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福岡きってのメジャーな神社といえば、(複数あるけど)太宰府天満宮!
今回の九州の旅でも、やはり福岡へ来たからにはご挨拶に行かねば……ということで参拝にあがりました。
前回は、太宰府天満宮の瑞垣の中へは行ったものの、拝殿で何やら神事を執り行っていたので参拝はできそうにない状態……てとこまで書きました。
致し方なく参拝は後にして、先に瑞垣の外の摂末社を調査することに。
御朱印はこちら↓
実は太宰府天満宮には摂社・末社がたくさんあります。
太宰府天満宮本殿の更に奥には天開稲荷社という一風変わった神社もありますが、それはまた後の記事でご紹介しますね。
瑞垣の左右には出入り口があって、なんかわかんないけどとりあえず右側から出てみました。
すると!
小高いところに立ち並ぶ摂末社が。
木陰になっていて涼しいし、なかなか良い雰囲気。
なんか札が立っている。
「梅の種」納め所……
梅には天神様(菅原道真公)が宿ってるので、その種を粗末に扱うことなく、ここに納めるように、とのお達し。
(生まれてから今まで食べてきた梅干しの種、普通にゴミに出してたけどアカンかったかな……)
その立て札の後ろにはお社が2列に並んでいました。
手前から一つずつご紹介していくよー。
法性房尊意(ほっしょうぼうそんい)霊をお祀りしています。
法性房尊意は比叡山延暦寺の第13代座主で、菅原道真公よりも年少ではあったけど道真公に仏教を教えた、道真公の師とも言える人物。霊験をあらたかで、平将門の祟りの鎮圧もやってのけたらしい。
道真公の死後、都で災害などが立て続いたとき、第60代・醍醐天皇は道真公の祟りだと思い、この尊意に道真公の怨霊を鎮めるようにお願いした、という逸話が残されていました。
それで今もここでこうして道真公が荒ぶらないように、見張役をしてるのでしょうかね。
あ、ていうか今気が付いたけど、尊意社の右側にあった小さなお社2つ、撮ってくるの忘れてた……
次は尊意社の後ろに整列している摂末社のご紹介。
大きめなお社1基を含む、全10基。
左から順に…
櫛田社は福岡市博多区にある櫛田神社かと思ったら御祭神が違うので、別なのかな?
大若子神(おおわくこのかみ)とは、菅原道真公と関わりもある伊勢の外宮の禰宜、そして外宮の参道入り口にある世木神社の神主でお祀りもされている度会春彦神主の度会氏の祖先神。
高良社は筑後国一の宮である高良大社から勧請。
竈門社は太宰府市内にある竈門神社からの勧請ですが、大人気の漫画『鬼滅の刃』の主人公、竈門炭治郎と同じ名前なのがきっかけで、聖地巡礼として鬼滅ファンが訪れる神社でもあるそうな。今回は時間が足りなくてそちらまでは行けませんでした。ていうか行かなかった。
上述した大若子神の子孫で、伊勢の世木神社の度会春彦神主がここでもお祭りされていました。道真公とは関わりもありますからね。
宰相和泉社の輔正命は道真公のひ孫の菅原輔正で、太宰府天満宮の楼門を拵えた人、定義命は道真公から数えて6代目の菅原定義で、道真公に関わるエピソードは探せませんでしたが菅原氏長者(うじのちょうじゃ。その氏族の中で最も官位が高い者)だそうです。
御霊社は菅原氏のご先祖をお祀りするお社、金刀比羅社は説明不要ですね。(手抜き)
1列に並んだお社のうち、前に突き出た一際大きめなお社が金刀比羅社で、その更に右側に2基の摂末社があります。
向かって左が天之穂日命(あめのほひのみこと)社で、天照大御神の次男でもあり菅原氏の祖神の天之穂日命を、右が皇大神宮(伊勢神宮内宮)で天照大御神をお祀りしています。
そして更に更にこの2基の右側(方角で言うと南側)にあるのが、末社の中島神社。
こちらは鳥居と瑞垣も建てられています。
中島神社は、世にも珍しいお菓子の神社。(「お菓子で作られた神社」という意味ではありません)
中島神社の総本社は兵庫県豊岡市の中嶋神社で、そこからお菓子の神様である田道間守命(たじまもりのみこと)をこちらに勧請したのが昭和29年(1954)。
「非時香菓(ときじくのかぐのこのみ)取ってきて」と第11・代垂仁天皇に言われた田道間守命は、海を渡ってようやくその持ち帰ったものの、時すでに遅し、代垂仁天皇は崩御されていたそうな。
非時香菓は不老不死の実で、それは橘だといいます。
神社によく橘が植えられているのは、そういう由来もあるんですかね。
これは相輪摚(そうりんとう)で仏塔の一種。
神仏習合の名残です。
瑞垣の外にも御神牛がいました。(全部で幾つ見つけたかな?)
太宰府天満宮では厄年の人に、「厄晴れひょうたん」というのを授与しています。
このひょうたんの中にお願い事を書いた紙を入れて、1年間、神棚にお祀りすることで厄除けを祈願する、というもの。
年が明けて厄が晴れたら、ここにそのひょうたんを納めます。
納めたひょうたんは、4月4日の「厄除厄晴れ祈願祭」において祈願し、大祓詞の奏上とともにお焚き上げしてくれるそう。
ひょうたんいっぱいで可愛い。
日本庭園のように造り込まれていて、緑と石と水の組み合わせが目に優しい。
こういう風景って無条件に癒されますよね。
「くすの木千年の歌碑」。
この大きな木は楠なんですね。樹齢千年なのかな?
こ、これは……松葉杖!?
誰かの落とし物(こんなの落とすかよ)を誰かが目立つところに置いてあげてるのか……
じゃなくて、これはアートだそうです!(笑)
「境内美術館」という体験型(というのか?)アート。
なぜここで?と思いますが、太宰府天満宮の御祭神の菅原道真公は文化の神様でもあるので、それに因んで……ということらしいです。
サイモン・フジワラという方のこの作品は、”フランスの「ルルドの聖母」の岩窟に治癒した人の松葉杖がたくさん備えられていて、それにより更にそこで祈る人が集まる……信仰とはそういうことから生まれるのではないか?”ということを表現してるそうです。
内容を知れば、ああナルホドな……と思えるような気もする(わかった気になってるだけ、ということもある)
松葉杖が刺さってる岩はコンクリートで、作家自身が作ったものなんだって。
御神牛がここにもいた!
包丁や針や筆や、物にも「お疲れ様」「今までありがとう」と感謝を持って供養するのは、とても日本らしい感覚ですよね。
本殿の北側にも境内社があります。
小さな4基のお社は全て菅原道真公のお子様たちをお祀りする御子社。
大きいお社は道真公の父君の是善公(これよしこう)と母君をお祀りする老松社。
父君も道真公と同様に秀でた学者で政治家だったそうです。
血筋やねぇ。
老松社の左に鎮座するのは、貴族で詩人の島田忠臣をお祀りする福部社です。
道真公の師匠。
この6基のお社は、ちょうど本殿の真後ろにあって、振り返ると本殿の背後から道真公に手を合わせることができます。
つまり、一般の人が本殿に一番近づける場所になりますね。
6基のお社の後ろにある、大きな2本の木は夫婦樟(めおとくす)。
そこから北(本殿の背後奥)へ行くと茶屋が数件立ち並んでいて……
といっても営業してるお店は1軒だけでした。
ここで私のいつもの勘が働きました!
この先にも何かありそう!(道が続いてたからそう思っただけ)
と、看板が出現。
天開稲荷社と竈門神社とな!
どんな神社だろ?
ここから2km歩くのはちょっとしんどいし時間的にアレだけど、天開稲荷社なら行けるな!なんかネーミングもいいし!
(……ということで、天開稲荷社のレポは別の記事で書くことにして……)
一巡してまた菅原道真公の元に戻ってきました。
神事も終わっていて、無事に参拝も終えました。
では次の目的地へ……とその前に、参道のお店も開店した頃合いだから、ちょっと飲み食いでもするかー。
楼門手前の例の池。
いつも思うけど、紅白(赤と白のやつ)とか大正三色(赤と白と黒のやつ。猫でいう三毛猫みたいなやつ)とかって小型種なの?
大抵の池で見る鯉は、ヌシっぽいのはだいたい無地の光りものなんだよねー。
大きくなりやすい品種なのかな?
鯉を見てたら子供達が溢れてきたので離脱。
まあまあ竈門神社推してるな……やっぱ行けば良かったかな竈門神社……
竈門神社の御祭神は玉依姫命(たまよりひめのみこと)で、縁結びの神社として人気のようです。
あと鬼滅の聖地巡礼で人気。
では素晴らしい楼門を潜って瑞垣の外へ。
あ、前回、楼門の登竜門の説明の中で「全部の柱の鯉撮ってない」って書きましたが、撮ってましたわ。↓
実は最初にこの柱を見た時、「あ、カープのファンなのね」って誰からも突っ込まれない脳内ボケを放っていました。
もっとちゃんとした受験生想いの理由があった。
太宰府天満宮と摂社・末社、そしてその奥にある天開稲荷社を一通り見て回りましたが、この後も3社攻めます!
この日の最後にはとっておきの場所をご紹介します。(超絶エモい写真撮れた)
果たして時間的に間に合うのか!?
梅の御神紋もまた次回来る時までサヨナラだ。
太鼓橋を渡り、五の鳥居を潜り、この参道に戻ってきました。
先を急ぐけど、ここへ来たなら名物は食しておこう!
太宰府名物、梅ヶ枝餅(うめがえもち)!
梅ヶ枝餅を売ってる店舗はたくさんありましたが、「茶房きくち」さんの梅ヶ枝餅を買いました。
梅が入ってそうな名前ですが、これは中に小豆餡が入った普通の(と言ったら失礼か?)焼き餅。
焼き立てで優しい甘さ、小腹を満たすにはちょうど良かったです。
地元のもので例えると、北海道神宮の茶屋で売られている焼き餅「判官様」みたいな感じ。
通りすがりに目を惹いたソフトクリーム屋さん「toffee(トフィ)」で、梅味のソフトクリームも買っちゃった。
普段は餡子系とかアイスとか甘いものはあまり食べないんだけどね。(ホントだよ)
梅味と言っても酸っぱいわけじゃないです。
梅酒のアルコール抜きの味。(わかりにくい)
クドくもなく案外さっぱりしていて美味しかったです(*´ω`*)
来た時は参道の二の鳥居付近から侵入したので、一の鳥居は見れてないんですよね。
この向こうが一の鳥居。
ちょっと心残りだったけど、今回は時間も押してきてるのでパスして次の目的地、筑前國一之宮の筥崎宮へ向かいまーす!(記事の方では、その前に天開稲荷社を書きます)
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