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前回の記事。↓
11月には二つの祝日があります。
一つは「文化の日」、もう一つは「勤労感謝の日」です。
2018年までは12月にも祝日がありました。
上皇天皇のお誕生日である12月23日の「天皇誕生日」です。(現在の「天皇誕生日」は2月23日)
よって、一年の最後の祝日は「勤労感謝の日」が最後となりますが、その前に「文化の日」という大切な祝日についてご紹介します。
文化の日 (11月3日)
意義:自由と平和を愛し、文化をすすめる。
「文化の日」として定められている11月3日は、元は明治天皇の誕生日を祝う「明治節」でした。(その前の名称は「天長節」)
且つ、この日は日本国憲法が公布された日でもありました。
日本国憲法は1946年(昭和21年)11月3日に公布され、翌年の5月3日に施行になりました。
戦後、GHQの介入により憲法が改められ、その日を記念日にしよう!という流れになるんですが、ここで色んな意見が湧き出ます。
「公布された日を憲法ができた記念の祝日にするのがいい!」
「いや、でもその日は「明治節」に被るやん!」
「まあ確かにそやな」
「じゃあ日本国憲法は5月3日に施行になったから5月3日を「憲法記念日」にしたら?」
という感じで話がまとまりました。
それを主導したのは例によってGHQ(ここの許可を得ないといけない)な訳ですが、国民の間では、明治天皇を讃えたいし明治節と国の法律が一緒の日の方がいいという意見と、明治天皇大好きだから「明治節」の名前はそのまま残したいという意見があって、政府でも相当議論したそうです。
結果、11月3日に日本国憲法は公布されたけど施行された5月3日を「憲法記念日」に、「明治節」はそのままになりました。
…が!
ここでまたGHQが口出しをしてきましてね…(笑)
「ちょっと天皇とか神様とかに関わる名前はやめてくれない?」
と日本政府に言うわけですね〜。
とことん日本人と天皇の絆をぶち壊したい感じがありありと出ていますが、敗戦した日本は国民のために従うことしかできませんでした…(切ない)
じゃあどんな名前ならいいの?という議論がなされた結果、
「11月3日はたまたま日本国憲法が公布された日でもあるから、平和と日本文化を表す日として「文化の日」にしたらどうよ?」
「それいいね〜☞」
となり、1948年(昭和23年)に公布・施行されました。
文化の日の過ごし方
「文化の日」の過ごし方を調べてみました。
「文化の日」の大きな行事といえば、皇居で行われる文化勲章の授与式です。
この式典は1973年(昭和48年)から行われているものです。
「国家又は公共に対し功労のある方、社会の各分野における優れた行いのある方などを表彰するもの」として、日本で文化の発展について功労のあった人へ、勲章や褒章としての終身年金(350万円)が天皇陛下から贈られます。
勲章のモチーフとなってるのは橘の花で、これには歴とした由来があります。
橘は、平安京の時代から京都御所紫宸殿の南庭に植えられ、「右近の橘」と称されていました。
ちなみに平安京を模して創られた平安神宮の本殿の右側にも橘が植えられているので、訪れた際にはぜひ見てみてくださいね♪
また古事記や日本書紀でも登場する植物でもあります。
橘は悠久性、永遠性の象徴とされ、それは文化の永久性にも通じるということで、文化勲章のモチーフになりました。
天皇陛下からいただく勲章、とても名誉なことでしょうね〜!
私も欲しいけど何したらいいかな?(笑)
文化勲章をいただくことは難しいですが、せっかくの「文化の日」なので神社へ行ったり、郷土料理を作ってみたり、伝統工芸品の展示を見てみたり、王道で地元の史料館へ赴いてみたり(意外と地元のこういうところはなかなか行かないよねー)、日本の文化に触れる一日として過ごすのも、改めて自分が生まれ育った国のことを知る機会になって良いいと思います♪
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今回も大変勉強になりました! 橘についての由来も詳しい説明は初めて見ました。
皇室関係の名称にしないためのあの手この手、ほかの休日についてもそうですが苦労がしのばれます(苦笑)
雷電さん、勉強になっただなんて恐れ多いコメントありがとうございます!(^-^*)
”橘”については、天津祝詞でも「筑紫の日向の”橘”の小戸の阿波岐原…」と禊をした場所の地名として出てきます。(現在も地名は宮崎県の霧島神宮付近にそのまま残されています)
祝詞の作成年代は8世紀頃とされ平安京の前の藤原京の時代になりますが、その後の平安京の時代に京都御所紫宸殿の庭に植えられた”橘”は、禊をした”橘”に掛けて清めの意味を持たせていたのかなぁ…などとまた妄想が止まらなくなります(笑)
そうなんですよね〜、あの手この手で…調べていて同情するぐらいです(笑)