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広島の旅の最後は、こちら!
海上自衛隊呉史料館 (てつのくじら館)!!

てつのくじらって平仮名表記での名前が可愛い!
潜水艦なんか見ること自体が初めてだし、中身がどうなってるのか気になり過ぎますね!

大和ミュージアムから徒歩1分。
信号が遠くにあるので、ぐるっと回ってきたら徒歩2分かな?

ここに来るまで実はこの潜水艦はレプリカかな?と思ってたのですが、現役を引退した本物の「あきしお」という潜水艦でした。(それはアツイ!)
この中に入って、潜水艦生活を体感することができるのです!
凄くないですか!?(皆さんはそこまで興奮しないかな…)

突撃ぃ!!

まずは海上自衛隊呉史料館!(こちらから潜水艦へ出入りする作りになっています)
海上自衛隊呉史料館の方では掃海艇のお仕事などの紹介や、様々な用品等の展示を行っています。

上の写真の上部にあるものは一見して地味な薬玉に見えますが、いわゆる機雷ってやつです。パッカーン!とは開きません。
海上自衛隊が一体どんなことをしてるのか、普段は知る機会があまりないですよね。
主に日本の領海や周辺海域の防衛、海上交通の安全確保、災害派遣、国際平和協力などの他、艦艇や航空機の運用、陸上での支援業務など、実は色々とこなしております。

上記のうち、海上交通の安全確保として日夜行われているのが、機雷を撤去する”掃海”です。
機雷とひとことに言っても、先ほどの船が接触すると爆発する薬玉のやつ(係維機雷)、上の写真右の船の発する磁気や音に反応して爆発するやつ(管制機雷)、上の写真左の磁気、音の他に水圧の変化などにも反応して爆発する置き型(沈底機雷)、などがあります。
しかもこの沈底機雷ってのはこの台形が機雷探知機の音波をそらすステルスタイプだそうで探し出すのが困難なんです。
形によって音波をそらせたりできるんですね。
こういった機雷たちが戦後も海の中に残っていて、今日もそれを処理してくれいるのが掃海艇に乗る掃海部隊の方々です。
(海の安全のために危険な作業を日々ありがとうございます!)

上の写真は機雷処分の際に貰い事故をしてしまったフロート(浮き)。
フロートは掃海具の位置などを示すために使われます。

上の写真の上部にこのフロートが小さく写ってますね。
真ん中がペコッて凹んでてなんか可哀想。

下の写真は掃海艇の乗組員の作業着。


機雷の撤去作業は人が潜水して行います。


…いや、ていうか機敏に体を動かせない環境で自らの手で一つ一つのミッションをこなすのマジ心臓潰れそう…!
爆薬を仕掛けて退避する間、本当はサササ〜っと逃げたいけど、急に浮上すると潜水病になったりするから急げないとかもう己との戦いでしかない!強い!

部隊識別帽。
「不知火」かっこええ。ドラゴンおるし。
でも「最上」も捨てがたい!
教養のない人から「”さいじょう”って自分がってこと?」ってイジられそうだけど!(笑)
ロゴは獅子の顔かな?
「いずも」は剣ですかね?
出雲大社は剣にまつわるものが多いのできっとそうだと思う。(勝手な憶測)

「大鯨」はそのまま鯨ですね。
ちょっとカワイイ。

このアナログロボっぽいのは、ロボではなく機関砲です。
これで機雷を撃ちまくります。

下のこれ!何かな〜って思ったら…

フロートでした!

頭に書いてある名前は掃海艇の名前です。
「全ての機雷など駆逐してやるぜぇぇぇええ!!」という声が聞こえてきそうなホホジロザメな感じのやつ!
そしてコレ!可愛かったやつ!

掃海艇「あわしま」のアザラシちゃんフロート。
アザラシだけど、ちゃんとお顔は頑張って怖い顔してるのがカワイイ。

イラストのアザラシちゃんは手を振っててやっぱりカワイイ。我々が知ってるアザラシちゃん(笑)

いやもうこの黄色のやつのこの形は『スター・ウォーズ』のミレニアム・ファルコンにインスパイアされて作ったよね?と聞きたくなるような形の処分具。
海底にある機雷の処分をする機械です。

そんな秘密を外へ漏らしちゃっていいの!?って思うけど、普段は知る由もない潜水艦や海上自衛隊の活躍を知ることができるのは貴重ですね。

『沈黙の艦隊』という漫画をご存知でしょうか?
私は大沢たかおさん主演の実写の方で知ったのですが、日本のハイスペックな潜水艦をあれしてこれして……ネタバレになるので書きませんがとても面白い作品で、2023年に劇場版として公開、そして今年(2025年)続編が公開されるので楽しみにしているのです。
”大沢たかお祭り”で盛り上がった(笑)『キングダム』で王騎役を演じた大沢たかおさんですが、『沈黙の艦隊』ではまた全く趣の違う役柄を演じていて、俳優さんってすごいなぁって思わされました。
とはいえ、2023年にここに来館した時はまだ『沈黙の艦隊』なんて知らなかったんですがね…

潜水艦が海中に潜っている期間は、一般的な潜水艦だと数日〜数週間、原子力潜水艦(日本は持っていない)は数ヶ月に及ぶこともあります。
日本最強の潜水艦はリチウムイオン蓄電池を使用したもので、これは通常動力型潜水艦の中で世界一の性能を誇ると言われています。
そう聞くと、「日本もなかなかやるなぁ!」と思うし潜水艦にもちょっと興味湧きませんか?


潜水艦にもしものことがあった際、いかに”安全に脱出するか”というのも、乗組員の大きな課題です。

戦艦や戦闘機と同じように、潜水艦も日進月歩で軍事技術の発達に沿って性能を高めてきました。
乗り物って速さや操縦性を突き詰めると、空気や水の抵抗を受けにくくするために流線型になりますね。
さぁ、ではいよいよ潜水艦「あきしお」に乗り込んで共に潜水しましょう!(ブクブク…)


外からはとても巨大に見えた「あきしお」、内部は限りあるスペース内に多くの設備がギュッと詰まっていました。
通路とかを狭めて如何にデッドスペースを造らないようにするかってことに命をかけてる感じ!


上の写真の左は士官の寝室。3段ベッドは初めて見た!
偉い人でもこのぐらいのスペースでこじんまりと生活をするんですね。寝ぼけて飛び起きたら頭ぶつけちゃう…
右は軽い調理をするキッチン。
1階下に大きなキッチンがあって、そちらで乗組員の食事を賄うようです。


「あきしお」前方部分。
もうどれが何の配線で何の部品なのか不明だけど、とにかくギュッと詰め込んでますやっぱり。

操縦席(多分)。
「あきしお」は2004年3月3日に除籍となった潜水艦です。
就役が1986年3月5日なので、18年もの間任務に就いていたんですね。お疲れ様でしたねー。

「あきしお」が活躍していたのは今から遡ること39年前、なるほどモニターが昔のブラウン管テレビなわけです。
ノスタルジック。

昔のレーダーといえばコレ!って感じのレーダー。
そんな時代にこういう装置を作れてるのが凄いなって改めて感じます。
水を一滴も漏らさない完璧な密閉度と剛性、こういった軍事技術の成果が我々の生活に便利さをもたらしています。
例えば、当たり前のように持っているスマホとか。

上の写真は艦長のポジション。
この机の向こうに立ってる方は、艦長ではなく警備担当の係の方です。
操縦席とかもう少しじっくり見たかったけど、他のお客さんがいたりしたので志半ばで…

入ってきた通路とは反対側の通路を抜けて「あきしお」から離脱。

「あきしお」をここに連れてくるために、この巨体を海上クレーンで持ち上げて海から引き上げ、陸からは輸送用台車のドーリーってのを17台も組み合わせ、道路の信号機なども一度撤去して通行量の少ない深夜に移動、そして翌朝にここに到着。
そこまでして運んでくれたのだから、やっぱり見ておく価値はありますよね!

乗組員の制服…と思ったら、前述した『沈黙の艦隊』で出演者たちが着た衣装でした。

この時は『沈黙の艦隊』は知らなかったので、「大沢たかおと、玉木宏と…へ〜、映画か何かやったんだ。水川あさみ?あ、そういえばそんな女優さんいたなぁ」ぐらいしか思ってなかったんですが、『沈黙の艦隊』を観てからここに来ていたらもっと楽しめたでしょうね〜!
しかも『キングダム』では玉木宏さんも出演していて、その2人がこっちでも共演してたわけですからね。
海上自衛隊呉史料館(てつのくじら館)のレポートは以上です。
また一つ賢くなった気がします。
正午も過ぎて、呉から広島空港へのシャトルの出発時刻までまだだいぶ時間があるので昼食を摂ることに。
本当はてつのくじら館内にある「JMSDF CAFE」で数量限定の海軍カレー「あきしおカレー」を食べたかったんですが、既に完売。
どこか食にありつけるところはないかと、館の外へ出て彷徨ってるうちに見つけた「SeasideCafe BEACON」へ。

お、船長らしきオジサンが立っていますね。

パッと見、すんなり入れそうに見えますが、意外と順番待ちしていました。
15分ぐらい待って入店。

愛しの呉氏!
シールラリーとかやってるんだー。ちょっと気になる。
加盟店ごとに基地や艦艇の名前が付いたカレーあるようですね。

護衛艦「さみだれ」の二等海佐さん(中尉相当)からの証明証、地味にアツい!
てことは、カレーはもしや…

そうです、「SeasideCafe BEACON」の海軍カレーは「護衛艦さみだれカレー」。
もちろん海軍カレーを食べにきたのでこちらをいただきますが、せっかくなので呉名物のがんす(白身魚の練り物のフライ)を乗っけてやろうか!

このランプシェードの色が綺麗で素敵。
店内からは湾が見渡せてロケーションがとても良いです。

きました!がんすトッピングさみだれカレー!
旭日旗がはためいております!
ミニサラダ付きなのも嬉しいですよね。
お味は?

うん!期待を裏切らない想像通りの美味しいカレーです!
野菜が溶け込んだルーはちょうど良い甘辛さで、がんすも揚げてあるけど素材は白身魚なのでクドすぎずで美味しかったです。
ご馳走様でした!
まだ時間があるので食後は港を散歩。

「しんかい」と書かれた小ぶりで可愛い潜水艦のおもちゃ…

と思ったら、本物でした!
ただ、こちらは潜水艦ではなく潜水調査船で、海洋調査や研究を目的としています。

「しんかいHU-06」は、高水圧の深海600mまでを調査することのできる日本で初めての船として昭和45(1970)年に竣工し、昭和52(1977)年に引退しました。
それから約12年後の平成元(1989)年にその10倍以上も深く潜れる「しんかい6500」が竣工しました。
クドいぐらい言いますが、技術の進歩というのは目覚ましいですね。

海上保安庁の船。初めて見たかも!
瀬戸内の海。
ほんの80年前、ここで造られた軍艦で果敢に大海原へ乗り出して行った男たちがいた…とは到底想像もつかないような穏やかな景色。
私の次の世代は、こんな風に思うこともなくなっちゃうのかなぁ?…

「ONE」は今日はお休み。

戦艦「大和」を生み出した造船所、呉海軍工廠は、現在はジャパンマリンユナイテッド(JMU)呉事業所となり、大型コンテナ船などを建造しています。

呉━江田島の高速船が港に浮かんでいました。
そっちの島の方も行けばよかったな…でも時間が足りない!

呉中央桟橋ターミナルから江田島行きのフェリーが1時間に3本ぐらい出ています。

上のフロアからは呉湾を一望できます。

終戦記念日に『火垂るの墓』を観たことのある人は多いかと思いますが、呉が舞台の『この世界の片隅に』もぜひ観て欲しい映画です。

『この世界の片隅に』は、元は2007年から連載されていた漫画で、後にドラマ化されアニメ映画化されました。
主人公は実在しておらずフィクションではありますが、当時の暮らしを細部まで再現しており、評価の高い物語となっています。

呉中央桟橋ターミナル内には、小さな店構えではありますが広島産の物産を扱うお土産コーナーがありました。

広島といえば瀬戸内レモン!
ここにも採れたてのレモンがあったのですかさず購入。
「璃の香(りのか)」という超希少品種を二つ買って帰りました。
日持ちはあまりしないけど札幌に持って帰るだけの余裕はあります。

このレモン、食してみたのですが確かに普通のレモンと比べて甘い!否、甘いというか酸味がまろやか!
リスボンレモンと日向夏の交配種と聞いてなるほどなーという風味!
広島で出会ったらぜひご賞味いただきたい。

呉駅の南口には造船の街、呉を代表するような大きなスクリューのモニュメント!
…がこの時はあったのですが、2024年12月に駅前再開発のために別の場所へ移設されてしまいました。(すみません、2年前の旅行記を今書いています笑)
とても多くのことを吸収できた広島の旅もこれで終わり。
呉駅発のシャトルに乗って広島空港へ向かいます。

広島空港に着いて空き時間に空港内をウロチョロしてたら、こんな可愛い品物を発見。
猫のひげケース!

衝動買いしそうになったけど、広島の象徴、水槽の錦鯉を見て耐え抜きました…

小さいサイズの美しい錦鯉たちでしたが、飼い始めるとコイツら果てしなく大きくなるんだよな〜とか思いながら眺めていました。

とはいえ、ゆらゆらと泳ぐお魚の姿は癒されますね。

この黄色のが綺麗。

こちらの黄色と白のもあまり見ない柄で素敵。

白銀のコレも美しい。
結果、なんかキラキラしたやつに惹かれる。

小腹が減ったので、八天堂のくりーむパンをば。

「広島へ行ったらこれは食べておけ」シリーズのひとつだけあって、確かに生クリームが美味しいくりーむパンでした。

さて、では飛び立ちますぞ。
ありがとう広島、ありがとう呉!

あっという間の3泊4日。
いつも旅の終わりは虚しくなりますね。
無事に千歳空港に到着。

今回も充実の旅でした。
死ぬまでに一度は行っておかねばと思っていた原爆ドームと広島平和記念資料館。
今年も広島への原爆投下の日(8月6日)、長崎への原爆投下の日(8月9日)、そして終戦の日(8月15日)がやってきます。
日本人として忘れることのできない日。
時の経過で少しずつ人々の記憶から遠ざかっていくのだろうという漠然とした虚無感はありますが、私が生きてる間は毎年この時期に命を賭してこの国を守った方々と、戦争によって命を奪われた方々へ想いを馳せながら過ごしていこうと思います。
次回からは四国発上陸の旅!
狸巡りをしてきました。
ぜひお楽しみに〜。
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