九州地方

104. 淡島神社(あわしまじんじゃ) 〜長崎県佐世保市〜


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九州の福岡空港に着き、レンタカーに乗り換え、途中「ピカイチ」さんの皿うどんをたいらげ、高良大社へ寄り、宮崎県の高千穂まで直走る。
翌日は高千穂神社天岩戸神社の西本宮天安河原、そして天岩戸神社の東本宮を参拝し、そのままお隣の熊本県の熊本城加藤神社、そして御輿来海岸へ立ち寄り夜遅くに長崎県の佐世保に入る…

我ながらここまでで結構な数をこなしている!
走行距離もかなりのものだ。(熊本から佐世保までが長距離すぎてしんどかった)

2泊目の佐世保の朝はここへ参拝に行きました。

淡島神社です!

『淡島神社(あわしまじんじゃ)』

所在地  長崎県佐世保市船越町168
御祭神  少彦名命(すくなひこなのみこと)

     大己貴命(おおなむちのみこと)
     息長足姫命(おきながたらしひめのみこと)
社格   
例祭日  4月13日
鳥居   明神鳥居
社殿様式 

【由緒】
 今より二百五十有余年前、江戸時代の中期、当時平戸松浦藩の家老として仕えていた武士が、ふとした病から半身不随となり奉公もかなわぬ状態となった。
 その時この侍は息子に対し、「四国の金比良大権現に行き、父の形見のこの刀を献げてこい。この刀を献げたならば、この身の罪障は消滅し足も動くようになるであろう。そして帰り道に宮地嶽様にも参りお礼を受けて来るがよい」と言われた。息子は町人風に身をやつし、途中雲助の追いはぎに逢い苦労を重ねたが無事金比良様に着き、宮地嶽様にも参り、無事お札をもとめて帰ってくる途中ようやく一軒の家に辿り着いた。その家には高令の老夫婦がいて大変親切にしてくれた。その夫婦には四人の娘がいたが四人とも白血が下って死んでしまった。そのために今こうして子供の葬いをしながら、淡島様を一生懸命おがんでいる。そなたは帰ったならば淡島様をぜひどこかに祭ってくれと頼まれた。淡島様の白い石と金比良様、宮地嶽様のお札をもってようやく我が家へ辿り着き帰ってみると父はもうこの世の人ではなかった。母と嫁が帰りを待っていた。
 淡島様、金比良様、宮地嶽様を立派に祭らねばならぬと思いながらどうする事も出来ず小さな祠を立て祭られた。
   以上が淡島大明神勧請の由来である。
 現在の淡島神社は千北家の三代前の御先祖の功徳により世に出られた淡島様です。厚い信者の皆様によって香華供養が続けられ今日に至って居ります。
 淡島様は特に女性をお守り下さる神様で妊産婦の方にも慈悲深い淡島様として親しまれております。
 現在の淡島神社社殿は昭和四十六年四月建立され更にこのたび観音堂の落成を見るに至りました。
 昭和五十八年三月三日 淡島神社

長崎県にはどんな神社があるのか少し調べてはみたのですが、移動箇所と時間の関係で今回はこちらのみになってしまいました。
なぜこの淡島神社を選んだかというと、ネットで一目見た瞬間に「ここは行きたい!」と思ったんです。(いつもだいたい直感で行きたいところを選んでます)

淡島神社がある島は九十九島(くじゅうくしま)の中のひとつで、この島全体が全体が聖域となっています。

神額には「宮地嶽神社」と入っています。
淡島神社なのに宮地嶽神社??これは福岡県福津市の宮地嶽神社と直接の関わりがあ流のか否か??と疑問が浮かびますが、理由は由緒に書かれていました。
内容を簡単に書くとこうです。

江戸時代、半身不随になった武士が、息子に「金比良様に父の形見の刀を献げ、帰りに宮地嶽様にも寄ってお札をもらってこい」と伝えます。
息子は苦労しつつもその2社に寄り無事にお札も持って帰り、その途中に老夫婦が住む一軒の家にお世話になります。
老夫婦の間には4人の娘がいましたが、みんな病で亡くなってしまったので淡島様を祭って弔いをしているといいます。
老夫婦はその武士の息子に「帰ったら淡島様をどこかに祀ってくれ」とお願いをされました。
武士の息子が帰宅した時にはすでに父はこの世を去っており、困った息子は小さな祠を立ててその三神をお祭りしました。

というのがこの淡島神社の起こりで、鳥居の「宮地嶽神社」はその名残のようです。

淡島神社は全国に多数あり、総本宮は和歌山県の淡嶋神社です。
和歌山県の淡嶋神社の御祭神は少彦名命大己貴命息長足姫命で、その老夫婦がお祀りしていた淡島様はこの三柱の神だと思われますが、金比良(金比羅、金刀比羅)神社では大物主命(別名:大己貴命)をお祀りしており、また、宮地嶽神社では息長足姫命をお祀りしています。
しかし、それぞれの神社の由緒には淡島神社と関連するような記述はありませんでした。

ふーむ、どういう繋がりがあるんでしょうね?

ちなみに、息長足姫命とは神功皇后(じんぐうこうごう)のことです。

参道は鳥居のところから二股に分かれていて、妊婦さんが参拝される場合は、右側の参道を歩くのがいいようです。
理由は書いてなかったけど、道がなだらかなんかな?
妊婦じゃないけど何となく私も右の道を行きました。

淡島神社は子宝や安産祈願、女性の病気回復にご利益があるとされています。
女性や妊婦さんの参拝も多いのでしょうね。

この島は自然が豊かで、散策するだけでも癒されます。

と、ふと脇道が出現。

八代龍王神参道」と書かれています。
参道?
てことは、この先に八大龍王神とやらがお祀りされておるのだな?
帰りに寄ってみよう。

緩やかな上り坂が続きます。

このパターンは島の頂点に淡島神社のお社があるやつやな?

早朝だったので誰もおらず、静かでいい。
やはり神社は早朝に限る!

カポック?と思ったらトベラという植物だった。(上の写真右側)

参道の脇から木々を縫って、海がチラチラと目に入ります。
波の音が耳に心地良い(*´︶`*)

何やら城壁のようなものが見えてきました。

社殿出現!

現在のこの社殿は、昭和46年4月に建立されたもの。

古来から、赤色は魔除けの意味があります。
この狛犬さん達も目を赤くして、一生懸命にお仕事をしていますね!

そして私は見逃しませんでした!
屋根の上にも狛犬さんがいることを!

見よ、この躍動感!

屋根の上で逆立ちとは、なかなかの芸達者ですな(*^ω^*)

拝殿

拝殿の右側のお部屋は授与所になっていて、私が行ったときは無人でしたが、中に入って御守りやお札などをいただくことができます。

初穂料を納める入れ物があるので、そこへお金を置いていきます。

人がいなくてもお金を置いていく、こういうことって日本だからできることだなぁと。
そういう正直な精神を持つ国民であることが嬉しい。
同時に、ずっとそういう国民、国であって欲しいと思わずにいられませんね。

淡島神社の授与品は、種類が豊富で見るだけでもなかなか楽しめます。

この絵馬!
可愛くないですか!?

安産祈願絵馬

小さな鳥居の下に犬張り子ちゃんがいるのです。
犬というのは、古来から子をたくさん産む縁起物として扱われてきました。
子宝や安産がご利益である淡島神社ならではの絵馬ですね♪
また、犬張り子は狛犬が原型となっていることもあり、魔除けとしても使われたりしています。

妊婦さんへのお土産にもいいかも(*^ω^*)

有り難くお下りのお菓子もいただいて帰りました。(ちゃんと1つだけ!)

今回はこちらの徹饌をいただいてきました。(ちゃんと200円納めてきましたよ!)
中は、神様にお供えしたお米とお塩。
食べてもよし、お清めに撒いてもよし!

拝殿から振り返った風景

おや、なんかちっちゃい鳥居がある。

願いがかなう小鳥居

ん!?これ、さっきの絵馬に描かれていた鳥居では!?

「反対側よりくぐります」と書いてある。
…くぐる用の鳥居!?

説明書きがある。
なになに?…

「オンソラソバ・テイエイソワカ」と3回唱え、お願い事を言って3回くぐるとお願い事が叶うそうな。
狭くてくぐれない人は、左回りに3回鳥居を回ればいいそうです。
特に、妊娠5ヶ月と8ヶ月の妊婦さんや子宝にご利益がある、と。

特に願い事はないけど、誰もいなかったしご真言を唱えて、身近な人の幸せをお願いしてくぐってみました!
つっかえることなく、意外とすんなりくぐれて良かった!(笑)

境内には小さな石の祠やお地蔵様などが丁寧にお祀りされていました。
現代ではこのように神社の神様とお寺の仏様を同じ境内でお祀りしているところも少ないですが、奈良時代から明治元年(1868)まで、神仏分離令が明治政府から発せられるまではこういうスタイルが多かったのです。

これは瓦だろうけど、祀られてるということは何か特別なものなのでしょうね。

綺麗に整列されたお地蔵様達。
お揃いのお花が全てのお地蔵様にお供えしてあって、宮司さんの優しい心が伝わってくるようです。

真ん中にあるのは…

百度石

「百度石」でした。
「百度石」とは、願い事をする神様や仏様に100回お参りして祈願する「百度参り」の際の起点となる場所の目印です。
ここから拝殿に参って手を合わせ、またここへ戻ってくる度に、この棒を通してあるリングを1つずつ横へスライドさせてカウント。全てをスライドさせ終わったら100回参ったことになります。
なので全部でこのリングは100枚あるはず。(数えてないけど)

上の仏像は、左から大日如来、十二面観音、三界万霊。
右奥の赤い頭巾は水子供養のお地蔵様かな?

テーブルセットもあって、一休みもできます。

全体的に優しい雰囲気を持つ神社ですが、きっと宮司さんの清く優しい心が映し出されてるんでしょうね。
お供えのお花や、こうしたテーブルセットや、説明書き、社殿の中を見ても、全てに真心がこもってるのが伺えます。
今回は不在だったようでしたが、ぜひお会いしてみたかったな(*´ω`*)
絶対に会った人を解きほぐすような素敵な方だと思う。

で、境内を一通り見回って拝殿に戻ってきた時に気付いたんですが…

小鳥居の敷物あったんかーい!
何も敷かないで地面に這いつくばってくぐったから、まあまあ肘とか膝とか痛かったけど、まぁこれも試練と思って耐えた!
カーッ!これ敷いてたら痛くなかったのに!

いやしかし、今こうしてブログを書いて写真をアップしてる時に気が付いたんですが、小鳥居の横の説明書きのところに、一際大きな文字で、

「小鳥居用の敷物は神社正面にあります」

って親切に写真付きで書いてくれてたやん!
全然見えてなかった(笑)
大切なものって近すぎて見えない時があるよね。多分それと同じ。(違う)

では参道を戻って、先ほどの八大龍王神の方へ行ってみましょう。

古民家のようなこの建物は、神職さんのお家か何かかな?

参道の脇にはランタナが咲いていました。
ピンクと黄色の色合いが可愛い♪

木々が作るトンネルのような参道が、まるで世間から神域へ誘う通り道みたい。(実際そうなんだけど)

ハイ、ここ!
先ほどの八大龍王の元へと続く参道。

この先にどんな景色が待っているのか…

小さな島の上を歩いてるはずですが、ここからは海が拝めず、ジャングルの中を歩いてる感じ。(ジャングルへは行ったことないけど)

このような道を進みます。

整備は特にされておらず、自然のままになっていてそれがまたいい。
なんかアジトっぽいし(笑)

お!

目の前に海が現れました!

龍神橋

これこれ!
佐世保ではどこの神社に参拝にあがろうとかとネットで検索していた時に、この青い海に映えるこの赤い欄干を見て、淡島神社はマスト!と決めたのです。
「ここは行きたい!」と思わせたのは、この風景でした。

海の上に浮かぶ小島にある神社、素敵なロケーションですよね。

この日は雲が多かったので写真も少し暗く写ってしまいますが、晴れていたらどんなに美しかったろうと思います(*´ω`*)

陽が沈む頃とか絶対に綺麗でしょうねぇ〜!

龍神橋は岩の上に架けられていて、眼下には透き通ったエメラルドグリーンの海で泳ぐ魚もチラホラ見えます。

あと、岩肌の自然の造形美も良い!

九十九島の島々を眺めつつ…

いやこれ絶対に天気が良かったら最高のビューですな。

龍神橋を渡った先に階段があって、

登るとまたジャングルになります。

この辺りは岩も露出してるので、履き物はスニーカー推奨。

八大龍王について。

八大龍王とは、水に関する8体(難陀龍王・跋難陀龍王・娑伽羅龍王・和修吉龍王・徳叉迦龍王・阿那婆達多龍王・摩那斯龍王・優鉢羅龍王)の龍王(龍神)の総称で、主に水を司ります。

日本へは7世紀頃に仏教と共に法華経が伝来し、その折に八大龍王も知られることになったようです。(諸説あり)

まだ参道は続きます。

まあまあ歩いたな…

というところで、急にバーン!!
八大龍王神のお目見え!

2体の龍神様が御座していました。

雌龍、雄龍とあるので、左が雌龍で右が雄龍なのかな?

お揃いの湯呑みが可愛らしいです(о´∀`о)

ここからの景色も、晴天だったら島影が映えて綺麗だっただろうなぁ。
鳥の囀りも響き渡っていて、清々しく穏やかな雰囲気でした♪

八大龍王神への参拝も済んだので戻ります。

石に躓かないように気をつけて…

こちら側から見る龍神橋の風景もまた良かったです。

何回も言うけど、晴天ならもっと良かった!(笑)

龍神橋を逆側から見るとこんな感じで、岩に層が綺麗に出ているんです。

海もこんなに綺麗な色で、本当に心が洗われますね。(普段穢れてるからなぁ〜)

淡島神社の参道に戻ってきました。

あ、そうそう、淡島神社には駐車場があるので、車でも安心して来れます。

私が鳥居を抜けた後、彼氏彼女かご夫婦か、男女の二人連れが参拝に来ていました。
ご夫婦ならば安産祈願とかかもしれませんね。

鳥居の左側の風景

朝からこんな穏やかな場所へ来れて気持ちも晴れやか。

こんな長閑な場所でのんびり過ごしていたいところですが、また夜には福岡まで移動しなくてはならないので、名残惜しいけど撤退。

鳥居の右側の風景

この後は九十九島観光公園へ向かいます。



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