九州地方

佐世保散策 〜長崎県佐世保市〜


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九州の旅、3日目は朝から淡島神社、そして九十九島観光公園を訪れ、その後に行こうと思っていたのは旧陸軍佐世保要塞小首堡塁(こくびほるい)跡
ここは、佐世保軍港を防備する佐世保要塞に属する砲台として明治33年(1900)に築かれたもので、日本の戦史を今もそのままの姿で伝えている要塞の一つです。
克式35口径中心軸24cmカノン砲を4門(日清戦争の戦利砲)、克式35口径前心軸15cmカノン砲を2門を装備していましたが、実戦を経験することなく昭和12年(1937)に24cmカノン砲が廃止撤去され、太平洋戦争開戦後の昭和17年(1942)に15cmカノン砲が撤去されました。
煉瓦造りの旧陸軍佐世保要塞小首堡塁跡はどこか惹かれる部分があって、佐世保へ行ったら是非に立ち寄ろうと思っていたんです。

九十九島観光公園から更に南下した、俵ヶ浦町の先端にある旧陸軍佐世保要塞小首堡塁跡は、小高い山道をしばらく行ったところにあります。
レンタカーでGoogleマップを見ながら(脇見運転か?)ずんずんと奥へと進むわけですが、進めば進むほどガードレールもない道幅がどんどん狭くなる…
でも、「せっかくここまで来たし!」と気持ちを固めて更に前進…するも、奥へ行けば行くほど道路に落ち葉が積もっていくし、山側の方から木の枝が飛び出してて、車にバチバチ当たるような状態…

「この道、暫く誰も通ってないのでは…」

あまりにも落ち葉の層が厚くなってきて、これは葉っぱで滑って車ごと滑落したら誰にも発見されないのではなかろうか?(笑)
車幅もヴィッツのようなコンパクトカーが一台分ほど。

「いやこれ行くのはいいけど、どうやって帰るの?…これ以上行っても車幅が広がる気配はないし、ていうかちょっとでもミスったら道路から谷に落ちそう…」

さすがにちょっと不安を感じた私は、意を決してバックで山の麓まで戻ることにしました!(笑)
本当に道路とも言えないような車幅の狭い道で窓の下は谷、そしてノーガードレールなので、頭が禿げそうなぐらい慎重に後退…
実際、その向こうには旧陸軍佐世保要塞小首堡塁跡があったかどうかも不明。
ポツンと民家があるあたりまで降りてきて、やっとそこでUターン!何やってんだ自分。
思えば、旧陸軍佐世保要塞小首堡塁跡に向かう途中に通ったこの道で、地元の人数名が不思議そうに私の車が山方面へ向かうのを見ていたなぁ。
きっと旧陸軍佐世保要塞小首堡塁跡は車で行くようなところではないんだろうな(笑)

ちなみに、旧陸軍佐世保要塞小首堡塁跡はこんな感じのところです。

個人的に旧陸軍佐世保要塞小首堡塁跡は朽ちた感じが『天空の城ラピュタ』のラピュタ城みたいに思えるんですよね。
後で調べたら、ラピュタ城のモデルになったのは、和歌山県の友ヶ島にある第3砲台跡などの要塞とも、長崎県対馬市の姫神山砲台跡とも言われており、いずれも明治からある砲台でレンガとコンクリと石で築かれたものでした。
同じく、旧陸軍佐世保要塞小首堡塁跡も先述した二つの砲台と同様なので、私が旧陸軍佐世保要塞小首堡塁跡の写真を見てラピュタ城のようだと思ったのも、どうりで頷けるわけですな。3つとも見た目がとても似てるんだもの。

旧陸軍佐世保要塞小首堡塁跡をキャンセルしたので、プランBの海上自衛隊佐世保史料館(セイルタワー)へ行こうとしたのですが、なんとこの日は休館日!
前日はスポーツの日(元は「体育の日」。「スポーツの日」って馴染めないなぁ)で祝日でしたが、祝日の翌日はお休みだそうで、そんな情報は仕入れてなかったので空振り!
クッソ〜、こうなればプランCの広間の床に写る「逆さ新緑」や「逆さ紅葉」が有名な寿福寺だ!……いやしかしこの流れは一応お寺に電話して、拝観できるか否かの確認をした方がいいな……

結果、寿福寺からの回答は「今の時期は一般公開はしていないんですよ〜」……

詰んだ……否、でもまだ奥の手がある!!

行脚奥義 街ブラ!!

ということで、車を市街の駐車場に停めて雑踏の中へ。
さすが長崎県、立派な教会もありますねぇ。

札幌でいうところの、狸小路のようなアーケード街に潜入。
こういったアーケード街ってだいたいどこの街にもありますね。
雨風を凌げていいし、店舗も地元感があって嫌いじゃない。
色々なお店が立ち並んでいたけど、でも結局どこにも入らずに離脱。(猫がいたのでストーカーしたらアーケード街から出た笑)

そしてここは!?

佐世保バーガー屋さん!

この絵のタッチ、どこかで見覚えが…と思ったら、皆さんもれなく子供頃に親しんだ『アンパンマン』の生みの親、やなせたかしさんが描いたキャラクターでした。名前はバーガーボーイ。可愛い(*´ω`*)

佐世保バーガーって他のハンバーガーと何が違うのかと思って調べてみたら、”佐世保市内で手作りされるハンバーガーの総称”だそうで、決まったレシピとかを指すのではないそうです。
とはいえ、「佐世保バーガー」と認定される条件はあって、

  • 手作り
  • 注文に応じて作り始める(作り置きをしない)

この2点だけだそうです。
なるほど〜……と思いながら、朝はガッチリ食べるし1日1.5食〜2食のタイプなのでお腹は全然減ってないしなぁとスルー。(当ブログはグルメブログじゃなくて神社ブログですから食レポは無理にやらなくてもいいよね!?)

ぎんた通りというミニミニ商店街。
こういう雑多な感じの場所はなんとも言えない怪しさと魅力を感じるのです。

特に夜に来たい。
しかしこの日の夜には福岡へ移動しなければならないのでやっぱりスルー。

そのぎんた通りの並びには、これまた佐世保名物のレモンステーキ屋さん!

レモンステーキとは、鉄板の上で焼いた薄切り肉にレモン風味の醤油ベースのソースをかけたもの。
これも美味しそう!(味はなんとなく想像できる)
…ではあるが、やはりお腹が空いてないのでスルー。
でも絶対美味しいと思います!

ブラブラ歩いて佐世保駅まで来ました。
駅構内に何かの像が。

貧乏が去る像

なんとなく見覚えがある感じがするこの像は、ハドソンの『桃太郎電鉄』に登場する貧乏神のキャラクターがモチーフで、この写真では見づらいですが頭の上には猿が乗っています。

まず下の貧乏神を撫でて、そのあとに頭の上の猿を撫でることで「貧乏神→去る(猿)」というわけですな。

実はこの貧乏が去る像は3体目で、ひとつは香川県のJR予讃線鬼無駅、もうひとつは東京都台東区谷中の妙泉寺にあるようです。

貧乏が去る像が置かれている後ろの施設は佐世保観光情報センターで、中では佐世保観光のパンフレットやイベント情報を得ることができるし、バーガーボーイのグッズや佐世保ならではのお土産なども販売されているので、佐世保土産はある程度ここでまとめ買いしてしまうものいいかも。

バーガーボーイかわゆ(*´ω`*)

ほほう。佐世保駅って日本の最西端の駅なんですね。

佐世保駅の外観がレトロな感じで趣がありました。

佐世保駅

佐世保駅の南西方面は佐世保港
コの字に広がる佐世保ポートサイド公園をブラリ。

夜はデートスポットとかになるんやろか。

こんな撮影スポットがあったり、

こんな撮影スポットがあります。

SASEBOオブジェの対岸に見えた建物は鯨瀬ターミナルビルで、ここから五島列島など、離島へいくためのフェリーが出ています。

鯨瀬ターミナルビル

佐世保市は、2022年で佐世保市制施行120周年を迎えました。

ガラス張りの上階から佐世保港が一望でき、佐世保重工業(株)の様子も確認できます。

手前に停泊しているグレーの大きな船は、海上自衛隊の船ですね。
の、乗りたい……

また、佐世保ポートサイド公園の中央からはクルーズ客船が運行していて、軍港クルーズができます。

…いや、これ知ってたら旧陸軍佐世保要塞小首堡塁跡でしくじった後のプランをプランBでもCでもなく、これにしたのに!!(出航時間は11:30AM)
軍港クルーズしたかったな!!くそぅ!!
海自の大きな船を間近で見たかった〜(泣)

ちょっと後悔の残る佐世保でしたが、スッパリと割り切ってスタート地点の福岡へ!
福岡では2泊します。



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