の相馬神社の次はこちらに訪れました。
『中の島神社(なかのしまじんじゃ)』
所在地 北海道札幌市豊平区中の島2条3丁目
御祭神 大国主命(おおくにぬしのみこと)
稲倉魂命(うがのみたまのみこと)
水波能売神(みづはのめのかみ)
弁天宮命(べんてんぐうのみこと)
旧社格 ?
例祭日 ?
鳥居 靖国鳥居
社殿 神明造
【由緒】
明治10年頃、開拓者5名くらいが中の島地域守護の為、三柱の神を祀る事を計り、現在大楓の木のある下に小さな祠を祀って毎年春は4月8日、秋は9月10日を祭日としていた。その頃祠のあった附近一帯をブドウ園として所有していた谷某が他に譲るに及び氏子20余名協賛の上現在の地に神殿を造営し遷座した。更に昭和10年氏子有志に依り金1,500円を以て社殿造営(今の中の島神社)終戦後、道立水産孵化場の祭神、辨天宮命の合祀をうけて四柱を祀ってある。
中の島神社は住宅街に紛れた一角にあるので、つい見逃してしまいそう。
小さくても、御神木がある立派な神社です。
神社は木々に囲まれたところばかりで、逆に木々のない神社ってあまり見かけないですよね。
それって神様が緑を好むからなんでしょうか?
狛犬さんの腕のムチムチ感がたまらない(笑)
恐らくこの狛犬さん達を作った方は平岸天満宮・大平山三吉神社の狛犬さんと同じ方だと思います!
表情も腕のムチムチもそっくり(^-^)
ほら!
こういうことに気付くとテンションが上がりますね!
狛犬の古さからして、作者の方はきっと代替わりをしてるでしょうね。(受け継いでいれば…受け継いでて欲しい)
小さめの鈴ですがちゃんと鳴りますよ!
こちらの神社に手水舎はなかったんですが、昔使われていた物がありました。
昭和天皇が御即位した際にお祝いを記念して、昭和3年に現在の札幌市内中心を流れる豊平川から手水に適した大きな石を馬車を使って持ってきました、という風に書いてあります。
札幌市内は元より北海道全域は昭和20年頃まで道路の整備は行われてなかったようです。
ですので、この石を運んだ当時はまだ道路にアスファルトがひかれてないのはもちろんのこと、せめて砂利ならいいけどそれもどうかな?ってぐらいだと思います。
そんな道を住民の方々が馬車を用いて自分達で石を探して運んできたわけです。
今の時代だと、何でも感覚的にインスタントで、金銭さえ出せば簡単に色んなものが用意できる。
こうやって過去の歴史を覗いてみると、昔の人が成したことには一つ一つ時間と労力がかかっているなぁと感じて、それに比べて今は色々淡白な気がしきます。
ご飯だって物だって、一つ一つ手作りしてくれるととても有り難く感じるじゃないですか。
そこに”気持ち”がこもってる感じもして。
神様もきっと同じなんじゃないかなぁって思ったり。
あ、だから職人さんが創る物って心引かれるのかも…
中の島神社は水波能売神と弁天宮命が祀られています。
水波能売神は生命の源=”井戸神様”としても信仰があり、トイレの神様としても祀られたりします。
弁天宮命とは弁財天のことですが、元はヒンドゥー教の女神であるサラスヴァティーが仏教に取り込まれて弁財天となり、神仏習合によって神道にも取り込まれて日本的変容を遂げた、という経緯があります。
皆さんご存知の七福神の紅一点のメンバーでもありますが、この七福神自体がヒンドゥー教、仏教、道教、神道など様々な背景の神様達のチームです。
また、弁天宮命は市杵島姫命(いちきしまひめ)と同一視されることもあり、その市杵島姫命は瀬織津姫(せおりつひめ)と同一視されたりしていて瀬織津姫=弁財天という構図も出来上がるというちょっとカオスな感じです。
弁財天の御神徳は様々あるのでオールマイティーの神様と思っておけば良さそう。
拝殿の手前には夫婦御神木という樹齢200年を超すハルニレの木が2本あります。
明治10年から鎮座する中の島神社。
今のその場所で地域を見守ってくれてる神様の紹介でした。
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